25、『女神体現』 足掻きし者
すいません、少し遅れました。
さて。いざ、ステータスオープン!
目の前に薄く発光している白い板が出現する。
◆◆◆
名前 ミスト
種族 人族 (17)
所属 冒険者 一般人(異世界人)
レベル 9 (+4)
職業 剣士 (剣術で戦えるものが持つ職業。斬撃、刺突攻撃時のみステータスの力に補正)
能力値
体力 76/76 (+10)
魔力 35/35 (+6)
力 50 (+7)
守備 33 (+4)
知的 41
魔力 28 (+3)
魔抗 32
俊敏 44 (+4)
器用 44
技術 50 (+6)
合計40アップ
犯罪歴 無し
固有スキル
「自己進化」(スキル持ち主が何かを成し遂げた時に2〜5個の固有スキルの中から一つ選び自分に付与する)
(他人に表示できるスキルは一つだけであり、表示されてないスキルは『 』で覆われる。)
(能力値がスキルの持ち主の願いを多少は反映する。討伐時に使った能力値が優先して上がる)
『基本斬撃』 『無我夢中』 『迷宮突破』
スキル 「生活魔法」(生活に便利な魔法が使える)
「死に損ない」 (致死に至るダメージを負った時、体力が一桁になった時に発動。自分が死ぬまでの時間を数分間延長できる。その間に、回復が出来ればそのまま生きながらえることも可能。
経験スキル 無し
称号
異世界人(異世界から来た者。本の内容などを覚えやすくなり、記憶力が上がる)
読書家 (多くの本を読んだ者が獲得する称号。つい描写をしてしまう。読書スピードが上がる)
女神様の玩具おもちゃ(たまに女神様が自分の行動を見てくれるかも?)
足掻きし者(変えられない運命を足掻いて変えた者が獲得する称号。スキル「死に損ない」を獲得する。)
◆◆◆
うーん。なんであれだけオークを倒したのにレベルが10にならないんだ? 俺のステータスなんかおかしくね?
それともこれが普通なんだろうか? 比べる対象がいないからわからない。
固有スキルや能力値はパーティーメンバーだからっておいそれと聞いていいものじゃなさそうだしなぁ〜
あ゛ぁーこの世界のしっかりした常識を、学ばずに城を出たのは軽率すぎたな。
完全にしくじった。どれだけ自分に自信があったんだよ......はぁ〜過ぎてしまったものは仕方ない。過去には戻れないんだから諦めよう!......なんてポジティブに考えられたらここまで卑屈になる事も無かったんだろうにな。
まぁ、ステータスの考察に戻るか。
レベルが4上がったから40アップってのはわかるが、魔抗と知的と器用が1も上がらないなんてあるのかよ。
器用はまだしも魔抗あたりは上がっていてもおかしくないと思うけどな。
まさか......あれか!? 『無我夢中』を使ったせいで思考が脳筋になっていたからそれを『自己進化』が読み取ってこうなったとか?
これは『自己進化』の長所でもあり、短所でもあるな。
スキル「死に損ない」は不名誉だが割と嬉しいな。これでまた生き残る確率が増える。
そんな感じに今後の事を考えているとゆったりとした寝間着に着替えたレフィーヤに声をかけられた。
「ありがとう、ミスト。君は、いいのか体を拭かなくて? あっ別に臭うとかそんな事はないぞ」
「あー俺は既に生活魔法使ったから大丈夫」
うん、臭うとかじゃなくて良かった。
「そうか? 拭いた方が気持ちいいぞ。お湯なら私が作れるし、別に私の事を気にしてるなら外に出てるが......」
「確かに俺も体を拭く方が好きだけど、流石にレフィーヤに悪いしな。ああ、1人にして欲しいとかだったら遠慮なく言ってくれそういうのは素直に聞くから」
「そうか、私は特に無いからこのまま部屋に行くか」
ヤベェ、心臓がめっちゃドクドクなってる。
これから何が起きるわけでもないし、既にレフィーヤとは野宿の時に同じテントで寝てるのに。
しっかりした部屋で寝るという事実が俺に微かな期待をもたらしているのかもしれない。
部屋に入り、俺はベットに、レフィーヤは椅子に座る。
二人で部屋にいるが、どちらも無言で気まずい。まだ野営時や馬車の中のがやることあった。
俺は手持ちぶたさからついスマホを取り出してしまった。
あ、やべっあんまり俺が特殊な物を持ってるって見られたくないんだよなぁ。まあ出したもんは仕方ないしオークの事でも書き込むか。
「ん? ミストそれは魔道具か?」
俺が文字を打ってるのを見てレフィーヤが質問してきた。
「まぁ、そんなところ」
「そうか」
レフィーヤは俺の答え方から察したのかそれ以上は追求をしてこなかった。
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オーク ランクC
豚と人を足したような見た目をしている魔物。
姿のイメージは地球で一般的だったものと変わらないが、腹の肉は脂肪ではなく筋肉。
腕力が高く好戦的。群で行動している事が多い。
皮膚の色は灰色で種類が多い。
オーク剣士やオーク魔法使いはたまたオークリーダーなんてのもいるらしい。
打撃武器は相性が悪く、斬撃または、魔法が効果的。
弱点は首。そこは皮膚が柔らかく、切りやすい。
雌が少なく発情期になると......一言で表すならエルフが好みらしい。
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よし、書けたな。
これで本当にやる事が無くなってしまった。どうするか......あ、ラノベあんじゃん!
ラノベを一冊読み終わった時に俺は気づいた。寝ればよくね?
レフィーヤを見ると既に武器の手入れを辞めていて、荷物の整理をしていた。
どうやら俺が起きているからレフィーヤも寝れないようだ。
やばい、やらかした。こんなところを気遣えば俺もモテるのか?
「ごめん、レフィーヤ。そろそろ寝る?」
「ああ、別にいいよ。じゃあ寝よう」
ベットに入り、光石をバックにしまう。
ベットに入る前までは『寝れねぇ』とか思ってたけど、羊を数えてたら案外すぐに眠気が来た。
俺は......寝つきが......いいのかも......しれな......
◇◇◇
はっ!!
目がさめると朝日が俺の顔を照らしていた。
俺昨日の夜どんな事考えてたっけ?
昨夜の記憶を探りながらふと、横のベットを見ると......女神がいた。
朝日に輝く金髪。ゆったりとした服の下から重力に逆らい自分の存在を主張する豊満な胸。すらっとした手足。
なまじ、女神の外見を知っている俺からしたら『この人が女神だ』って言われても余裕で信じてしまいそうだ。
いつまでも寝顔を見るのは悪いと思い、置き手紙を書き、部屋から出て行く。もちろん鍵はかけてきた。内側からは普通に開けられるから問題ないだろう。
『レフィーヤへ、窓から見える庭にいるから起きたら呼んでくれ』
中庭で素振りをしていると数分後レフィーヤから風で合図があった。上からいきなり突風が吹いてきたからわかりやすかった。
部屋に戻って二人で朝食を食べながら予定を決める
「じゃあ、どちらも荷物は揃ってるから今日潜るって事でいいんだよな」
「ああ、私はそれで構わない」
「じゃあ行くか、『迷宮突破』開始だな」
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