きっかけ
こういう事は、ずっと続いて、7歳になる頃には生活しても自分の起床で犯罪が起こる、
増えていくなんてことは考えなくてよさそうだ、と気づくことが出来た。
今日は誕生日か。まだ6歳になったばかりだが、いろいろ未来も考えなければならない。
自分の行いが人の模範になる、親の教え、本家の教育方針、人の為にと声を出して言うよ
うになった境目と利得がなければ生きられないのかと気づく自分。それだけの事が加害者に
与えているからこその利潤だと生きているという事だと教えた本家。彼女と出会う少し前の
棒切れなりの自分に仕事を与える抵抗。あの頃をベースになにをすべきか考える。
でも、求めたかった、家の仕事をここでしないようにして、利益を受ける人の行動の結果
で社会参加したかった。これに人を助けたいという思いが、内申点ではなく、人の言葉で自
分が動いているんだと気づいて、前より精力的に人助けをして動いていた。
そんな事始めに社会で人の笑顔や励ましの声に俺の中で何かが変わっていった。
ただ、体の各所がカスカス鳴るなとは考えてはいたが頭の中でパリンと鳴るとさすがにやば
いと思った。受験も控えているのに体を壊すのはまずかった。力を抜いて、よしっと力を入れ
ようとした時、突然声をかけられた。
「あの、三年の田村先輩ですよね。私、この前の児童養護施設で活動していた者です。あの時
は、グループ活動でお世話になりました。大変な時かと思いますが、先輩が目を向けた人たち
も周りの子達も、やる気を出してしっかりと勉強に取り組まれているそうです。」
目の前の女の子はこれだけ言ってスーと息を吸うと、
「体調は変わりないですか?」
と聞いてきた。結構美人そうな彼女だなと思いながら大丈夫、と答えると、落ち着いたのか、
「私は一年の徳川葵と言います。部活はバスケ部、成績はそこそこです。
あの、前に私が参加したグループで・・。」
彼女が言いかけたところで、信号が変わりそうだったから促した。
歩道まで来ると、内心は面倒くさいなと思いながら、俺は笑顔で聞いた。
「はじめまして。二、三回グループ活動した人だよね。名前はごめん、覚えていなかった。
俺が今、女性トラブルといじめ受けているの知っているの?
活動も受験が近づいたから制限するし、他の人に聞いた方が良くない?
活動は、真面目で優しそうな人だなと思っていたよ。これからも続けるの?」
結構尋ねてしまったが、気分を悪くさせたのなら申し訳ない、謝ろう。
「ごめんなさい。言いすぎました。」
「いえ、悪いのは私の方です。ごめんなさい。」
歩きながら話す流れになったが、人と向き合うと情けをかけられるとか考えるし、その時
になって初めて自分の状態が悪いんだなと気がついた。
「いや、体の調子もなんだか軽くなったし、話しかけられてびっくりしたけど、元気が出て
きて、人と話すことはやっぱいい事なんだと気づいたよ、ありがとうございます。」
頭を下げ、
「あなたに応援してもらっている気がしてきた。受験は、やっぱり上位校を目指す。体調に
気をつけて挑んでみるよ。本当に感謝します。」
なんて話しながらいい人に会えた、と思ったが、頭の中ではまぁ、興味本位なのだろうと
眼鏡もかけてないし、顔もよく分からないから世間話でもしようかという感覚だった。
その時は楽しく話した後別れて、自分は盛り上がったなと思いながらあの人も、なにかいい
事があるといいな、と思いながらその日は過ごした。
その翌日だった。通学途中、なんか絡まれている彼女に出会ったのは。
「ありがとうございます。田村先輩・・・。」
「えっ、あ、昨日の徳川さん、偶然だね。」
今日は眼鏡をかけていたから彼女の顔がはっきりと分かった。
目が大きく鼻の高い女優さんのようなすっとした顔立ちの人だった。
俺は一瞬ドキッとしたが、一度話した人だと思い話しかけた
「あ、気づかなくてごめん・・・。」
そこから二人は付き合う事になったんだよな。
薄明かりが差し込む中で、もうさすがに体は動くぞと考え、起き上がる。
トラウマはあるだろうが、今はなんとか生きていけるか。
心の変遷や転換点まで話すようになって、後はそうありたい事とそうなって嬉しい事が
求めている人に許されて理解をしてもらえるのか。やっぱり黙っておくか。
良心にまどろむのは悪い事じゃない。人間は複雑さや戸惑いまでで明確な答えを出して
いるそういうものだ。
剣を振り、明日を創るぞ。そう考え、王立学園で3年間過ごしたら魔王を討伐する。
目標も立てた。よしっ、頑張るぞ。




