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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『新人期間』 〜暗闇のエルフ〜
31/64

31、『遊戯規則』 ゲーム説明

5/11 『盤上王座チェックメイト』の読み方を変更しました。

5/11 タイトルを変更しました。


 

 その日、世界を揺らがす声が迷宮の街(クロム)に響いた。



  ▶︎▶︎▶︎



『開幕宣言だけしてルールを説明しなかったらゲームにならないからね。これからルールを説明する。取り敢えずこの街にいる者は空を見上げてほしい。』


 唐突に聞こえた声が詳しく説明を始める。どうやらこの声は俺だけが聞こえる妄想とかじゃないらしい。空を見上げてみると電子パネルの様なものが空に浮かび、そこには()()()()()()を着た男がいた。

 顔は何故か認識出来ない。これを説明するとしたら顔だけ解像度が低くてぼやけてる感じというのが俺の限界だ。


 何者かは説明を続ける。


『取り敢えず僕の事は迷宮の(ダンジョン)創造主(クリエイター)と呼んでくれ。

 本題に入ろうか、僕は全ての迷宮(ダンジョン)の創造主なんだけどさ、今とてもつまらないんだよね。普段は寝てるんだけど、それも飽きたから僕とゲームをしよう。

 これまでのゲームを元にちゃんと公平なゲーム(フェアなルール)を用意した。もちろん報酬も出す。

 内容を大雑把に説明すると僕がこの近くにある迷宮を少し改変するから君達はそこを攻略してくれればいい。


 迷宮は全10層。ボスの下級(レッサー)ドラゴンを殺すか、何処かにいる裏ボスを倒せば君たちの勝ち。

 街を解放し、ボスを討伐した者達(パーティー)には報酬として魔剣でも神薬(エリクサー)でも、全迷宮(オールダンジョン)の地図(マップ)でも、僕が渡すリストの中から好きな物を一人につき1つ渡そう。


 君達は命を賭けた上で幸せな未来を想像すると最も力を出せるんだろう?

 僕の勝利条件は現在この街に居る半数の人々が死ぬ事だ。当然だが、貴族も平民も一般人も冒険者も問わず()()だ。正確な人数はたった今スキャンした。

 因みに君達に拒否権はない。それにもうこの街は結界で覆われた。君達は逃げられない』


 迷宮の創造主とやらが一方的に説明をする。


 なっ! ふざけんな!

  あいつの言うとうりに公平なゲームだとするならば、あいつはこの街の人間を半分殺せるか殺せないかくらいの迷宮を作るわけだ。いくらこの街が迷宮の集まる場所に作られているとはいえ、流石に町の人間の半数が冒険者かと言えばそんな訳はないと思う。


 商人もいるだろうし、旅人や、馬車の道すがらに立ち寄った人、戦えはするが迷宮内の戦闘に慣れていない兵士などを含めると、あいつは()()()()()()()()()も殺す気だ。それが食べ物がなくなったことによる餓死なのか、病気なのかわからないが、それでも多くの人々が死ぬ。

 それなのにこんなクソゲーに参加した意義(報酬)を貰えるのはボスを倒したパーティーのみ。


 俺は詳しい知識は何も無いが、流石にこの街だけで自給自足するのは無理があるだろう。他の町から食料を運べない為、戦えない者。また、戦わない者には配給が減り、市民による暴動が起こるかもしれない。

 街の軟禁状態が続けば治安は悪くなる。

 この世界は日本程、自分と大切な人以外の命は重く無い。

 半分の人が死ぬという事を楽観的に、自分は関係ないと考えている一般人も多少は居ると思う。


『ああ、言い忘れていたけど、制限時間は無い……が、7日後からは魔物(モンスター)がダンジョンから出てくる。街の人間が半分死亡した時点で迷宮は元に戻り、街は解放され、魔物は消える。

 迷宮に行くには街の中央に魔法陣を設置した。それを踏みながら「転移」と唱えれば対象の迷宮の安全地域(セーフティゾーン)にいける』


『それではこれより、創造遊戯(ダンジョンメイキング)を始める』


 何が『制限時間はない』だ実質7日でデットエンドじゃねぇか。


 くそ! こうなったら『自己進化(メイキング)』にかけるしかない!


