01 回想
相変わらずの描写下手のハチャメチャ小説です。
いくら書いてもうまくならないものですね。
文才とかは無いのは分かってますが、少しは進歩が欲しい今日この頃。
「コージ、帰ろうぜ」
「ミツヤか、もう少し待ってくれ」
「そんなの家で書けばいいだろ」
「まあそうだな」
中学も3年になると進路なんてものを決めなくちゃならない。
希望高校はとりあえず決まっているが、問題なのは偏差値だ。
可もなく不可もない成績じゃ入れない学校なのだ。
なのに何故、その学校を選ぶのか? 答えは簡単だ、近いから。
サラサラと進路希望を書いて、教卓の上の箱の中に入れておく。
さて、先生に何と言われるか……まあ、大体、予想は出来てるが。
人に自慢出来るような特技も特に無い、ごく普通の中学生であり帰宅部なオレ。
親友のミツヤぐらいしか付き合う相手も居ない、友達の少ない中学生。
本来なら幼馴染みとかありそうなものだが、残念ながら小学2年の頃にこの町に転校してきた関係で、そんな可能性のある友人達とは永遠の別れとなり、連絡もそれきり途絶えた。
特に人見知りをするという訳でもないが、小学2年からの転校生なオレが地域に馴染むのに時間を要した訳がある。
幼い頃から身体が弱く、環境の変化でまず転校が遅れてしまった。
1ヶ月ぐらい様子を見た後、いざ学校に行こうと思ったら夏休み。
そのままずるずると時は経ち、夏休み明けに転校となったのはいいのだけれど、皆は宿題を提出したりしなかったり。
そんな中でフリーパスみたいな生徒が居たらどうなるか。
ズルイ……まあそうだよな。
こいつは夏休みの間、宿題なんてものに関係なく、自由に遊んでいたんだろうと、そんな邪推が元となり、オレはクラスになかなか馴染めなかった。
そのまま友達も出来ずに3年となり、クラス替えでどうにかなるかと思ったが、そんなに甘いものではなかった。
周囲には幼馴染グループがあちこちにあり、入学してから作られたと思しきグループもいくつもある。
そんな中に新たに転校して来た生徒が混ざるには、何かしらのスキルが必要になる。
話術が巧みとか、面白い話題を持っているとか、流行の事柄に付いての情報を持っているとか、ツラが良いとか……etc
残念ながら、オレにそんなものは無かった。
確かに日常会話はするものの、そこから先に踏み込めない。
いや、踏み込もうとするんだけど話題が無いのだ。
彼らは皆、テレビとか雑誌の話をしていたが、オレはそんな物に全く興味が沸かないのだ。
単なる話題作りの為にとか、そんな無駄な事はやりたくなかったので、そのまま放置した訳だ。
では、何をしていたかって? 実はオレには語学が面白い。
後は図書館で色々な知識を得るのが好きなのだ。
元々、1人で本を読んでいるのが気楽な性格だった事もあり、自分からそういうコミュニケーションの構築をしなかった事もあり、卒業するまでボッチな生活をそれなりに楽しんでいたのだ。
本来なら友達と楽しい思い出となるはずの修学旅行だが、体が弱いオレは数日前に熱を出し、大事をとって不参加となり、ますますクラスメイトと疎遠になった。
遠足なんかも同様で、途中で倒れて親に迎えに来てもらう、なんて事もあった。
もしかして何かの持病でもあるのかも知れないと、幼い頃から漠然と思っていたが、本当にそうだったとは当時のオレには思いもよらなかった。
持病ではなく体質で、それのせいで身体が弱かったのだと……