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『自己進化 』 ~自分の道は自分で決める~  作者: 零度霊水
『人生分岐』 俺の人生は始まった。
10/64

10、『人生転機』 〜目指してみよう自分の道を〜

「じゃあガチャを呼び出すわね」


 女神様がそう言うと白い床に金色の魔法陣が広がり、そこから黒色の薄い板のようなものが召喚された。


「これがスキルガチャよ。と言ってもガチャと言うのはただの例えで、この板の真ん中に手のひらを当てるとこの黒い表面が剥がれて中から固有スキルが出てくるの。ただ、今持っている固有スキルは消えちゃうから結局固有スキルは一つなんだよね。でも、これで固有スキルを手に入れると下の世界(異世界)でいうレアスキル以上確定なんだよね。その上引いた人が望んだ方向のスキルが手に入るからね」


 まあ、ソシャゲのガチャと思えばいいか。ただ、リセマラ無しのとんでもない大勝負ってとこが違うけどな。

 確定ってのは嬉しいな。だけどこれってもともと持っていたスキルが引いたやつより良かったら最悪の事にもなりえるな、まさにガチャだな。


 因みにレアスキルってやつはこの世界のかなりあたりのスキルで、戦闘系スキルならそれだけで暮らしていけるらしい。



「じゃあ本題に入るわね。さっき私は貴方のこれからをつまらない人生と言ったけどどんなスキルを持っているかなんて()でもわからないし、もしかしたら凄いチート能力でとても素晴らしい人生を送れるかもしれないわ。つまらない人生って言うのも多分って事。

 神目線で見たら何んの捻りのないもないありふれた人生を送るんじゃないかってだけ。

 貴方が物語の様な主人公に成りたいんだったらスキルガチャは絶対に引いたほうがいいと思うわ。


 だから最後に聞くよ、貴方は今ある僅かな可能性(希望)を捨て『神の情けで授けて貰った可能性に頼るか? 』とね。 私としてはスキルガチャは引いてほしいわ、だってそっちの方が面白そうだから」


 女神様はその整った顔でイタヅラを企む子供のような表情をして俺に聞いてきた。


 女神様放った言葉は一瞬で俺の決意を打ち砕いた。ラノベの主人公とかだったら最初の信念は突き通すんだろう。いや、そもそも主人公はこんなことにならないか......さて、ここで今最も重要なのはガチャを引かなかった時の俺の人生だ。神様は『多分つまらない人生を起きるだろう』と言った。スキルガチャを引けば物語の主人公にだって近づけると言っていた。


 本当なら俺は絶対にこのチャンスをものにするべきなんだろう。この世界で生きて行くためにも絶対にスキルガチャは引かなくちゃならない。それに数分前の俺もそれを望んでいる。

 ここで引き下がる道理はない、今すぐ女神様にお礼を言い黒い板の中心に掌を当てるべきなんだ。


「め、女神様。あ、あの、その」


 何故心が葛藤しているのか分からない誰がどう見ても俺はここで引かなくちゃならないのに言葉が出てこない......。


「大丈夫だよ。まだ時間は取れるから、流石に一日は待てないけどね。だから()が決めてほしい、その結果を私は知りたいからね」


 女神様は心底嬉しそうに俺の心の葛藤を見ている。もしかしてこの女神様は実は性格悪いんじゃないか?

 俺は頭を左右に振りそんなどうでもいい思考を飛ばす。


 俺がここでガチャを引けばこの異世界での生活は多少は安定すると思う。この世界の常識がだんだん入ってきているが、レアスキルさえ持っていれば冒険者として努力すればある程度の位置には行けるだろう。レアスキルより上のスキルを引ければ本当に主人公のようになれるかもしれない。


 でも、それで俺は本当にいいのか? あっちの世界ではトラック事故に巻き込まれて死亡し、こっちの世界では使えねぇ無能になり神の手のひらで踊る。ここまで滑稽だといっそこの女神の玩具でも良いんじゃないかと思ったりもする。