『自己進化』発ど「冒険者の皆様は30分以内……いや、至急ギルドに集まってください! もう一度言います!緊急事態です! 冒険者の皆様は至急ギルドに集まってください!」


 ここは先に『自己進化』を使ってからギルドに行こう。


 自己進化をタップすると金色に輝くボードが目の前に出現した。




  △△△


 初めてレベル10になりましたので、強力なスキルを獲得できます。しかし、強力なスキルには代償が伴います。能力も詳しくはわかりません。よく考えて選択してください。


『志願英雄』


 自分の事を大勢が見て、期待し、大勢の希望となった時計り知れない力を発揮する。

 ただし、発動には大勢の希望と、自分の身を投げ打って戦う “気概” が必要になる。


 代償は、発動時に固有スキルを一つ破棄+α



『英雄とは、人々の希望となってこそ英雄と呼ばれる』



運命変換(パンドラボックス)


 いつスキルが発動するか、それは運命神にしかわからない。勝手に発動する。

 当然どんな効果が発動するのかも不明。

 いいこともあり、悪いこともあるが、必ず運命を変える。このスキルは希望であり、絶望である。


 代償は、固有スキルを一つ破棄+α


『運命を変える。それは通常では行えないからこそ、多くの人に影響を与える』



盤上王座(キングオブキング)


 自分に従う者のステータスを大きくあげる。また、自分の家臣や、奴隷が獲得した経験値を半分摂取する。

 このスキルは家臣が多ければ多いほど強くなる。


 代償は、このスキルの発動時間は1ヶ月間で、発動時に固有スキルを一つ破棄する。


『家臣を()の様に使う事も王の役目。だが、家臣のことを思わぬ王に人望はない』


 以上から選んで頂きます。



  ▽▽▽



 うーん……これは悩むか? というより、今回の騒動に対策できそうなスキルが不確定要素の物しかなくてキツい。

 代償は固有スキル一つに関しては『無我夢中』があるが……


 まず『盤上王座』これは俺には使いこなせない。俺は家臣も奴隷も持ちたくない。奴隷がダメとか人を駒の様に使うなんて嫌だ! って感情も確かには存在する。でも、それよりも俺は人の命に関わる責任負いたくない。


『志願英雄』はおれの頑張り次第ではこれから化けるかもしれない。でも、本当に俺に、自分の身を打ってまで他人を守る気概があるのか? そもそもそんな物を持っていたなら今頃俺は城にいただろう。

 自分の気持ちは勘定に入れずにただ、人々を救う事だけを考えて行動していただろう。

 少なくとも()()()のような卑屈な考えをする人とは違う人間になければいけないだろう。


 消去法で行くなら『運命変換』なんだが…….いつ発動するかもわからないし、勝手に発動して固有スキルを払うのはなぁ


 時間もない! これを選ぶか…….


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『運命変換』


 いつスキルが発動するか、それは運命神にしかわからない。勝手に発動する。

 当然どんな効果が発動するのかも不明。

 いいこともあり、悪いこともあるが、必ず運命を変える。このスキルは希望であり、絶望である。


 代償は、固有スキルを一つ破棄+このスキルは発動後に消滅する。


 運命を掴み取ることにより、条件最適化。その運命を確定させる。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 はは……そういう事か……これはレフィーヤに()()がいたっていう運命を俺が変更したくて生まれたのか……じゃあ条件最適化なんて無理じゃないか……



 俺は荷物をまとめ、ため息をつきながらギルドへ向かった。

 ふと空を見上げると、先程の電子パネルもどきに赤い未熟? なドラゴンと真紅の肌をした隻眼のオークが表示されていた。

 その下には、ドラゴンがボス。隻眼オークが裏ボスと書かれていた。


 いや、裏ボスの姿って公開していいのか?






 ◆◆◆



 ◇◇◇◇◇◇◇

 レフィーヤ視点

 ◇◇◇◇◇◇◇


 太陽の光が頬を照らし、目がさめる。

 ミストは既に起きて素振りをしているようだ。


 相変わらずミストは早起きできて羨ましい。とそんな事を思いながら精霊結界を解除して髪をポニーテールにする。こちらのが行動しやすいのでいつからかこの髪型が普通になった。



 ミストを呼び、食堂でパーティー続行を頼んだら考えさせて欲しいと言われてしまった。何故だろうか?


 昨日は久々に会った()と話し込んでいて遅れてしまったが既にミストは帰ってきていたようだから兄が原因では無いだろうし……


 ミストが凄いのはわかっているので是非もう少しの間パーティーを組んでほしい。昨日兄とあった時点でこの街にいる意味は無くなったが、出来ればもう少しパーティーを組んでいたい。


 その後、兄を見送り、宿を引き続き借りるて続きをしていたら若い男の声が響いた。


 迷宮創造者の説明を聞き、身支度を整え冒険者ギルドに向かおうとした時ふと、空を見上げた。

 そこに居たのは私の住んでいた村を壊滅させ、両親、祖父母、弟、親友を殺した。憎きオークの姿だった。

燃えている家、弟を屠った槍。父が潰した右目。そして……私を庇って死んでしまった母……


 私はまだ、暗闇から抜け出せない……








読んでいただき、ありがとうございます。

誤字脱字や文章のおかしな点等ございましたら、ご指摘していただけると幸いです。

ブクマや評価、 “感想” 等頂けると本当に嬉しいです。

本当にありがとうございました。

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