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異世界転生したので選んだら神様になりました  作者: ユリウス


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8/8

祝福の神託

教会に着くと、お父さんがいて、今日は恵沢の儀だなと声をかけてきた。


「緊張してるのか?」


「ううん。魔力もありそうだよ。」


にこやかに返事をして、教会の中に入っていった。


厳かな教会に緊張しながら、神父さんのいる祭壇まで進み出る。


老人の神父さんが仰せになられ、


「よく来たね。落ち着いて力を抜いて、まずは、この水晶へ。手をかざして。」


水色の水晶に手をかざすと、99999999の数字が出てきた。


「はっ!!」


神父さんが驚くと、シーンと静まり返る教会。


そして、ザワザワッとささやき声が聞こえる。


バカなっ、あちこちから声が聞こえ、外に駆け出すものまで出た。


 神父さんが、こほんっと咳をすると、もう一つの水晶を取り出し、これに手をかざすよ


うにと言った。


99999999


同じだった。


教会内のざわつきが大きくなった時、神父さんが、


「これも女神の恩恵かもしれません。皆様の日々の恵みが彼にも届いたのでしょう。


 ここはひとまず落ち着いて次の恵沢と人生の指針を見てみましょう。」


 ひとまず、落ち着いた。俺はというとへっ、とした疑問になっている状態で、魔力量は


なぜこんなにあるの?恵沢は、さっきの光魔法らしきものじゃないの?と自問自答して、


いたたまれない顔で無言でうつむいていた。


 ふと振り返ると、お父さんが大丈夫だと声をかけてくれた。


 覚悟を決めて、前を向く。


 恵沢は有力な属性とその人にあった人生プランが簡潔に出されるのだ。


 神父さんが紫の水晶を取り出すと、


「君のこれからの人生が記されている。同じようにかざして。」


「はい。」


 緊張したが、水晶に同じように手をかざすと、


光の文章が出て、


“魔王を倒せ、神区を出よ。”


と書かれていた。



えええー


なにそれ、知らない。いや、女神に魔王を名乗るやつがいて、世の中が荒れているから、


治めてくれ、と言われていたか。神区ってなに。


「あのー。」


やり直しですよね。と言いかけると


神父さんがさえぎって、


「混乱の治政の中、ついに勇者が現れました。適性能力:火、水、土、光。


 この紫水晶にも、光属性シャイン・スターと書かれています。これでやっと平和な世の


中になるのですね。神区とはこの生まれた町を出よとのことでしょうか。」


はい?シャイン・スター、恥ずかしいっっ。


あの女神そんな事したのかよ。


 恥ずかしい名前が、この年で付いてしまった、と思考停止状態だった。


 神父は、涙ぐみながらシスターと敬礼をした。


 俺は、絶句してガクガクなってた。


そして神父は、


「さあ、サイレーン・ドゥヤータ・ジルークとお告げください。」


そういうと、俺が続けて、


「サイレーン・ドゥヤータ・ジルーク。」


言われた通りにそういうと、目の前に、光の弾が発生し、上に上昇すると、教会の天井に


光の龍が現れ、ピカッと光ると、かわいい手のひらサイズの女の子の精霊になり、


「汝に加護を与える。私は正義の使者マイア。マイアと呼べばいい。


 汝の言霊は私の言霊、私の言霊は汝の言霊。慈悲を持ってお主に伝えていこう。これか


らもよろしく頼むぞ。」


 神父さんが、


「なんと、女神様ですと。はっ、ここから精霊様の力を貸し与えてくださるのかも、我々


も神々の使徒の精霊様から、力を与えてもらっているし。


とにかくっ、それでは、魔法を唱えてみてください。精霊様が、言霊を伝えてくれるはず


です。


魔法の玉を思い浮かべて、動かないように魔法よ、出ろと念じてみてください。」


自分の放心状態を抜け、唖然としながらも儀式を敢行した神父さん。


 言われるがままに、


「アセット。」


口から呪文が出て、魔力玉が出た。魔力玉は、ぱっと光ると教会中に広がり、まばゆく輝


いて消えた。


「これは凄い。6歳でこの強さはなかなかではないでしょうか。後日、彼の光属性が治癒


効果もあるものを出せるか教会で検査します。また、学校へ行かれるのなら卒業後は魔王


退治ですね。しかし、女神様とはやはり世界の危機に神々は見放していなかった。」


一人で感謝と祈りを捧げる神父さんに、周りの町民も女神の登場に頭を下げて、凄すぎる


とのため息がもれた。


 そんな中、父さんが近寄ってきて、


「俺の息子がこんな力を持ってたなんて、信じられないが嬉しいな。」


頬が引きつる俺に、父さんは涙ながらに笑っていた。


 居合わせた人々が、ざわついているのを聞きながら、すごい力を手に入れてしまったと


呆然としていた。


 それから大変な日々が始まった。

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