 でも、色々な運命が狂った結果手に入れた深海 崇史(ミスト)の『二度目』どうせ終わっていた人生だったのなら、誤算で手に入れた人生くらい自分で決めたい。

 はぁ、人の決意ってこんなに簡単に変わっちゃうんだな。


 俺はーー「女神様、すいません。せっかく用意して頂きましたがやっぱり自分の固有能力で行こうと思います」ーーと言った。


「この条件、君にはデメリットよりメリットの方が大きい筈なのになんでその結果を選んだのか、その答えを聞いてもいいかな? 」


 女神様は意外そうな顔をしてそう聞いてくる。


 神の玩具になって、神から情けをもらって、神を楽しませる人生を送る方が絶対に良い、もしかしたら多少補正がかかるかもしれない。なぜそう思ったのかはわからない、でも『自分の(人生)は自分で決める』そう決めたから


「理由なんて具体的にあるわけじゃないですがただ、せっかく巻き込まれて手に入った人生なら自分で決めたい、自分の(人生)は自分できめようと思いましてね」


「そうなんだ。やっぱり君は面白いよ、今までこの質問をした人は五、六人だったけど全員スキルガチャをひいたわね、そして全員楽しませてもらったわ」


 やっぱりみんな引いてるのか......つーかどっち選んでも神からしたら面白いんじゃねぇか。

 しかも楽しんでるし。


「みんなチート持っているのになんで引いたんですか? 」


 なんで俺より恵まれていた(と思われる)奴らがこんな雑魚のための特権を受けるんだ? 俺はつい女神様に聞いてしまった。


「異世界にきて舞い上がって自分には凄い力があると思い込んでガチャ引けば俺も勇者なれるんじゃねって考えて引くみんなそんな感じだったわね。

 結局ガチャを引いた記憶は無くなったったけど」


 舞い上がって自分の固有スキル消しちゃうのはなんというかアホらしいな。

 つまり俺の唯一の才能、『女神様の姿を見れる』が無ければこの決意も消えていたのか......恐ろしいな。


「じゃあ 、そろそろ本当にお別れだよ。君はガチャを引かない道を選んだからね。

 それと君の使命は無いよ、元々巻き込まれただけだからこれと言った使命は存在しない、しいて言うなら私がつまらないと思った人生を楽しんでほしいかな」


 女神様ともお別れか、改めて見てもやっぱり綺麗だな。こんな彼女が欲しいなぁ。

 でも良かった。俺に使命があったらたいへんだったしな。


「じゃあ最後にステータスを渡すわね。一般人よりは少し高いと思うわ。

  一応言っておくけどもうガチャは引けないからね」


 やっとステータスか、俺の固有スキルによってこの世界でどう生きていけるか決まるからな。

 後一般人よりわってあの歴代勇者が書き換えてきたあのステータスか。


 何故俺があんなに哀れまれたかと言うと、この世界では固有スキルとは、神様がくれる物だから、一つしかないのは神に見放された人と見られる。

 つまり単純な落ちこぼれのゴミでは無く、異端の者として見られたり、神に捨てられた哀れな者に見られるらしい。

 教会からは人として見てもらえないらしい。しかもこれが一般常識として浸透している。


 スキル一個で有名になった人はいない、その裏側には神に見捨てられた者を有名にしたくないと言う偉い人たちの考えも入っているのだろう。


「わかりました。ステータスってどうやって確認すればいいんですか? 」


 まさか『解放!! 』とか言ったりするのだろうか?


「ああそれは声に出すか、心の中でステータスて言った後に何らかの合言葉をつければいいわ、例えば『ステータス開眼』とかね。閉じる時と一緒よ。( )で囲まれているところは他人に見せるか設定可能よ。

 で、出す時に自分だけ見るか、他人にも見るか決めさせられるから今回は他人にも見せられるようにして」


 じゃあ無難に解放(オープン)でいっか。俺は心の中で『ステータス解放(オープン)解放(オープン)』と唱えたするとーー手のひらに薄く発光した白い板が出てきた。青い発光した文字でステータスが書かれている。読みずらいかと思ったが不思議と頭に入ってきた。




