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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『人生分岐』 俺の人生は始まった。
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04、『過去回想』 それ、俺じゃない

話の内容が軽くなってしまった......

「き、聞きたいことって?」

 俺は少し噛んだがそう聞き返した。


「うん。崇史君てさ昔私と会ったことない?」

 ん?会ったことなんてあるか?こんな美少女と会ってたら覚えてるはずなんだがな......


「ごめん覚えてなさそう。雫田さん綺麗だからさ、昔会ってたら多分覚えてると思うんだよね」

 勢いで綺麗とか言っちゃたけど後悔はしてない!!


「そっか......あと別に綺麗でもないと思うけど、ありがとう。じゃあ部屋に戻るね」

 はぁ、見るからに落胆してるよ。どうにかなんないかな。雫田さん戻っちゃうし。因みにさんずけは俺の中で確定した。それとこの人さっきから少し震えてる。貧乏ゆすりじゃなくて何か……俺か?

俺を怖がってるのか?

別に襲わないんだけどなー、まぁ、信用ないか。今日始めてあったやつを信用してたらやばいもんな。


「待って、意味ないかもしれないけど一応その時の状況聞かせてもっらてもいいかな?何か思い出すかもしれないし」

 なんかこの人に昔何があったのか気になるし、フラグを立てていたかもしれないからどうにか話を続けようと試みる。


「わかった。じゃあ話すわね......

  今から五年前私が小学校六年生の時私はいじめられていた。さっきはあんなこと言ったけど容姿が人より良いのは自分でわかっていたわ、そのせいで虐められていたから。なんでも『自分の好きだった子が(みさき)を好きになった。絶対に許さなえ』「今、ネタ挟まなかっt」ごほっ!! 『許さない』と言われ続けたわ」

 なんかネタを挟んだ気がするけど、この人に限ってそんなことしないだろう。


 そして俺が小学生の時恋人だの誰が好きだの言ってなかった気がするな。まだ俺には早いみたいな......まさか!あそこで俺は道を間違えたのか?だから非リアなのか......


 まぁこんな可愛い子(というより美人)がみじかにいたら好きになってもしょうがないか。雫田さん声すげー可愛くてなんか座り方も背筋伸びてて、清楚ってゆうか大和撫子ってゆうかそんな感じで、身長は俺と同じくらいで百七十センチメートルくらいかな?


「多分だけど俺たち小学校違うよね」

「うん、私がその人にあったのは遠足で大きな公園に行った時」

 まさか!?「まさかその人って竜吾?俺って馴れ初めを聞かされるだけの人?」


「お願い、茶化さないで。それと森原君はただの友達、いい人だけど付き合いたいとかじゃない。それに付き合うと周りがうるさい」

 

「ここ異世界。周り。誰もいない。恋愛オッケー」俺はなんとなく一区切りずつ切り分けてそういった。後の俺(明日の俺)はこう語る『なんであんな言い方したんだ......』


「そうだね。話戻すね。それで私は公園で友達と遊んでたんだよ。いじめをしていたのは少数グループだったから普通に友達もいたしね。

本当に酷いことされてた人からすればその程度かとか思われるかもしれないけど、すごく辛かったんだよ。

それで、かくれんぼすることになって、私は少し入ってはいけないって言われてた森に入っちゃたんだ。バカだったと思う。そして私が森に入るところをいじめっ子に見つかって石を投げられて逃げてたんだ」


 小学生恐い、限度を知らないからな、石とか普通投げないけど。

「うわー小学生限度知らないなぁ」


  「 そして、逃げながら森から出たんだけど先生や大人が周りにいなくて周りにいる子は友達含め私を見てるだけ、そこに“あの人”が先生を連れてやってきた。『なんか遠くから見えてやばいと思った』って言ってたと、そのあと先生から聞いたわ」


 あーなんかぼんやりと覚えているが、それをしたのは俺の友達、いや親友であって俺ではない。二人で高いとこから公園の中を見てたらいきなりあいつが『女の子がいじめられてる』って先生に言って走り出したんだ。

俺も当然ついていった。実際いじめられていて驚いたな、別の学校の生徒だったんでそれだけで終わった。うん、記憶に無くても仕方ない。


「二回目は、中学s「待って、二回もあったの?」うん」

俺こんなすごい美少女と出会ってたっけ?

 思い出せ!、思い出せ!、思い出せ!、えっと、中学生ね、うん中学生、こんな美少女と会ってんだ、記憶にあるだろ俺!!

「思い出した!!!」


「えっ本当?」


「中学三年生の時高校生達に……その……お、襲われていた人だよな? 」

 俺は言葉を濁しながらそう聞いた。 間違ってたらすげー恥ずかしいけどな。


「......うん、そう......本当に危ないところで“あの人”が助けてくれた。二回も助けてくれるなんて物語かと思った。ただ二人いた中の一人しかおぼえてなくてそれが崇史君なの」


 あー俺二人いる中のずっと隠れてコソコソしてた方だ。


「あれ?でも五歳ぐらいから剣道やってたんでしょ」 自己紹介で言っていたことだ。


「あの人たちの二人が何かの武術をしていて、剣もなかったし、何より不意打ちされて、殴られて体少し触られて……反撃する気すら起きなくて......それで」「わかってる。もう言わなくていいから......」

