夢女と王子様

　橘遥花は、容姿も性格も平凡で、自己肯定感低めの26歳OL。日課は、夢小説を読むこと。
　遥花の恋のお相手は、専ら二次元のキャラクター。そのせいもあり、彼氏いない歴＝年齢。
　ある日、中途採用の男性社員が配属されてくる。それは、高校生の頃から恋をしている、漫画のキャラクター・理人だった。
　配属日のその夜に、理人から「好きだ」と告げられる。
　しかし、彼に揶揄われていると思った遥花は、その告白を断ってしまう。
　自分の気持ちを全く信じない遥花に、理人は、クリスマスまでという期限付きで「俺の気持ちを信じさせてやる」と宣言。
　言葉通り、次の日から理人の猛アプローチが始まる。