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第一話:目覚め、そして・・・

プロローグからかなり遅れてしまいました。

読んでいただければ幸いです。

 ギャァギャァ ガオゥ オオゥゥ ワオォゥ ウォンウォン


 『ううん、なんだよ・・・もう。』


 ガオゥ ウォンウォン ワオォゥ オオゥン ギャウギャウ


 『ああもう!うるさい!!眠いんだからもう少・・し・・・・・・・・』

 騒がしい中、たたき起こされたかのように不満そうな声を上げかけ、目の前に見える鉄格子を見て目をパチクリさせているのは、少年・・・ではなくてまだ幼いドラゴンの子供(幼竜)である。わけがわからず、周りを見渡してみるとどうやら前方に見える鉄格子以外は、すべて壁になっているようだった。

 『よう!目、覚めたか!』

 『ふひゃっ!!』

 呆然としてたとこに、いきなり声をかけられたせいで間抜けな声が上がる。上のほうから聞こえたから上にも部屋(牢屋?ケージ?)があるらしい、

 『ゴメンゴメン、そんなに驚くなんて思わなかった。』

 と、陽気に声をかけられたところででようやく落ち着きを取り戻す。

 『そういや、お前なんて名前だ?』

 『僕は、ヘリオス・オウガン。ヘリオスが名前・・。』

 『ふーん。俺は、ガイル・ザングス。同じくガイルが名前だ。』

 とりあえず、自己紹介(?)が終わりあらためてヘリオスが聞く、

 『話変わるけど、ここ・・・どこ?』

 『あ?覚えてねえのか?』

 『うん・・・。』

 『ここは、製薬・生物研究所だ。だけど裏ではとんでもないことをやってるがな・・・』

 ガイルが言うには、

 この研究所では、田舎の村での神隠し騒動に紛れて子どもをさらい、その子らを使って人体実験しているという。しかも、その実験は人間の体内にドラゴンの血を入れるというものであり、失敗すればその者は死ぬ。そして、いまだに研究者が考える成功には、至っていないという。ちなみに、少数だが獣の血を入れられた者もいるらしい。その血に順応した者はどこにいるのか、はたまた順応できたのかできなかったのか、さえわからないという。ただし、ドラゴンの血に順応した者はいる。それが、ここにいる者たちなのだそうだ。

 『んで、ここにいるのは俺とお前を含めて15人だな。』

 『っていうかなんでそんなこと知ってんの?』

 『あ?あぁ一度だけ抜け出したことがあるんだ。ただ逃げ道が見つからなかったのもあって、戻ってきたんだ。もともと逃げ道を見つけたら、ここのやつら共々逃げようって話だったんだが・・・』

 『あれ、ちょっと待って!!じゃあガイルも僕もそれ(・・)ってこと!?』

 『はぁ?お前、それさえ気付いてねぇのか!?手とか足とか見てみろよ!』

 と、言われおそるおそる自分の手足を見てみる。五本の指はあるが青白い鱗に覆われ、黒い鉤爪がある。さらに親指が本来の位置よりもかなり下にずれ、猛禽類の足のように鷲掴みが出来るようになっている。足の指もほとんど同じようになっていた。首を曲げ、体を見回してみると背中にちょこんと小さな翼があり、もう少しむこうのほうに不安そうに左右に揺れている尻尾があった。

 『・・・・・・・ぁぅ。』

 『ったく、なになさけねぇ声出してんだよ!なっちまったもんは、しょうがねぇだろ!死んじまったやつだっているんだぞ!!』

 『わかってるけど・・・・・僕、父さんに言われて来ただけなのに・・・』

 『はぁまったく・・ってなにぃ!!い、今なんてった!?』

 興奮してちょっと呂律がおかしくなっているが、それどころではなく、

 『えと・・・今思い出したんだ・・・』

 『・・・・で?』

 『ふえ?』

 『思い出したんだろ?なにがあったか聞かせろよ。』

 『う、うん。』

 しどろもどろヘリオスが説明する。

 『つまり、お前の親父さんはここの製薬を手掛ける部署の研究員で、新しく開発した難病を治せる薬の制作過程を見せてやるって親父さんに言われて来たんだな?』

 『うん。それで案内された部屋で待ってたらいきなり、白衣を着た人たちが大勢で部屋に入ってきて口に布を押し当てられて・・・えと・・・』

 『そのまま気を失った、と?はぁ、なんかどっかの探偵もの(名探偵コ〇ンとか)にありそうな状況だな・・・』

 『?』

 『い、いやなんでもない。ていうか親父さんは白衣じゃなかったのか?』

 『うん、僕を案内するために私服で休みまで取ったって言ってた。でも・・・』

 『ん?あぁ、いくらなんでも死ぬかもしれない研究に、自分の息子を使うなんて思っちゃいねーよ。安心しな!んっ?まてよ、お前何日のいつ頃この研究所に見学に来たんだ?』

 『春の3月24日の昼頃だよ?それがどうしたの?』

 『え~つまり、今日は26日だからその日からまだ1日半ぐらいしかたってねぇな。ってことは・・・もしかしたらお前の親父さん今、お前のこと探してるかもしれないぜ!』

 『でも、"今の姿の僕"を父さんが僕だってわかるかどうか・・・・・・・』

と、ヘリオスが口を濁しそのままうなだれてしまう。


   カチャン


こんな思わせぶりな状態で終わるなんて・・・・orz


次、いつ投稿できるかなぁ?携帯とかPCとかWiiとかいろいろ使って、暇なときに書き足してるけど・・・・・・・

PC以外だと「、」の間隔わかんなくて結局そんなに書けないんだよねぇ

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