チェケナ:薬草採取
武器の短剣が買えてよかったよ。市場は活気づいていて人が行き交うくらいだ。今日は薬草採取の依頼をやろうと思っている。依頼があればいいな。因みに今回はジェイも参加することになっている。
起床。リビングへ。食事の目玉焼きとパンだ。それらを口に入れながら。
「今日楽しみだよ」
「チェケナベイベー」
「だよな。一緒だと嬉しいよね」
「チェケナチェケナベイベー」
「薬草採取の依頼あるといいね」
「チェケナ......」
「まだ見てないんだ。落ち込むには早いぞ」
「チェケナ」
「うんうん」
終え、家を出る2人。冒険者ギルドへ。ウタロが来た。
「そちらさんは」
「ジェイだ。よろしく頼む」
「チェケナベイベー」
「わかった。ありがとうな」
扉を開き中へ。依頼板を確認する。ゴブリン討伐。コボルト討伐。お店のお手伝い。庭掃除。薬草採取。あった。薬草採取の依頼紙を取りカウンターへ持っていくと受付嬢。
「薬草ハナナの依頼ですね。計10個お願いします」
ハンコを押される。依頼紙にはハナナの絵が書いてあり分かりやすくなっていた。とても助かる。
冒険者ギルドを後にし北の森へ。入る。1本。2本っと次々と摘んでいく。あと8本。
「群生地とかないかな」
「それならこの奥にありますよ」
「チェケナベイベー」
「はい。あと8本ですよ」
群生地に到着。残り8本を摘んだ。
「魔物とか出てこないかな」
「まぁ。いないに越したことはありません」
帰り道。ゴブリン10体の群れがいた。やるか。どうしよう。仲間の言葉を待つ。
「やっちまうか。手頃な相手だ」
こちらに気づかれた。ウタロが双剣で斬りかかる。宙を舞う。華麗な連撃。ゴブリン6体をもっていく。凄い技だ。ジェイの斬り下ろし。1体撃破。俺も短剣を喉元に振るい掻っ切る。あと2体だ。ウタロの連撃再び。2体を屠った。計10体の討伐劇だ。討伐証明の耳を回収する。
「みんな。無事だな」
「そうですね。怪我もなくてよかったよ」
「チェケナチェケナ」
「ウタロ凄いな。簡単に相手取るじゃんよ」
「それほどでも。ありがとう」
「チェケナチェケナベイベー」
「チェケナベイベーも興奮したろ」
「チェケナ!!!」
「ゴブリン程度は朝飯前です」
「チェケナベイベー」
森を後にした。冒険者ギルドへ。カウンター。採取した薬草とゴブリンの耳を並べる。受付嬢が対応してくれる。
「ハナナ草10本確かにいただきました。そしてゴブリン10体。計600チェケです。お納め下さい」
3人分割。1人200チェケだ。俺の所持金が265チェケになる。そして向かうは酒場だ。酒のビールとつまみの枝豆を頼み座る。数分後もってくる。
「乾杯」
「乾杯」
「チェケナ!!!」
「薬草無事に回収できたな」
「そうですね。怪我もなくよかったです。ところでチェケナベイベーさんの怪我。今はどうです」
「チェケナチェケナ」
「痛みが引きましたか。それはよかったです」
「チェケナベイベー」
「私の双剣中々のものでしょう」
「すごかったな。思わず見惚れてしまったよ」
「チェケナ!!!」
「ありがとう」
ウタロの奢り。酒場を後にした。ウタロと別れ。ジェイのお家へ。向かう。着いた。
「食事の準備するからそこらへんで時間潰しててくれるかな」
「チェケナチェケナ」
「ありがとう」
料理するジェイ。俺は中庭で短剣を振るい鍛錬する。数時間後。呼んでくれる。食事のカレーとご飯だ。それらを口に放り込みながら。
「明日はなにをする予定なんだ」
「チェケナチェケナベイベー」
「庭掃除か。いいね」
「チェケナ」
「一緒に来るかって?いいよ。一緒しよう」
「チェケナ!!!」
ガッツポーズ。嬉しいんだ。これくらいはさせてほしい。あとチェケナベイベーさんってなんだよ。確かにそれしか喋れないから仕方ないけど。それでも。俺の名前は......あれ?なんだっけ。忘れた。
「チェケナベイベー」
「そんなに嬉しいか。よかったよ」
「チェケナチェケナ」
「今日はもう寝ようか。明日も早いぞぉ。誰かに依頼を取られないといいね」
「チェケナ」
終え。部屋へ。身体と顔を拭きベットに入る。明日は庭掃除だ。のんびりやろう。そんな事を考えながら眠りについた。おやすみなさい。
チェケナベイベー。