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エピローグ……?
「次はどこに行きますか?」
「南に行ってみたいな」
「おっ、いいですねぇ」
頬に当たる風が気持ちいい。
さて、何を作ろうか。
そう考えるだけでワクワクする。
肩に座っている妖精も同じ気分なようで、風を楽しみながら次の国に思いを馳せている。
「そう言えば、全部放ってきたけどいいのか?」
「いいんです!
だって、何とかなるって言ったのは向こうなんですから!」
妖精は開放されたような清々しい笑顔でグッと伸びをした。
空を掴みそうに伸びた腕。
「さぁ、行きますよ!」
fin
あとがきは活動報告にて




