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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『人生分岐』 俺の人生は始まった。
3/64

03、『現状確認』 持ってて良かった

主人公がナイフを持ってるのは改めておかしいと感じたので修正しました。

「そ、そうか。実は俺もあまり悲しみがない」「私も」「私もあまり、なんか記憶はあるけど深い感情がないっていうか」「俺もねぇんだ」「僕も」


 一人称が被っててわかりにくいが、竜五、雫田、麻野、健二、衣良の順に喋っている。

「これは俺の憶測なんだけど、この世界に適応できるように色々変わってるんじゃないかって。ほら、言葉も不思議と異世界人と通じるじゃん。地球のことをずっと考えて戦わない勇者を無くさせるための能力?なんじゃないかって思うんだ」

 俺は自分の考えの一部を説明した。

「その可能性が高い気がするな」竜五が同調してくれる。

  「崇史、よく考えてるな」無双がそう俺を褒める。よし、少しずつ、少しずつでいい、俺の言葉を信じてもらえるようにしていく、そしてどうにか不遇スキルを取っても捨てられない様にしないと。

「私から聞きたい事があるんだけど、みんなここに来る直前の事覚えてる?」

 麻野がそう聞いてくる。

「俺は覚えてない」「俺も」「私も」 「僕も」

 えっみんな覚えてないんだ。「えっと俺は覚えてる。一応」

「そうか。どんな感じだった?」

「なんか足元に光が広がって、動けなくなり、前から来たトラックに轢かれた」

「うわ、まじか」

 うん。なんかみんな、なんともいえない顔してる。

「じゃあ、今日は部屋決めて解散ってことで」

 竜五やっぱりリーダーだな。そして俺は三階だての一階の部屋を狙うぜ。











  ◇◇◇

 この屋敷の部屋は一階につき左から順に一〜五号室まである。住み込みの使用人が住む部屋はほかにあるそうだ。

 俺は二階、右から三番目の三号室にいた。部屋ぎめのとき六人全員一階を選び、俺は竜五より早く他の人に譲った。1、2号室は住み込みではない使用人が使うとの事だったので、3号室を選んだ。無理を言って変えてもらう必要もないしさ。


その後女子二人が三階に移り、なんとなく戻りにくかった俺は、この部屋になった。階段が割と長いので、一階楽なんだけどな。


 部屋は割と広かった。家具はダブルベットと小さめな机そして数個の椅子があった。日本で揃えると結構金かかる装飾の凝り方だった。


 使用人の部屋は女性部屋が二階、男性部屋が一階にあるそうだ。なんか女性使用人部屋が二階にあると聞いた時みんなが俺を白い目で見てたな......

 そして風呂もあるが、今日は入れないようだ。もう既に夜って感じだったし用意するのが大変とか?


 閑話休題(なぜだ?)


 この世界はなんと地球と変わらず一日二十四時間らしく国王の城だけあって時計があった。



七時(十九時)か」


 俺は無駄にでかいベッドに座りこれからのことを考えていた。俺は異世界転移する妄想をよくしていたので日々色々と普通の人はあまり持ち歩かない様なものを持っていた。いわゆる痛いやつだ。

 使えるものは......

 ・スマホのソーラー充電器。これで異世界でスマホをある程度使える。スマホが使えてもな……電卓や、オフラインアプリくらいか? 写真も使える可能性があるな。


 ・異世界転移ラノベ数冊。暇つぶしや、アイディアが出るかもしれない。とりあえず今は読んでる場合じゃない。


 ・ナイフ、ヤスリ、ハサミのついたマルチツール。まあ普通のハサミもあるけど使えるな。


 ・腕時計。時間帯が被ってるからこの世界でも使えそうだな。『トラックに轢かれても壊れない』あのキャッチコピーは本当だったな。


 ・非常食(カロリー◯イト)。今食べるのはもったいか。今度食べよう。


 ・ビニール袋。 使うか? 材質的な意味では重宝するかもしれないな。


 ・天然水(ペットボトル)。 多分使わないかな。一応、消費期限は長いやつだ。

 余談だがこの世界のほとんどの人は生活魔法らしきものを使えるらしく飲み水くらいは出せるらしい


 ・ミニ百科事典(スマホアプリ)。ある程度の情報は手に入るな。Wi-Fiなくても使えるアプリでよかった。


 手回し発電機&スマホモバイルバッテリー。 暇な時(いま)に充電貯めておこう。

 使えるのはこれくらいか......教科書は無視するか。



 よしそれじゃあ......んん 「ステータスオープンっ!!!」......くっハズい。

やっぱり出ないか。少しは期待してたのに……ステータスなんてないのかな。


 この後どうするかな~なんかだんだん元の世界のこと、忘れるって言うか、感覚としてしか残ってないというか......そこに居たっていう実感が無くなってきてるんだよな。なんか怖いなこれ、考えないようにしよう。ただ、地球で最後に感じたつまんない(平凡な)人生だったて結論はずっと胸の奥に残ってるんだよな。

やっぱり彼女くらい欲しかったなぁ。


 感激の異世界召喚なのにな~身の振り方考えないとな。普通の高校二年生には早い?気がするけどな。

 とりあえず使えない無能(ゴミ)にならないように頑張ろう、そしてこの世界では楽しい人生を送ってやる!!「八時か .....早すぎる気もするけど、寝るか......」








◇◇◇



 [コンコン]


 ん、誰だ?竜五か? 今の時間は、九時か。ここから脱走でもすんのか。

 俺よくこんな小さな音で起きれたな眠り、浅かったのか。

 寝起きは良かったのでしっかりした思考が出来てる筈だった。のだが......「まだ起きてるかな?起きてたら話がしたいんだけど」聞こえきたのは雫田さんの声だった。


 (は?雫田さんなんでここに?てか、さんってなんださんってやばい落ち着けこんな時こそ冷静に...まさか夜這いなのかそうなのかー? 彼女いない歴=歳の俺ではよくわからないぞ!! やべっ取り敢えず落ち着いて、応えないと)

 ん、よし「えっと、起きてるよ鍵開けるから少し待って」ちなみにこの扉は内開きなので慌てて開けて頭にぶつける事はない。

「いきなりごめん。崇史(・・)くんに聞きたいことがあるんだ」

 えっと、今俺のこと名前で……竜五と違って名前で呼んでくれた?




 ゆっくりと夜は更けていった。




読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字、至らぬ点が有りましたらご指摘してくれるとありがたいです。



露骨なフラグ

ちなみに雫田さんはメインヒロイン(仮)です。

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