  ◆◆◆




 名前 ミスト

 種族 人族 (17)

 所属 一般人 (異世界人)

 レベル 1

 職業 無職


 能力値


 体力 55/55

 魔力 26/26

 力 33

 守備 24

 知的 37

 魔力 25

 魔抗 30

 俊敏 36

 器用 42

 技術 37


 犯罪歴 無し


 固有スキル

  「自己進化(メイキング)」(スキル持ち主が何かを成し遂げた時に2〜5個の固有スキルの中から一つ 選び自分に付与 する)

  (他人に表示できるスキルは一つだけである)


 スキル 「生活魔法」(生活に便利な魔法が使える)


 経験スキル 無し


 称号

 異世界人(異世界から来た者。本の内容などを覚えやすくなり、記憶力が上がる)

 読書家 (つい描写をしてしまう)





  ◆◆◆


(一応この世界の平均を載せておきます)



  ◆◆◆



 名前 ナチュラル・ムラビト

 種族 人族 (年齢)

 所属 一般人(貴族や奴隷もある。貴族は一般人に偽装可能)

 レベル 1 (経験によってレベルが上がる。一上がるごとに能力値が上がる。偽装不可)

 職業 村人 (ステータスアップなどの恩恵が付く) (農具の扱い補正)


 能力値(偽装不可)

 体力 50/50 (体力、無くなったら瀕死になる)

 魔力 20/30 (無くなっても特に何もない)

 力 27 (攻撃力)

 守備 18 (防御力)

 知的 25 (知識)

 魔力 20 (魔力)

 魔坑 20 (魔法防御力)

 俊敏 29 (素早さ)

 器用 40 (道具の作成)

 技術 23 (武具の扱い)


 犯罪履歴 (犯した犯罪が記される。しっかり贖罪すれば消える。偽造不可)


 固有スキル (他人に見せるか変更可能)

「高速種植え」 (畑に種を植える時最も適した形で高速に植えることができる)

「鎌使い」 (鎌を使うとき技術アップ)


 全ての人が生まれた時から最低一つは持っているスキル。落ちこぼれは一つ、凡人は二つ、達人は三つ、

 天才は四つ、勇者は五つ持っている。


 スキル (他人に見せるか変更可能)

「畑耕し」 (畑が耕しやすくなる)

「生活魔法」 (生活に便利な魔法が使える)



 後天的に手に入れたスキル。「生活魔法」は勇者が作った法律により、基本誰でも持っている。スキルの出現方法は不明だが、適正により獲得率が変わる。天才だからいっぱい持っているとかはない。


 経験スキル (他人に見せるか変更可能)

「品質向上」 (種を植えた時MPを5消費する事により、完成品の品質を向上させる)


 持っている人は余りいない。「秘剣武技」アーツと呼ばれたりもする。

 称号を獲得すると使えるようになったりする。

 その人の経験によって作り出されることが稀にある。

 剣士ならどんな体勢からでも急所を突く技が生まれたりする。

 基本他の人と同じものが生まれる。


 天才と呼ばれる者たちは、自分だけの経験スキルを作り出す。



 称号

 異世界人 (異世界から来た。本の内容などを覚えやすくなる。)

 プロファーマー(経験スキル、品質向上を覚える)

 勇者 (error)


 ◆◆◆



 読書家って何だよつい描写しちゃうって、どんな称号だ。

 でも、自己進化って結構当たりのスキルなんじゃないか? これなら上手くいけば固有スキルの少なさも如何にか出来るかもしれない。ただ、懸念すべきは何処までが成し遂げたと認識されるかだな。

 ん? この認識って誰がするんだ?


「あの、スキルの説明って聞けますか? この成し遂げたとか誰目線なのか聞きたくて」

 言ってから気づいた。もうすぐお別れって言ってたんだから聞く暇なんてない事に......


