表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「結婚しよう。」  作者: まひる
第一章
19/516

4.質問ばかりだな【3】

 光の女神サラフェリナは、この世界と全ての生き物を作ったと言われています。


「女神サラフェリナ信仰ですね。」


「そうだ。」


 それくらい私も知っています。でも全てって、良く言い過ぎですよね。


「ですが、私は信じていません。」


 私は村でも無信仰でした。特に信仰に(ウルサ)い教会の方もいませんでしたし。


「それを信者には言うな。捕まるぞ。」


 そうでした。女神信仰の信者には過激な方もいらっしゃるようで、非信仰者を認めないのです。


「それは怖いですね。あ、でしたらヴォルは違うのですね?私が非信仰者である事に嫌悪感を抱いていないようですから。」


「俺は俺しか認めない。」


 初めて聞きました。ヴォルは聞いた事には大抵答えてくれるのですが、自分の事となるとなかなか答えてはくれません。


「セントラルの皇帝様との関係は?」


「……。」


 無言ですね。ヴォルは都合が悪くなると、何も話してくれません。


「ヴォルは人が嫌いですか?」


「あぁ。」


 そうなのですか。ちなみに私も生物学的に人なのですが。


「女の人に何かされましたか?」


 そう言えばヴォルは、かなり女性に対して酷い言い方をしていました。


「……。」


 この質問は駄目なのですね。


「男の人が好きとかですか?」


「冗談だろ。」


 これは即否定ですか。でも私だって女ですよ?


「ヴォルは、私は嫌いじゃないのですか?」


「メルは大丈夫だ。」


 それは良かったです。でもあくまで言葉だけです。嘘ならそれなりにショックですね。


「ヴォルは私に嘘をついていますか?」


「ついていない。」


 こうもハッキリと答えられるとは思いませんでした。少し驚きです。でもそれが真実かは分かりません。


「私はヴォルの事をほとんど知らないのです。本当かどうかの判断がつきませんが。」

 

「嘘をつく必要がない。」


 それを言うなら、本当の事を言う必要性もないと言う事ではないでしょうか。


「必要性も分かりません。」


「魔法は言葉だ。偽りばかりを告げていれば、精霊の信頼をなくす。」


 信頼?どういう意味ですか?魔法は人間の力ではないのですか?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