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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『新人期間』 〜暗闇のエルフ〜
19/64

19、『個人護衛』 これは指名依頼って言うのだろうか?

 


 ▲▲▲




『初依頼達成おめでとうございます。では、今回はこちらから選んでいただきます』



『無我夢中』

 条件を満たした状態で「狂人化発動」と口に出せば発動。

 自分の視界内に敵味方合わせた()()が五体以上いる時任意で発動可能。

 敵が多ければ多いほど能力向上。

 スキル使用中は敵味方の判断ができなくなるが、戦闘に関する能力値が大幅にアップする。戦闘技術が上がり、スキル「狂人(バーサーク)」が自動で発動される。

 周囲の獲物が四体以下になるまで固有スキルは使われ続けるが、スキル使用中の記憶は残る。

 ステータス画面でスキルを封印することも可能。

 スキルを使っている間獲得経験値とスキル発生率アップ。

 多対一の戦いに強くなる。


『乱戦時の()()とは、仲間の事を考えず戦う事です』




『敵前逃亡』

 敵を目の前にした時ランダムテレポートで地上の()()()に逃げられる。

 敵かどうかの判断基準は自分に明確な敵意、殺意を示すか、敵から攻撃を仕掛けてくるの二つ。

 転移はスキル所持者のみ移動。

 逃げた先の安全性は不明。

 体力や魔力など万全の状態で避難できる。

 自分に親しい者が近くに多い程安全な町の近くに転移できる確率が高くなる。



()()()()には時には逃げも必要です』




一念発起(いちねんほっき)

 自分が成し遂げたいことが明白ならば、成し遂げる為に必要な行動時は能力値に大きく補正。

 成し遂げたいことへの思いが強いほど補正アップ。

 ただし、成し遂げるために必要な事以外の行動を取った時には能力値にマイナス補正。

 補正には他人からの印象や魅力も入る。

 成し遂げたい事に対しての思いが強ければ強いほどスキルの効果は高くなる。



()()()()近道。それは曲がらない信念です』



  ▼▼▼


 前回はなかった会話機能が付いている? このスキルも自己進化するってか? 俺が誰かと会話したいって思ったから? でもこっちから話しかけても反応は無さそうだし考えすぎか?

 まあ、いいか。


 さて、今回選べるスキルだけど説明文の下にコメントが付いているな。

 まさか......王都や依頼の間ずっと強くなりたいって俺願ってたから会話文と同じように願いを聞き入れたってことか?

 まぁそうなんだろうな。


 それじゃあどのスキルを選ぶかだな。

『敵前逃亡』は無しだな。

 自分と親しい者が近くにいる時って転移できるのは自分だけなんだから仲間を見捨てて自分だけ助かるって事だよな。

 俺には無理だな。ソロだったら(言い方が悪いが)見捨てる仲間が居ないし、いたとしても流石に見捨てたくは無いからな。

 それをしてしまったら俺が俺じゃ無くなりそうだ。


『一念発起』はなぁ、『自分の道は自分で決める』って座右の銘はあるけど何かを成し遂げたいってわけじゃないしな。ただ幸せに行きたいっていう漠然とした目標くらいしかないからなぁ。

 いや、強くなりたいってのが目標でもいいのか?


『無我夢中』に関してはメリットとデメリットが絶妙だな。説明文の長さからもわかるが使いずらいんだよね。

 高ランクモンスターには群れる奴も多いらしいから使いどころはあるんだろうけど敵味方関係ないんだよな。


 どんなスキルにしても、強くなるには代償が必要って事か......


『一念発起』のが安全ではあるよな。でも、『無我夢中』も捨てがたいし......





