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異世界転生したので選んだら神様になりました  作者: ユリウス


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7/8

初めての魔物との戦闘

さて、南の広場を横切って、大丈夫かな、と西のはずれの森に行くともう人影はない。


 誰にも見られないようにしないと。魔法を使って、地形を変えているとかバレたらまず


い。森の空き地に行くと言うと止められそうなので南の広場に行くと言ったのだが、誰に


も見られていないな。今日は不吉だからなにもなければいいけど。


緑色の市民服に薄茶色のマントを羽織っている。


 周りには誰もいない。静けさが漂っている。


 よし、ここまでくれば魔法の練習だ。


ダメスキルで良くない結果になるとか、魔力満タンで啓示に挑んで教会が燃えてしまった


という結果になるのはまずい。たくさんあるうちの半分くらいを目安に魔力を、消費して


おかなくては。


 体の中を魔力が満ちる。


 そして、右側を少し向き、一本の木にめがけて魔法の弾を打つイメージを描く。


光の弾を打つイメージで手を伸ばそうとした時、


 ブオ――ー。


突如、森の中からイノシシがあらわれ、それが朝の魔物のボアドックスだとわかった。


「なっ。」


驚いて、声をあげる前に黒いものが襲い掛かる。


 飛びずさって間一髪よけるとそれが闇のオーラみたいなものだとわかる。


もう一方からも攻撃され外れたのだが地面がえぐれている。


「ヤバい。」


距離を取って、実際にそこらへんのイノシシなら一発で死ぬだろう炎の魔法を打つ。


大型だし、大きいイメージで。


「ファイア・ボム。」


挿絵(By みてみん)


 はなった2発の炎の弾は軌道を描いてボアドッグスの目と腹に当たる。


炎が噴き出して、煙が出ているが、


「なにっ。」


俺は驚いて動けなかった。


 ボアドッグスが地団太を踏むと、黒い靄がボアドッグスの体の中から吹き出し、傷口を


覆うとファイア・ボムの当たったところが黒い闇になりみるみるうちに修復した。


「治癒能力があるのか。」


これは絶体絶命だ。体から嫌な汗が出てくるのを感じなる。


今できる最高の威力の魔法を、打ち込むしかない。


ボアドッグスが黒い闇を錐状にして一撃をおろそうと目の前でふりかざし、


「ブオッ―。」


雄たけびを上げて迫る。


 俺は全身に力を込めた途端、急に体が熱を帯びるのを感じた。耳の奥でキーンと張りつ


めるような音が響き、体から力が抜け落ちていくような感覚になった。


 頭の中に声が聞こえ、俺は唱えた。

 

「フォース。光よ。」


 両手が光っているのがわかった。


手を伸ばし、ボアドッグスに向かって爆発するイメージをする。


 瞬間、ボアドッグスの頭上から光が落ちてきて、巨体を覆い光が弾けた。


あとには煙が立っているだけで、なにもなかった。


 俺はというと、手を伸ばしてそのまま突っ立っていた。


 残像が見える、ふと気が付くと男の人が立っていた。


ホログラムなのか残像が歪んで見えるが、確かに男の人が立っていた。


「この世界を救ってくれ。」


「えっ、待って。」


 俺は慌てたが、男はそういうとあとは消えてしまった。



 魔物と戦闘になったとき、頭の中に声がして、


「“フォース”と言え。」


と言っていた。


 確かにあのとき、ボアドッグスに襲われそうになったときに、男の声がして、


「お前のイメージを具現化するのだ。」


とも言っていた。


 そのとおりに体が動いて、自分の信じる魔法を、女神から恵沢として授けると言われて


いた「光」を思い浮かべた。


 あそこまで、強い力だとは思わなかったが。


 魔力を使ったからか体がビリビリする。


魔物も倒したし光魔法も出せたので、よしっとして帰ることにした。


身体がだるい。


 今の光を見て、人が来るかもしれない。急いで広場を離れ森を抜けていった。


 急にボアドッグスが現れたのは、朝に言っていたシュタラークから森がつながっている


から通ってきたのか。広場なら大丈夫と思ったが失敗した。


途中、人と会うことはなかったのでほっとしたが、


「なんだ、あれ。」


 ボアドッグスの通ってきた道は、木が倒れていたり、地面がえぐれてて、ドロっとした


ものがあちこちに付いている。


マジでびびる。


 あんな強大な力の生き物がでてきたら町の一つくらい全滅してしまう。


 家の前まで来ると、身体の力が抜けてきて目が痛いなと気づいた。


自分の吐く息が聞こえ、家に帰れた、という安堵感があった。


 家まで帰り着き、家のドアを急いで開ける。汗は引いてるが、筋肉からジンジン震えて


いる。腕が凍ったみたいにぎこちない。


 身体がこんにゃくになったみたいだ。


 魔物っていってもライオンとか熊より大きいのに、あんな邪悪なオーラが出てるヤツ


がいるなんて思っても見なかった。


 お父さんはそういうのがいるなんて知っているのかな。外の世界は広い。


 もう喉がカラカラ。水をぐっと流し込む。


皆にもばれていないようだし、教会に行くか。




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