表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
resce person  作者: kazuki
1/10

第1話 出会い

 枚方高校が面してる道は、私の通り道だ。

 昼間はやけに騒がしいが、夜は静寂さをます。

 深くため息をつきながら私は家へ帰る。

 「ゴンッ」私は、目を誰かの背中に打った。

 「おいっ、てめぇ。なんえてことしてくれるんだ!!」

 誰かが話している。多分私に。

 そして私は、腫れ上がった右目をおそるおそる開けた。

 不良だろうと思われる奴等が私を冷たい目線で見つめていた。

 私はしばらくなにも動けなかった。

 「おい、そこのやつ汚れちまった服、弁償をしてくれるんだろうな?」

 「あぁ、かまんよ」

 いつもの口調とまったく違う。とりあえず逃げたい。

 不良達は、私のポケットに手を入れ財布らしきものを奪った。

 「じゃっいただくな」

 奴等は、笑顔で私に言った。頭が真っ白になっている状態で

 追いかける気には、なれなかった。

 「今日は、ついていない」

 私は、小さな声でボソッとつぶやいた。

 しばらくすると、大きな豪邸が見えた。私のアパートと格が違う。

 「いっそ強盗でもしてやろうか」

 私は、妙なことを考えていた。私は、良心が目覚め大きな豪邸から離れた。

 「がさっ。たったった」

 妙な物音が聞こえる。やがてその正体は分かった。1人の女性だった。

 その人は、私をみると驚いた。なんたって今、深夜1時30分だから。

 「こんばんは」

 先に話したのは、その人からだ。

 「あぁ、こんばんは。一体、一人で何してるの?」

 「驚かないでよ。家出よ」

 「一体何歳?」

 「28歳。もうすぐ人生の折り返し地点。というかここで話すのもなんだから家、案内してくれない」

 泊まっていいか?という意味だろうか。見た目とは、違ってずうずうしい。

 「分かった。こんなところで話すのもなんだからおいで」

 「警察につれていかないでよ。もしもそうしたら誘拐されたっていうからね」

 さすが、豪邸から出てきたお嬢さんだけあって頭がきれる。

 「名前は?」

 今回は、私から聞く。

 「私?えぇと結衣。良くある名前でしょ。あなたは?」

 「私は、室井一輝。いちよう独身だ。まぁ昔からもてなかったが」

 彼女は、苦笑した。

 「室井さん。まだ家つかないの?」

 こいつは、いつも車で帰っているのだろう。羨ましすぎる。

 ここで私は、一番気になっていたことを聞く。

 「なんで、家出したんだい?」

 彼女は、言葉に詰まった。まぁ当然のことだ。

 しばらく無言の場が続いた。

 「あんた、信用できそうだから言うね。」

 すぐ信用するな、こいつは。いつか絶対詐欺に遇う。

 「実はね、父の会社が倒産したの。父のことだから絶対に金目当ての犯罪を犯す。多分強盗とかね。

  あくまでも推測だけどね。母は、実家に帰ると言って本当に出ていった。

  母は私の将来自分がなるべき像だったから、なんか生きていく自信がなくなちゃって……」

 私の瞳に彼女の涙が映った。私は、彼女を励ますように話した。

 「私の家族は、昔一家心中で死んだんだ。多分、無理心中。私は、その生き残り。

  だから、君の気持ちは良く分かる。ほらティッシュ。とりあえず今日は、うちに泊まり」

 「ありがとう……しばらく暮らして良い?」

 話しの進展が速い。だがあまりにもこの子はかわいそう過ぎる。

 「あぁ、分かった。しばらくの間なら」

 「ありがとう………」

 彼女は、しばらくその場にうずくまった。

私は、月に照らされた道を彼女をおぶって歩いた。

 

もう一つの小説も見てください。kazukiと調べれば出てくると思います。お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