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さすらいの魔皇子2   作者: 黒田明人
異世界 1年目
73/119

73 力技

 


 ミツヤ育成プログラムの開始である。

 金貨袋を取り出し、あれやこれやと買い求める。


「その金はどうしたんだよ」

「宝物庫にな、複数あったんだけど、ボックスに入れて1袋だけ持って出たんだよ」

「くっくっくっ、抜け目がねぇぜ」

「確かに仲間になりはしたが、所詮はまだ浅い。ちょいと揺れたらああなる事は読めてたさ」

「オレは揺れてねぇぜ」

「当たり前だ。お前が揺れてどうするよ。何年来の付き合いと思ってんだ。揺れたら人間不信になっちまわぁ」

「ありがとよ、コージ」

「さて、そろそろ懺悔するか」

「何だよその懺悔ってのは」

「猟奇殺人、犯人はオレだ」

「うえっ、マジかぁ」

「血が無かったのは飲んだからだ」

「うううう、オレ、あん時、凄く悩んでよ」

「何を悩んだんだ」

「オレ、疑われてたろ」

「なんだ、気付いてたのか」

「あの刑事が消えたからいいようなものの、あのままだっら逮捕されてたかも知れないと思ってよ」

「だから処分した。下着ドロに罪を着せてな」

「うえっ、あれもかよ」

「首絞めて吊るしてやったんだ」

「お前ぇぇ、相当派手にやってんじゃねぇよ、バレたらどうする気だよ」

「あれ、そっちの心配かよ」

「当たり前だろ。オレも飲んだんだぞ、血を。同じになったんなら心配するのはバレる事だろうがよ」

「やっぱりお前、変わってるぜ、クククッ」

「オレだってあんなに美味かったんだ。きっとまた欲しくなる。けど、本当はもっと酷いんだろ。あの飴が無かったら」

「当時は記憶が無くてな、だけど罪悪感は無かったな。冷静に証拠を消す事だけ考えてた」

「今は記憶が戻ったのかよ」

「いわば前世の記憶と言うかな、元々異世界人だったオレが、あっちの世界に転生したって感じだ」

「それでかよ」

「よし、これでいい。さあ、狩りに行くぞ」

「あ、ああ」


 ステータスオープン……ええと、ああ、あったあった、パーティ特約。

 経験値分配は、均等、後は……スキルは、そうだなぁ。

 防御系だけ共用にしとくか。

 耐魔がかなり高いから、それを共用してと。

 耐精神もかなり高いから共用と。

 よし、こんなもんだろ。


「よし、背中におぶされ」

「うえっ、どうするんだよ」

「パーティで経験値は均等分配にした。しばらくパワーレベリングで上げるぞ」

「お前、どんだけ強いんだよ」

「レベルは聞くな、頼むから」

「うげぇぇぇ」


 言えるかよ、100万とかさ。

 数千年の集大成のレベルとか、到底言えねぇよ。

 HP1億超えているとか絶対言えねぇよ。


「しっかり掴まっていろよ」

「あ、ああ」

「行くぜ、この世界初、飛行魔法」

「うえっ、あるのかよ、飛べる魔法が」

「オレは違う異世界の生まれだ。当然、あるに決まってるだろ」

「うひょー、やってくれ」

「おっしゃー、行くぜ、【飛翔フライング】」

「うおおおおお」

「さあ、パワーレベリングの始まりだぜ」

「うおおおおおお」


 上空に登って【探査オールレンジソナー】して、モンスターを確認して急行する。

 赤い点々を確認後、集まっているところに【暴風テンペスト


「うげぇぇ、やっべぇぜ」


乱風ダウンバースト

「うおおおおお、レベルアップの音が止まらねぇぇぇ」

解体クラック】でもって【倉庫マジックボックス】入れや入れ、おっと【風刃エアカッター】【解体クラック】【倉庫マジックボックス】次ぃ。

「今の、ドラゴンじゃねぇのかよ」

「あんなトカゲ、余裕だぜ」

「うへぇ、とんでもねぇ」

「レベル100になったら言え」

「今、74だ」

「早」

「さっきので大量だったからだろ」

「まだまだ行くぜぇ【乱風ダウンバースト】【暴風テンペスト】【竜巻トルネード】【解体クラック】【倉庫マジックボックス】」

「92だ」

「もうチョイか、よしよしそいつで決まりかぁ……【風刃エアカッター】【風刃エアカッター】【風刃エアカッター】【解体クラック】【倉庫マジックボックス】」

「98」

「よしよし、ならばこっちだぁ……発見、せーの【乱風ダウンバースト】【暴風テンペスト】【解体クラック】【倉庫マジックボックス】」

「行ったぁぁぁ」

「よーし、【転移ワールドアクセス】」

「うへぇ、ラストにとんでもねぇ魔法がキター」


 元の町の片隅に【転移ワールドアクセス】して、ミツヤに金貨袋を2袋渡す。

 これでやりくりしてくれと……


「良いか、あくまでも戦いの技量だ。レベルを上げようなどと思うなよ」

「そうなのかよ」

「雑魚相手でいいから、戦い方をまず覚えろ」

「ああ、そうするぜ」

「レベルが欲しいならまたやってやる。だから今は技量だけだ」

「そうするぜ」

「後はこれがメシ」

「串肉かよ」

「1000本のセットになっている。100本ずつの箱だ」

「妙に豪華な箱だな」

「手違いでな、だから箱も入れといてくれ。売れそうだろ」

「重箱のでかい奴みてぇだな」

「1000本あればかなり保つだろ」

「余裕だぜ」

「後は美味しい水の箱が詰まったコンテナだ」

「これってあそこの」

「契約してボックスだ」

「戻れたらオレもやりてぇぜ」

「ああ、やれやれ、金はいくらでもあるからよ」

「くっくっくっ、楽しくなってきやがったぜ」

「くれぐれも言うぞ。技量だけだ」

「おうっ、雑魚で慣れるんだな」

「盗賊見つけたらぶっ殺して飲み放題だ。命の軽い世界だしな。んで、死体はボックスだ」

「懸賞金ってやつかよ」

「おやつにもなるしな」

「くっくっくっ、すっかり吸血鬼、やってんだな」

「おうよ、とっくに開き直ってらぁ」

「おしっ、オレも開き直るぜ」


 1日銀貨50枚の宿に3ヶ月契約。

 2人分で金貨90枚渡しておく。

 ミツヤには疲れたら戻るように伝え、オレはベッドに横たわる。

 ああ、近年に無く魔法の連打だったな。

 そりゃMP2500万ありはするけど疲れたぜ。

 後は頑張ってくれ。


 それなら少しぐらいタコ殴りに遭っても死なないからよ。



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