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チェケナ:奴隷を買う

 ダンジョンで活躍できてよかった。本当にチェケナでベイベーだ。エルのヘイト取りは見事だった。俺も負けてはいられない。チェケナベイベー。


 起床。大広間へ。みんな座っている。ユシャご一行のところへ行き腰を降ろす。


「チェケナおはよう」


「チェケナチェケナ」


「あぁ。そうだな」


「チェケナチェケナベイベー」


「防具なに買おうかって?無難に皮の鎧とかどうだ。動き易さ重視だぜ」


「チェケナチェケナ」


「そうするって?あぁ。そうしな」


「俺たちも会話に混ぜてくれよ」


「エル。まぁ。いいじゃないか」


「寂しいぜ」


「ははは」


「ユシャは酒場でしたよね。私もやる事終わったら行きます。監視です」


「いや、監視するほどのものじゃないだろ」


「ダメです」


「あああああ〜。聞こえないー」


「ダメだなこりゃ」


「チェケナベイベー」


「チェケナもそう思うよな。ユシャが情報を持ってくるなんてあり得ない」


「ちょ、そこ酷いぞ」


「ユシャは監視です」


「がー。やめてくれ」


「と思いましたが行くのは昼時くらいになりそうです。図書館行きたいですし」


「ほっとしたぜ」


「チェケナチェケナチェケナ」


 終え、市場へ。武器屋。防具屋。肉串屋。洋服屋。奴隷館。まずは防具屋へ向かう。着いた。鉄の鎧や兜。皮の鎧とその帽子もある。選ぶは皮の鎧だ。お金が足りるなら帽子も買ってしまおうか。おっさんが奥からやってきた。


「皮の鎧か。500チェケ。皮の帽子なら300チェケだ」


 お、足りる範囲内だ。買ってしまおう。800チェケ払う。俺の所持金が1098チェケになる。皮の鎧と皮の帽子を装備。うん。しっくりくる。動きやすくてとても良い。正にチェケナチェケナベイベーってやつだ。


 次に行くのは奴隷館。気になったからだ。チェケナでベイベーな人はいるんだろうか。男性が出てくる。チェケナ体型ベイベーな髭。


「なんの奴隷をお探しで。家事奴隷ですか。戦闘奴隷ですか」


「チェケナチェケナベイベー」


「戦闘奴隷をお探しですか。さぁ。こちらに」


 案内され地下室。獣人の男性や女性がいる。更にはエルフの女性まで。いいなエルフ。ボロ布の服。薄緑色の長髪をしている。瞳は黒だ。買えるかなぁ。


「チェケナベイベー」


「エルフの女性ですか。弱ってますし1000チェケでいいですよ」


 迷いなく買った。俺の所持金が98チェケになる。あぁ〜お金無くなっちゃったけどまぁ。いい買い物ができたと思えば。チェケナベイベーだ。奴隷契約。奴隷紙にお互いの血を垂らし完了する。これでエルフの女性は俺の物だ。


「なん。なんで私なんかを」


「チェケナベイベー」


「不思議な喋り方をするんですね。でもなんとなく伝わってきます。ごほっごほっ」


「チェケナチェケナチェケナ」


「大丈夫です。生まれつきですから」


 大丈夫なものか。治す薬とかはないのか。て、俺。所持金ないー!!!チェケナベイベーだわ。


 ついてくる。その前を歩く俺。チェケナでベイベー。チェケナベイベーだわ本当に。酒場へと向かう。ユシャが手を振ってくれる。


「後ろの女性はどうしたんだ」


「チェケナベイベー」


「奴隷館で買った?!そんなにお金あったのか」


「チェケナチェケナ」


「もうお金すっからかんって?じゃあ俺が奢るよ。帰りに服屋と武器屋に寄ろう」


「すいません。私なんかの為に。ごほっごほっ」


「大丈夫か。咳は辛そうだな」


「お気遣いなく。ありがとうございます」


「薬も買ってやる。これでも今。沢山蓄えがあるんだぜ」


「チェケナチェケナベイベー」


「いいってことよ。で名前は」


「メリルっていいます」


「メリルか。いい名前だな」


「チェケナチェケナベイベーチェケナ」


 酒場を後にし。市場へ。まずは服屋だ。色々な服を試着して決まったのは紺のブラウスにジーンズのスカートだ。後は、靴下と靴。ユシャが払ってくれる。


 お次に武器屋だ。ユシャがメリルにどの武器が扱えるか聞いた。弓らしい。矢とセットで買ってやる。ありがたい限りだ。


 薬屋さん。咳に効く薬はないか聞くユシャ。あるがエリクサーだ。どんな症状も1発で治る。5000チェケだ。ユシャは迷いもなく払う。太っ腹だ。それを渡す。メリルが受け取った。


「私なんかが飲んでいいんでしょうか」


「そんなこと言うな。大丈夫だ。まだ金ならある」


 飲み干すメリル。咳が治ったことに驚く。正にチェケナベイベー。チェケナチェケナチェケナじゃないだろうか。最高にベイベーって感じだ。


「ありがとうございます。私なんかに」


「いいってことよ。元気になってよかった」


「チェケナチェケナベイベー」


「あぁ。あぁ。気にするな。宿代も払ってやる」


 夕時。宿屋アルゾーに戻る。メリルの5泊分を払ってくれるユシャ。ありがたい。なにからなにまで。


 エルとリーレが来る。


「酒場にいないと思ったらここにいたんですね。て、その女性は誰ですか」


「メリルっていいます。チェケナベイベーさんの奴隷です」


「チェケナチェケナ」


「呼び捨てで構わないって?そんな恐れ多いです」


「チェケナチェケナベイベー!!!」


「わかりました。そこまで言うなら。改めてチェケナの奴隷です。よろしくお願いします」


「奴隷ですか。結構な額を使った事でしょう」


「チェケナベイベーベイベー」


「1000チェケ?それは安い方ですね。なにかあったんですか」


「チェケナチェケナ」


「弱っていたと。そうですか。それなら納得です。でも見た感じ奴隷には見えませんね」


 メリルが左手の奴隷の紋章を見せる。それに驚くリーレとエル。


「ところでなんだが。メリルの戦闘スタイルはなんだ。持っている弓か」


「はい。そうです。弓が得意です。なにからなにまでユシャさんが買ってくれました」


「チェケナチェケナベイベー」


「落ち込むなって。これは先行投資だ。大いに役立ってもらうぞ」


「チェケナベイベー」


「明日はダンジョン行くか」


「そうですね。チェケナも稼ぎたいでしょうし」


「チェケナチェケナ」


「役に立ちたいって?もう役に立ってるよ。自信もってほしい」


 短剣なのでリーチが短い。掻っ切るのは少々骨が折れるかもしれない。正にチェケナでベイベーだと思う。他の理由をあげるとすればチェケナしてベイべーベイベーだ。


 終え、それぞれの部屋へ。身体と顔を拭きベットに入る。するとノックしてくる音が。開ける。メリルだった。


「寂しいので一緒に寝てもいいですか」


「チェケナチェケナ」


「ありがとう」


 一緒にベットだお互い背中合わせで寝る。明日はダンジョンだ。頑張ろう。と思いながら眠りについた。おやすみなさい。


 チェケナベイベー。

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