チェケナ:休息日
コボルトをチェケナベイベーできて良かったけど、足にダメージを受けてしまった。ウタロとの相談の末。今日はおやすみの日に。なにしよう
起床。ズキッと片足が痛む。庇いながらリビングへ。ジェイが座って待っていてくれた。食事のスクランブルエッグとベーコンだ。口に入れながら。
「今日はお家でゆっくりしてな」
「チェケナベイベー」
「なに?外いきたいって」
「チェケナチェケナ」
「市場が見たいと」
「チェケナチェケナチェケナ」
「なら仕方ない。無理せずに行ってこいよ」
「チェケナベイベーチェケナ」
終え、市場へ。活気が溢れ人々が行き交っている。天幕のあるお店。肉串屋さん。洋服屋。武器屋。防具屋と並んでいる。
武器屋に興味があり。入る。初老がいた。こちらに気がついて近づいてきてくれる。
「おう。ここの武器屋になんか用か」
「チェケナベイベー」
「武器が見たいって?いいよ。いいよ」
短剣や槍。剣。長剣。棍棒と色々ある。短剣が気になった。動きやすそうで良い。
「短剣か。400チェケでいいぜ」
払うと渡してくれる。俺の所持金が65チェケに。自分の武器だ。感動する。で、この剣はウタロに返そう。泊まっている場所は宿屋ベンリだったな。
「チェケナチェケナ」
「あん?宿屋ベンリの場所だって。それなら市場から出て右だ」
「チェケナチェケナ」
「ありがとう......だな。わかるよ。なんとなく」
市場を出て右。市場を出て右。心の中で唱えながら歩いていく。着いた。宿屋ベンリだ。扉を開け中へと入る。宿娘。
「お泊まりですか。いま満室でして」
「チェケナチェケナベイベー」
「あー。ウタロさんですね。今呼んできます」
数分後。宿娘と共にやってきた。
「どうした。今日はおやすみだっただろう」
「チェケナベイベー」
「なに?武器を買ったから借りた剣を返すって」
「チェケナベイベーチェケナチェケナ」
「そんなこといいのに。でもありがとう。俺の本当のスタイルは双剣なんだ」
「チェケナチェケナベイベー」
「短剣か。動きやすくて良いね」
「チェケナベイベーチェケナチェケナ」
「明日は依頼を受けようだって?」
「チェケナ」
「いいよ。足の怪我は良くなってきたのか」
「チェケナベイベー」
「ははは。それなりにか」
「チェケナチェケナ」
「そうだ。この宿屋人気でな。すぐ埋まっちゃうんだよ。俺は運よく滑り込めたぜ」
「チェケナ」
「依頼は薬草採取とかどうだ。たまには楽なのをやろうや」
「チェケナチェケナ」
「だな。明日冒険者ギルドで集合な。よろしく頼む」
後にする。お金が無いので市場を通り過ぎる。防具も買いたかったな。そう思いつつ、ジェイのお家へ。扉を叩く。開けてくれる。中へと入る。
「明日の予定が決まったのか」
「チェケナチェケナ」
「薬草採取か。いいねぇ」
「チェケナベイベー」
「なに?どんな薬草なのかわからないって」
「チェケナチェケナチェケナ」
「依頼紙に書いてあるだろうよ。それでわかるだろ」
「チェケナチェケナベイベー」
「いいってことよ」
「チェケナベイベー」
「一緒に来ないかって?」
「チェケナベイベー」
「あぁ。いいよ。一緒に行こう」
「チェケナベイベーチェケナ」
「俺も一緒できて嬉しいよ」
夕時。食事の牛ステーキにサラダだ。それらを口に入れながら。話す。
「薬草採取は勿論だがゴブリンやコボルトと出会ったらどうする」
「チェケナチェケナベイベー」
「倒すって?やるねぇ。俺も剣の腕落ちてないか心配だよ」
「チェケナチェケナ」
「あぁ。また明日な」
部屋へ戻り身体。顔を拭きベットの中へ。明日は薬草採取だ。頑張ろう。おやすみなさい。
チェケナベイベー。