 俺はバカだ被害者にこんな事喋らせるなんて、本当にバカだ。

「ごめん。本当にごめんなさい。普通聞くことじゃないよね」


「だい、じょうぶ」


「それと期待させちゃったかもしれないけどそれは俺じゃない。ただ俺の親友だと思う」


 俺は当時のことを説明した。

 あの時中学三年だった俺はあいつと家に帰っていたんだ。そしたらピンポイントで女の子、(といっても同い年くらいの子)が廃墟に運び込まれてて、あいつはすぐに走って行ったんだ。俺も、何回かあいつに救われたことがあったから別に止めなかった。そしてあいつが、がら空きのドアから突っ込んでいき、平凡な俺はあいつが後ろ取られないように、どうにか守りきった。あいつは警察を呼び、去っていった。そこは無責任だったと思う、俺は警察の人に必死に事情を説明し、数時間後やっと解放された。しかし、家で怒られた。

もっと早く帰ってこい馬鹿息子って言われた。やっぱり俺馬鹿じゃん……


(俺が忘れてた理由は多分だけど女の子の態度だった。すげーぼんやりとどこかを眺めてる感じ、俺の方を向いていたが多分あいつのことを考えていたんだろう。俺は鈍感系じゃないので分かっている。)


かっこの中は喋ってません

「......多分そんな感じだと思う。ごめんね俺があの人じゃなくて」ともひろ(あいつ)、お前はやっぱりフラグ立ててたぞ。


「そっか、でもあなたは一つ間違えてるわ。私が言っていたあの人ってあなたのこと。なんか地味だったけど裏方に徹する。みたいなところに憧れたのよ」

 もちろん感謝してるわ。と言っていたが俺の脳内はパニックしていた。


 いや、嘘だろ。ないない、だって俺だぞ。イケメンで、多分竜吾よりいいやつで、運動できて、頭のいいあのともひろよりも俺に、この俺に!フラグ立っちゃたのか!!?......待て調子にのるな俺、憧れられただけだぞ。恋愛まで行ってないはずだ。きっとそうだ。そうなんだ。昔、これはいけるとか思い上がって、告って断られただろ!!......なんか喋ってて悲しくなった。


「そういえば、竜吾は?あいつなら止めてたんじゃないの?」

「クラス違ったし、あんまり仲良くなかったから」


 そうだったのか。まあラノベの世界じゃないんだし、幼馴染が必ず仲がいいなんてないか。


「あの時は、ありがとう。そしてこれからは、よろしく。あと私のことは美奈って呼んで」

「わかった。こちらこそよろしく。美奈」


 その後、俺たちは色々な話をした。美奈がラノベをよく読んだり、アニメ見てたりするのに驚いた。美奈曰く、麻野も読んでいるらしい。

 そして、俺が買った新刊ラノベを美奈は今度読ませてと言った。俺はもちろん、いいよと返事をした。

 気がつけば美奈がここに来てから二時間経過していた。


「私そろそろ寝るね」

 好きだ!!、とでも言えればよかったのかもしれない。雰囲気は間違っていなかった。でも俺はいえなかった......


 カタン......

 小さな音で扉を閉めて美奈は部屋から出て行った。

「はぁーーーーー、寝るか」

 俺は大きなため息をつき、寝た。




 窓の外は、真っ暗な明かり一つない世界だった。









ーー美奈視点





 私、雫田 美奈は感激していた。なんと異世界転移することができたからだ。



 数時間前


 私私いつものように森原君たち四人と私で下校している。今日は部活がなかったから、家に届いてるはずの今日発売のラノベを読もう!!

 私はライトノベルやアニメが大好きで、世間一般でいう隠れオタクに入るくらい好きだ。ちなみに親友の瞳も私と同じ部類だ。

森原君との会話も楽しいけどやっぱりラノベのが面白い。


というのも私は、はっきり言って森原君が......男の人が怖い。

男性恐怖症はそこまで深刻ではないので会話くらいは出来る。でも恋人になるとかは考えられない。




 そして、交差点に差し掛かった時足元に魔法陣が広がった。そのまま私たちは異世界に召喚された。あまり表には出さなかったが、内心すごく嬉しかった。


 その後、この世界の軽い説明があった。詳しくは明日話すらしい。その中にスキルや女神など気になる単語が多数存在した。お城の中を歩いた時も異世界なんだ。と実感できた。


 この後私達の泊まる屋敷に案内されて、自己紹介があった。私達五人は友達だが、一人違うクラスの人がいたからだ。


 あれ? この人、あの人に似ている。

 深海君とは、黒髪短髪の男の子で、身長は私と同じくらいの百七十センチメートル前後、容姿はイケメンではないが平均よりは全然いいと思える。彼をこんなに見ているのは、一目惚れとかではなく、彼に見覚えがあるから。


  そう、この人......深海君は私が憧れているあの人とそっくりだった。






  ◇◇現在◇◇



 私は今深海君の部屋の前にいる。これから深海くんがあの人なのかを聞くためにだ。正直男の人と二人きりになるのは森原くんとでも怖いが、私の勘が大丈夫と言っている。









  ◇◇数時間後◇◇


 やっぱり、崇史君があの人だった。

 憧れの人に会えるのはとても嬉しい。何より、崇史君もライトノベルやアニメが好きな事が嬉しかった。

共通の話題があるっていい事だよね!!


 最後はいい雰囲気だったけど、好きというわけではないと思う。

恋愛感情が湧かなかったし、憧れの面が大きいからわかなかったんだと思う。






主人公チキンですいません。


読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字教えていただけると幸いです。

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