24 計画
12月も中旬が近いが、冬休みの計画はどうすっかな。
もう予約だらけで代理店に言っても無理かな。
さすがに【転移】旅行とか味気無いしな。
退屈でも乗り物に乗っていかないと、それは旅行とは言うまい。
そこいらの銀行で【暗示】全開、ネトギンから100億下ろして【倉庫】行き。
忘れさせて別の銀行……そういうのを何度かやって、5億の箱を増やしていく。
一度に大量の金ともなると、金庫の金が尽きるだろうしな。
もちろん、やるのは他県だ。
いやぁ、持ってて良かった、【転移】ってか。
東北や九州の銀行をフルに活用し、ひたすら下ろして【倉庫】行き。
ダンボール工場から大量に仕入れ、5億の箱はドンドン増えていく。
まあそういうのをやっている間、学校に居るのは【人形】なんだけどさ。
授業中だけの交代要員で、何とか5000億の金は下ろせた。
残り11兆余りで、15兆は国債になっているんだったな。
その11兆のうちの殆どが税金か、全く、上前をはねすぎだろ。
殆ど強盗だよな。
払わないと罰則ってぐらいだし、その認識で間違いあるまい。
まあもう銀行にも殆ど用は無いし、サイトで買い物するぐらいか。
だから数億あれば問題あるまいし、残りは【倉庫】で構わんさ。
後はバラ銭をいくつか入れておけば完璧だろう。
サイフには万札4枚と千札10枚か。
この際だから安いサイフも大量に買っておくか。
ヤの付く自由業の方々みたいに、サイフごと投げるとかさ、クククッ。
サイトを見ると在庫処分みたいなのがたくさんある。
型遅れと言うか、合皮と言うか。
メイドイン、大陸ってやつか。
ありったけ発注しといてやろうっと。
ええと、残り……うえっ、書いてないぞ。
よーし、100000……無理だった。
何だよ、個数は8500しかありませんって、書いとけよな。
よし、8500個発注っと。
単価500円のサイフだから、銀行振り込みで……425万、送料無料、よし。
うお、ポイントが大量にキター。
42万5000ポイント獲得ってか。
こりゃお得だな、クククッ。
おや、旅行券だと? これ良いかも。
ポイント使うとお得なのか、よしよし。
早速、ミツヤに連絡し、ポイント利用での旅行の話をする。
「うげ、何でそんなにポイントがあるんだよ」
「それがな、応募したら当たってよ」
「うおお、ラッキーだぜ」
「でな、ポイント使うとお得って書いててな。だから旅行行こうぜ」
「オレの分も良いのかよ」
「オレだけで使い切れるかよ、42万ポイントって事は、42万円だぞ」
「期限があるのかよ」
「今年限りだ」
「行く行く、行くぞぉぉぉ」
ミツヤと旅行の計画を立てる。
寒いのが苦手なミツヤだし、寒い中でのアルバイトは嫌だと思ったんだ。
そうと決まれば行き先を色々と検討する。
やはり温泉が良いなと言うオレに対し、年寄り臭いと都会を提案するミツヤ。
この辺りで都会と言えば、横浜か東京辺りになるが、ミツヤは大阪に興味があるらしい。
食い倒れが狙いかと尋ねてみると、あはは、と笑って誤魔化している。
似たようなもんじゃねぇか、この野郎。
なので有馬温泉から神戸、京都、大阪の旅という計画にして、色々詰めて旅行代理店に相談に行く。
未成年2人の旅行に渋い顔をするが、上役を呼べと100万の札束を叩き付ける。
慌てたのは受付の女、しばらくお待ちくださいと……
「くっくっくっ、やるな、コージ」
「おうよ、金にものを言わせてやるぜ」
「くくくく、普段と全然違うぞ、お前」
「しまった、猫が剥げた」
「いや、そいつは芝居のほうだろ」
「うーむ、何故バレたんだろう」
確かに前は芝居だったけどよ、今じゃ猫になっちまってんだよ。