「良いよ。それにしても面白いスキルを持っているね君は。この『自己進化』ってスキルは初めて見たよ。

 まず成し遂げたって言うのは、他人から客観的に見て、あいつやったんだなって事が一つ、自分が心の底から成し遂げたって思ったことが一つだね。

 判定しているのはこのスキル自体だから自分を誤魔化そうとか他人に協力して貰っても無理だよ。人工知能みたいな物だからね。

 ただし、選んでる間、時間が止まるとか無いからちゃんと安全地帯で選んでね。


 まあ成し遂げるのに手っ取り早いのは迷宮(ダンジョン)クリアとかな。既にクリアしてある物だったら少しは楽になると思うよ」


 すげーなスキルが判別するのかよ。ダンジョンクリアって俺に出来るのか?

 でも、自分で決めるなんてさっき決めた俺のこの世界での座右の銘にぴったりだな。


 その時、頭の中の無機質な声が響いてきた。


『この中から一つ選んでください』

 不意に俺の目の前に黒い板に白い文字で何か書かれたステータスのような物が浮かんできた。

 取り敢えず他人にも見えるように設定する。


「これってスキルが発動したってことですよね? 」

何故発動したんだろう? 初回ボーナス?


「そうだね。人生を左右する大きな事を決めたから発動したんだね。普通の人はあのガチャ絶対引くからね」


そうなのか。俺は納得して黒い板を見る。



 板の文字を読むとーー

  ▲▲▲


『一つ選択し、選択したスキルを触って下さい』


『基本斬撃』(剣術、短剣術、槍術、投石術(ナイフ、刃物のみ)の固有スキルが結合された物。しかし、このスキルの成長スピードはその人の気持ちに連動しており、どう足掻いても基本器用貧乏にしかなれない)


『基本魔術』(色んな属性の初級魔術を使える様になるしかしこのスキルでは中級以上の魔術は使えない。

 絶対に器用貧乏になる)



  ▼▼▼


 ーーそう書かれていた。


「お! どっちも初めて見るスキルだね。さて、君はどっちのスキルを選ぶのかな? 」


 これはどっちも使えるスキルだろう。基本魔術を選べば色々できるし、基本斬撃を選べば冒険者としてやって行くことは出来るだろう。幸い、剣先とかを見ても先端が怖いとかは思わないようだし。


「どっちを選んでも器用貧乏になるそうなんで、少しは未来がありそうな『基本斬撃』を選びます」


 俺はそう言いながら俺は『近接斬撃』をタップする。


 すると俺の固有スキルに他人からは見えない補正がかかった『基本斬撃』が増えていた。


「使い方はわかったかな? これで本当にお別れだね。次会うとしたら君が私にいつでも会えるようなスキルを選んでくれた時かな」


 女神様はそう言って微笑んでくれた。その笑顔は本当に美しく、この笑顔を見れた召喚者は俺だけかもしれないと思い、単純だと感じながらも嬉しかった。

 だから俺はーー


「ありがとうございます、女神様。いつか本当に会いに来て良いですか? 」


 と聞いた。


 俺に右側に紫色の魔法陣が広がる。


「君は本当に面白いなぁ、いつでも会いに来ていいよ。最後に質問だ。君の最愛の人が窮地に立った時君はどうする? 」


 質問の意図はわからなかったけど俺は取り敢えず答えることにした。


「どうせ俺の片思いだろうし自分が身代わりになってでも助けるよ」


「そうか、質問に答えてくれてありがとう」


 俺はその言葉を聞き魔法陣に乗った。



 視界が白い光に包まれた。

 さぁ目指してみるか、自分だけの道を!!












 




 

  ◇◇◇ 〜女神視点〜



『自分が身代わりになってでも助ける』といった少年(ミスト)と『絶対に自分の力で助ける』と言った少年(リュウゴ)、どっちが正しく、そして私を楽しませてくれるのかな?


 私は彼の物語を眺めながら友人を待つ。

 ちょうど彼女も自分の世界に通り魔に殺された人を送ったようだ。


「君には期待しているよミスト」


 私は画面に映って巻き込まれた少年に対してそう言った。







後、人物紹介あるかもです。


読んでいただきありがとうございます。

誤字脱字教えていただけると幸いです。

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