 その後数十分悩み、結局『無我夢中』にした。

 理由は成し遂げたい事以外の事には補正値マイナスってのが痛かったのと、スキル発生率アップの項目に注目して決めた。

 スキルが()()()()可能性が高くなればスキルが増え、手数が増えるからだ。



「さて、寝るか」


 布団に入って数分で寝付けた。










  ◇◇◇


「ふあぁぁ〜、えっと、八時十分か」


 目が覚めると八時十分だった。

 今更ながらにこの世界の一日が地球と同じ時間でよかったと思う。

 腕時計も使えるし、時差酔いみたいなものもないしな。


 部屋から出て朝食を貰う。メニューは昨日と同じ黒パン、サラダ、イチゴの形をした黄色い果実が出てきた。

 普通に美味しい朝食だった。因みに果実の味は普通のイチゴだった。

 店主にギルドまでの道を聞き地図を書く。


「ありがとうございました」


 宿に店主に礼を言い宿を出る。低姿勢になってしまうのは日本人の性(にほんじんのさが)、だからなぁ。


 地図を片手にいつもの装備で町を歩いていると「にいちゃん! スープでも飲んで行かないかい! 」

 と声がかかった。


 どんな町でもおんなじような掛け声なんだなぁ。まぁでもスープか、買ってバックに収納しておくかな。

 姫様からもらったスープも後1、2杯しか残ってないしな。


「いくら? 」


「木の水筒付きで千ジルド、入れ物があるなら四百ジルドだ」


「カップはあるから一杯貰うよ」


 俺はバックから木のカップと四百ジルドを取り出し、屋台のおっちゃんに渡す。

 野菜がいっぱい入ったスープを受け取り収納バックにしまう。


「毎度ありぃぃ! おお! にいちゃん収納バックなんて持ってんのかよ。週末以外はここで店出してるからこれからもご贔屓に頼むぜ! 」


 収納バックのところは小声で話してくれたのはありがたいな、あんまし人に知られたくないからな。



 数分後ギルドに着いた。

 ギルド内の作りは王都と似ていた。受付の正面には濃いピンク色の髪をしたムチムチボディの女性がいた。

 容姿もすこぶる美人で大勢がその受付に並んでいた。

『彼女は美人か』と、問えば10人中10人が美人と答えるだろう。

 ただ、何故か俺は彼女より受付の一番端っこで細々と何かを書いている灰色の髪をした女性に惹かれた。


 灰色髪の女性の受付に行き要件を伝え冒険者カードと昨日ライストから貰った達成証明書を差し出す。


「依頼の達成確認お願いします」


「はい、確かに達成していますね。こちら報酬の五千ジルドです」


 報酬を受け取り受付を離れる。

 にしても思ってたよりずっと美人だった。

 灰色の髪は薄く光っていて銀に近かった。容姿は完璧に美人! って訳じゃないけど10人中8人は美人って答えるだろう。

 声も美しい音色のような声だった。ただ、どこか幸薄そうだった。

 なんかロクでもない男と結婚しそうな感じ。

 体型は痩せ型で胸はそこそこあるようだった。

 俺の好みにぴったりだった。


 まぁ口説くとかは出来ないけどね。

 気持ちを切り替え依頼を確認する。


一突き羊(ひとつきシープ)を4匹討伐、冷水草(れいすいそう)の採取、毒猿を5匹討ば「兄さん、俺たちの依頼受けないか? 」


 俺に声をかけてきたのは男二人、女一人のパーティーと思わしき集団だった。


「なんで俺を? 理由を聞いてもいいか? 」


「ああ、あんたがつぶやいていたのはどれもランクDの依頼だったからな。俺たちはランクEなんだよ。

 で、俺達のランクD昇格のため依頼が冷水草の採取なんだけどさ、俺たちって戦闘能力があんまりないんだよ。だからさ、兄さんが戦えるタイプの冒険者だったら俺たちが冷水草を採ってる間の護衛を頼みたいんだ」


「取り敢えず理由はわかった。それで、俺のメリットはなんだ? 」


「兄さんには報酬五千ジルドを払おう。受付に契約書を渡しておけば五百ジルド取られるが絶対に支払わさせられるからな」


「待て、それならいっそギルドに依頼を出せばいいんじゃないのか。すまないがやっぱり俺を選ぶ理由がわからなくなった」


「はっきりいってさパーティー雇うのって凄い金がかかるんだよね。だからソロっぽい兄さんに頼もうってなったわけ」


 うん、理由を聞いた限りじゃ特におかしな点も無かったし受けてみるかな。


「わかった。その依頼受けるよ。受付に契約書渡すからついてきてくれ」


「サンキュー」


 うん? この世界にサンキューってあるんだ。いや、英語も普通にあるしおかしくはないのか。


 さっきの灰色髪の女性の受付にいき契約書を書く。そのまま俺が五百ジルド出し、契約書を渡す。

 俺が途中で依頼を放棄したら罰金五千ジルド取られるらしい。


「確かに受け取りました。大滝の森ではオークに気をつけてくださいね」


「わかりました」


「じゃあ行くか〜」


 因みに受付の人に彼らに黒い噂が無いか聞いたが特に内容だ。オークはランクCの実力が無いときついらしい。そこまで奥に入らなければいないらしいがな。


 ギルドを出る時チラッとエクス、エイラ、レフィーヤが見えたが俺には関係ないだろう。




 その後、移動中に自己紹介をした。


 パーティーリーダーは15歳のリンス(男)メンバーはリンスの恋人のリル(女)リンスの兄のシャン(男)17歳だ。

 リンスの方が行動力があるからリーダーをやっているらしい。

 クッソリア充がぁ! と思ったりもしたがまあいいか。



 依頼は順調に進んでいた。あのオークが現れるまでは......



読んでいただきありがとうございます。


誤字脱字等ご指摘くださると大変ありがたいです。


コメントを貰えるとモチベーションが上がるので良ければくださると大変嬉しいです。

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