旅立ち
マイアは、
「実際に真偽を確認し、その情報が本当かどうかを確認しなければなりません。ちょうど、
あなたは王都に行き、あなたと同い年の次期女王と同じ学園に通うのですから、彼女を守る
ためにも、王都に行くことは必須です。
禍は魔族を倒すのに起こしている可能性もありますが、この星の魔力や精力を奪っている
のです。規模が大きくなれば、この星が壊れてしまいます。
予言が本当になるのなら、あと3年後にはこの星を変革しなければなりません。
私も魔力などをはかり、適切な人物がいないか確認していますが、おそらくあなた以上の
人物は今は現れないでしょう。このままだと世界が滅びる可能性があるのです。
本当の黒幕を引っ張り出さないといけません。」
俺は、厳しい表情をしているなと感じていた。
これは、女神なりのエールであり、覚悟の問いかけなのだろう。
「あなたは、もう大人になる。ここで一般人に戻って普通に過ごしたっていい。魔王がボス
と言う可能性はあって、それだって倒すのは困難な偉業よ。
あなたは元の世界で死んでいるから、戻せないけど。やめるのなら残念だけど、別の世界に
戻せるようにするわ。」
その時、一歩踏み出すことは決めていた。
「町もいい人ばかりでいいところばかりだ。危険な目なんかに合わせちゃいけない。
いや、魔王だろうとたとえ女神だろうとこの星を僕は救いたい。」
マイアは、ふんわりとした顔に戻って、
「あなたならそういうと思っていました。」
俺たちは、笑い合うと、
「そろそろ行きますか。」
俺はそう言うと、マイアはオーブに戻り、俺は荷物を取り一階に向かい、出発することにし
た。一階には家族の顔があり、
父さんは、
「しっかり頑張るんだぞ。」
としっかりと握手した。
母さんは、
「手紙を書いてね、真面目に勉強してね。」
俺は、
「書くよ。体に気をつけてね。」
ジュリアは、泣きそうな顔をしていたが、
俺が、
「休暇には帰ってくるから。家の事ができるようにならないといけないぞ。」
と言うと、ジュリアは、
「私だって学園に行くよ。絶対お兄ちゃんに認められるように頑張るから。」
「頑張れ。」
そう返すのが精いっぱいで、言葉に詰まってしまった。
さっぱりとした青空がほがらかな皆の顔を写して、温かさが胸に染みる。
「いってきます。」
そう手を振った。
空は快晴で、王都まで4時間ほど、きりっとなる心を静めて新しい暮らしにまた胸が躍る。
ここが出発点なんだ。
朝が訪れたのを感じながら、馬車の歩みは進む。
次回から学園編が始まります。楽しみにしていてください。




