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異世界転生したので選んだら神様になりました  作者: ユリウス


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囚われの過去

 学生の頃、ひどい目に遭い、トラウマにもなったが、その後自分の勉強や考えたことに


沿って、活動の運営が皆と一緒に進んでいくのが楽しかった。


 トラウマは胸をえぐるし、まだあの場に立たされて、世界から遅れていくような、自分


一人が遠い存在になる感覚になる。


 あの時は、薄っぺらい紙になって、動いている世界の中で落ちぶれていた。


自分が動く時、五感は死んで、蟻ほどの速さで指が動いたなと思ったら、一日は終わって


いた。


 そうなっては、どうしようもない。病院に行っても、加害者が言ったことが頭の中で反


芻されるし、ふつうに暮らしているのはおかしいとか考えるようになり、日常の暮らしが


できない状態になった。後はいつ体が動かなくなるか。


 気にしないように努力した。自分の体を気にかけないようにするのは無理だったが、自


分のことを中心に考えるようにした。自分の体が動くうちに人のために動くようにと考え


るようになった。人に応えられる人しか必要とされない。その中で愛と正義が語られてい


る。そして、それが自分のための正義なんだと思った。


 だから今度も気にしないようにした。憎む事も必要だと分かっているが、自分が現状の


中で考えさせられることより、なるようになる中で自分がしたいと思ったことやこうなっ


て欲しいと思ったことを実現しようとしていた。


 こう考えられるのは切り替えられたからなのかな、体は楽にならないけど客観的に自分


をみれば、いい意見を作る行動を取ることができるんじゃないか、と考えてもいた。


 でも、現実にはなにもできていないな、俺は必要とされていないな、いなくなってしま


うかと考える事も増えてきた。生きる気力を失くしていた。


 あの朝、登校中に不良に絡まれている彼女に会うまでは。


絡まれている彼女を見て、大変だなと思い、すぐに助けようと体が動いた。


不良の男の腕をつかむと、ビビったのか、逃げて行った。


「ありがとうございます。あなた、三年の田村先輩ですよね。」


そんな一言から、話をするようになった。



ある時、事件の事は話していて、彼女は気にせずにと言ったのだろう。


「結果だせなくていいし、自分の要求が周りの要求に見合うかとか考えなくていい。


やってみればわかるよ。周りのみんなとおんなじ事ができているから。だから、安心して


いいよ。」


俺は、涙がいつの間にか出ていた。安心していいんだ。臆病になっていたんだ。


 そんな事にも気付かなかったなんて、自分は弱っていたんだ。


その日から無理をするのをやめて生きるようになり、前より優しくなったと言われた。


 俺は、彼女とそのまま付き合った。告白したのは俺からで、あの時も胸が痛くなった。


それでも、告白したら彼女は笑ってくれて、胸の痛みも軽くなった。


 喧嘩もあったけど、仲良く尻に敷かれながら過ごしていた。


彼女とはもうすぐ付き合って8年だった。プロポーズをする予定だったが、その前に死ん


でしまった。


 思い残していた事だったから、気になっていた。女神にも反対したのはその為だ。


 異世界に来てしまったのだ。彼女が元気にしてくれていたらいいが、世界が別なんだ、


もう会えないのが悲しい。親切になったと人から言われるようになり、人を助けたいから


ではなくて、役に立とうとするから変わったんだね、と言われるようになった。


 確かに裏で吐いたりしたが、家の為に大人の対応や大人の受け答えばかりを使い、人格


を作りなさい、と育てられた幼少期よりましなのかな、と思ったり、前に進んでいる感じ


もして、辛くなかった。


 それがあったので、こっちにきてからは失敗しないようにと考えて、気のつく人として


周りの役に立てればいいな、と思って一生懸命に生きてきた。


自分の体験で成功例とか大きな事はないが、村にはなじんでいるはずだ。


 不満はない、体調も今まで普通だと感じていた。それなのに、前世の事が体にあらわれ


るとか、前世の事とかずっと考えていなきゃいけないとか嫌だし、それはあいつらが喜ぶ


ことなんだ。こだわるのは良くないけれど、許せないのは、まだ正しいはずだ。


明日からの教会での祝福の儀と、これからの学校生活を思い浮かべながら今日は寝よう。

悠一の過去です。暗いですが光は差すと信じている頃です。

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