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さすらいの魔皇子2   作者: 黒田明人
高1 1学期
68/119

68 確認

 

 

「やーまだのなーかの3本足のかーかーしー」

「くっくっくっ、おもしれぇな、それ」

「グループの主題歌が出来たな、はははっ」

「面白いキャッチフレーズかも」

「お前ら、いくらでも先に進んでいくな」

「え、まさか」

「お前らもこういうのを考えとけよ」

「うえぇぇ」

「スピスピスピスピスピリッツー」

「あははははっ」

「ワンワンワンワンワンダラー」

「あははははっ」

「お前ら、笑ってるけど、フレミングとかどうするつもりだよ」

「フレーフレーフレミング、あそれ、フレッフレッフレミング、フレッフレッフレミング、ワーワーワー」

「おお、応援か、成程な」

「あは、やったね」


「青木山」

「石橋」

「よし、仲間だな」

「また何か始めやがったぜ」

「ほお、それは合言葉だな」

「ええ、名前の最初の漢字のアナグラムです」

「面白いな。よし、お前らも何か合言葉を考えろ」

「うぇぇぇ」


 どうにも波風を立てたいのかねぇ、困ったものだ。

 しかし、フレミングか。

 この世界では少し危険な香りがする名前だ。

 確かに学者の名前ではあるが、フ、レミングな訳だし。

 レミングと言えばシナリオで、北欧系の名前だったはず。

 まさかここまで波及してはないだろうと思うけど、様々に絡んで訳が分からないのがこのシナリオだ。


 だからもしかしたら……水を向けてみるか。


「フ」

「レミング」


 もろかよ、マジかよ。


「うん、面白いかも。良いのありがとうね」

「それで良いんだな」

「うん、レミングって動物の名前だし」

「ならそれで」

「そうするわ」


 平静に返したけど、オーラの色が変わったらバレバレだぞ。

 おまけに山本の色まで変わりやがるしよ。


 《起きたのか……敏感だな。まあ、懸念には及ぶまい……頼むぞ……試しだろうな……当たり前だ。絡むつもりはねぇよ……ならいい》


 こいつも寝るとは言ったが、かつてのオレのように奥底で検証してやがるのかもな。

 だからオレの言葉で即座に反応したと。

 まあ、ガードだと思っておくか。

 なんせ、上関連では先輩になるんだし、全てお任せで良いだろう。

 オレは下の存在として当たり前に、普通に過ごせばそれでいい。

 そんな変なシナリオにわざわざ自分から絡みに行くなど、絶対にしたくないんでな。


 《ただな、学長には気を付けておけ……あれも関連かよ……シルフ関連だ……転校するぅぅ ……くくく、諦めろ……あーあ、県立じゃなかったのかよ、シルフは……あっちは教職員に数名程度だな ……しまったな、やはり県立にすべきだったか……なるべくは止める……頼むよ、先輩》


(ふふふ、なかなか殊勝な奴だ。先輩か、本当にそうなるのなら……そうだな)


「なあ、ワンダラーでも何か考えてくれよ」

「117円は? 」

「ワンダラー……あ、良いかも。サンキュ」


「な、な、な、スピリッツも何か無いか」

「天が知る」

「地が知るってこれの何処がスピリッツだよ」

「サムライなんとかってマンガがあったと思ってよ、侍と言えばそんな合言葉だろ」

「う……ま、まあ、暫定でこれで良いか」

「ああ、暫定な。うん、それでいい」

「知ると知るで知る二つ」


 うわぁ、また色が変わったぞ。


 《わざとだな……これ、ヤバいだろ……諦めてくれ……そんなぁ》


 フレミングがレミングで、スピリッツはシルフかよ。

 じゃあワンダラーは……グレムリンなのかよ、嘘だろ。

 こんなところでも三つ巴とか、どんなシナリオだよ。


「ワンダラーと言えば冒険、冒険と言えばモンスター、モンスターと言えばゴブリン、オーク、グレムリン」


 確定だな、やれやれ。


「いーだろ、オレもそういうのが狩りてぇんだよ」


 人間じゃなくてか。

 真っ赤に染まられても困るんだが、来るなら潰す。

 まあ、覚悟して向かって来るがいい。

 前科7人……いや、もっとかな。

 もう忘れたな……通算だと数百万かもだし。

 なんせ殺しの履歴の桁は違うから、来るなら好きに消えちまえ。


 《ゴホン……発散だ、気にするな……頼むぞ……はぁ、殺りてぇ》


(確かに身の程知らずではあるが、それが世界内存在ってものなんだ。だから我慢してくれよな)



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