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チェケナ:荷物運び

 ダンジョン。活躍できてよかったよ。エルのヘイト取り見事だった。ユシャの正確な斬りかかりも高評価。リーレの魔法だって負けてない。言うなればチェケナベイベーってやつだ。


 起床。大広間へ。食事の海老のスープにパンだ。それらをチェケナしてベイベーしながら。口に運んでいく。


「今日はフリーだったな。ユシャもそれでいいんだよな」


「あぁ。問題ないよ」


「私は新しい魔法習得の為に図書館に行こうと思います。役に立ちたいです」


「やる気満々だな。応援してるよ。で、チェケナさんは荷物運びだったよな」


「チェケナチェケナチェケナ」


「頑張れよ」


「チェケナベイベー」


 一応言うがありがとうって意味のチェケナベイベーだ。理解し難いと思うが頑張ってほしいところ。まさにチェケナベイベーだ。


 終え、それぞれの目的の為に散っていく。俺は冒険者ギルドへと向かった。依頼板。スライム討伐。シーサーペント討伐。魚人討伐。庭掃除。荷物運びなどなど。あった。荷物運び。依頼紙を取りカウンターへ持っていく。受付嬢がハンコを押してくれる。


「行ってらっしゃいませ」


「チェケナベイベー」


 冒険者ギルドを後にする。港へと向かい。依頼者の元へ。おっさん。ちょび髭だ。チェケナでベイベーだぜ。


「あんたが依頼を受けてくれた人か」


「チェケナチェケナ」


「ん。何故か理解できるな。じゃあ荷物運び頼むよ」


「チェケナベイベー」


 荷物は大きいものから小さいものまで様々で数時間にも及んだ。大仕事だ。チェケナしたくなってベイベーしちゃいそうだ。終えるとハンコを押してくれる。


「また依頼出したら頼むな」


「チェケナ」


「あぁ。ありがとう」


 チェケナベイベーで後にする。冒険者ギルドへ。依頼紙を渡すと報酬。50チェケをくれる。俺の所持金が1198チェケになる。正にチェケナベイベーだ。


 後にし。酒場へ。ユシャが手を振ってくれる。近づいて席に座る。


「この人にビールと枝豆を頼む」


「はいはーい」


 数分後運ばれてくる。ビールを流し込み。つまみの枝豆を食べる。最高にチェケナベイベーだ。


「どうだったんだ。荷物運び」


「チェケナベイベー」


「そうか大きいものから小さいものまで一杯か」


「チェケナ」


「疲れたか。そうだよな」


「チェケナチェケナベイベー」


 そこにエルとリーレも来た。近づいてくる。席に座りビールと枝豆を注文。


「リーレは収穫あったのか」


「えぇ。ありましたよ。雷の魔法が使えるようになりました」


「それはすごいな。俺は愛盾を磨いてから市場を彷徨ってたよ」


「市場行ってたんか。欲しい物とかあったか」


「ないな。肉串買って食べたくらいだ」


「チェケナ」


「チェケナさんは荷物運びでしたね。どうでしたか」


「チェケナチェケナ」


「大きいものから小さいものまで様々ですか。大変でしたね」


「やるねぇ。俺ならパスだわ」


「大楯持てるくらい握力あるのに」


「それとこれとじゃ別だ。大楯は好きだから持てるんだよ。それ以外の理由はない」


「そんな自信満々で言われても納得し難いですね」


「チェケナチェケナベイベー」


「チェケナもそうだよな。好きじゃないと持てないよな」


「チェケナチェケナベイベー」


「だよな」


「なにそこ。納得し合ってる。ウケるんだが」


「ユシャだって今日なにか収穫あったのか」


「ない」


「うわぁ。自信満々で言いましたよ。この人」


「チェケナチェケナ」


「そうですよね。この中だったらユシャが1番なにもしてません」


「言葉もでねぇや。ははは」


 エルの奢り。酒場を後にした。宿屋アルゾーへ。入る。大広間。食事へ。海鮮カレーとスープだ。それらをチェケナベイベーしながら。


「明日はダンジョンに行こうと思う」


「賛成。チェケナさんは」


「チェケナベイベー」


「賛成だな。俺もだ」


「チェケナチェケナ」


「何階まで行くんかって?4〜5階くらいかな。因みに6階がボス部屋な」


「チェケナ」


「そう。6階で終わりだ」


「そういう情報は早いですよねー」


「そう言うなリーレ」


「チェケナチェケナベイベー」


「頑張るって?いいねぇ。応援するよ。俺は大楯でヘイトをしっかり取らんとな」


「チェケナベイベーベイベー」


「スライムのコア狙うの難しいよな。うんうん」


「チェケナチェケナチェケナ」


「ぷるんぷるんしてるしな。剣との相性は別に悪くはないんだけどな」


「なにそこ2人で盛り上がってるんですか。私も混ぜて下さい」


「チェケナさんとの会話が楽しくてな。意味不明だが内容は理解できちゃうんだな。それが」


「チェケナさんの喋り方は独特ですよね」


「おい。俺置いてかれてるんだが」


「ユシャは黙って聞いていて下さい」


「ひでぇな。おい」


「チェケナベイベー」


「明日頑張りましょうね。お互いに」


「チェケナベイベーベイベー」


 終え、それぞれの部屋へ。身体と顔を拭きベットへと入る。明日はダンジョンだ。チェケナしてベイベーしちゃおうかな。と思いながら眠りについた。おやすみなさい。


 チェケナベイベー。

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