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非道な実験を受けた俺は高校生活で何気に成り上がる  作者: 聖なる悪の株式会社
1章 学園入学編・1年生編
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08 自覚がないもの

 「今、皆さんに配ったものは《Faith Into(信念を越え実力を) Limited(求めるもの)Exceed Ability Reader》という英語の頭文字をとった《Filear(フィリア―)》というデバイスです。この学園に所属している生徒にのみ配布されますが、この地域の中では国から特別許可を得ているので、《Filear》で買い物などをすることができます。もちろん、ⅠⅮを交換すれば連絡も可能です。基本的にはスマホのようなものだと思っていいです。全生徒には毎月最低でも5000ポイントを支給します。1ポイントは1円と同じ価値を持っています。付与されるポイントはその月のその生徒の成績や行動によって増減します。ポイントによっては生徒の意思で進級時により上のクラスに編入することもできます。《Filear》やとクラスの構成などはクラス分けが終わり次第、担任から詳しく説明するので参考にしてください」


 施設で培った知識には、校長の挨拶は長く暇である、とあったが、今回は比較的短かったと思う。

 その後、恒例の校歌斉唱、生徒会長のあいさつ、新入生代表のあいさつとあったが、ほとんどの生徒は《Filear》のことで頭がいっぱいだっただろう。


 式が終了して、2年生と3年生は寮の自室に戻り自由時間だといわれていた。残された1年生のうち、数名がぶつぶつと文句を述べていたが教師は完全にスルーしていた。また、どういうことかわからず戸惑っている生徒もいた。


 「どうして私達だけ残されたんだろうね」

 「知らない。だけど、これからテストかなんかはあると思う。ここに残ってる教師の中でそことそこの教師が多分テスト用紙を持ってる。さっきから挙動が怪しいし、後ろから少しだけプリントが見える。で、校長が話していた時に、クラス分けがまだ終わっていないようなことを言っていたし、クラスの編成も生徒の実力で変わるようなことを言っていた。そもそも前提としてここは実力主義だからな」

 「すご。そんなこと気づかなかったし、今見てもわかんないもん」


 俺からすれば気にしなくてもわかったんだが、その辺は施設で受けた人体実験が関わってくるのだろう。


 そんなことをしているうちに、教師が新入生の人数分の机と椅子を並べ始め、それぞれの机の上に筆記用具が置かれていく。


 それから、時間をおいて校長が説明を始める。


 「えー、皆さんに残ってもらったのは、クラス決めテストのためです。この学校は近未来的実力主義をモットーに掲げています。ですので、モットーにのっとり、実力をもとにクラス分けを行いたいと思います。クラスはAクラス、Bクラス、Cクラスに分かれます。いきなり実施することになるのも、勉強などのテスト対策をあまり行っていないであろうタイミングにすることで本当(・・)の実力を図るためです。では、今設置された席にそれぞれの名前が振られているので、各自の席についてください」


 新入生たちは動き出し、それぞれの席を見つけ、座る。

 余裕そうな顔をしている生徒もいれば、不安そうな顔をしている生徒もいる。中には全て諦めた、もしくは何も考えていない表情の生徒もいる。

 紗綾は俺の推測を聞いてから身構えていたらしく、比較的落ち着いている。まあ、少しは焦りの表情が見えるが、いきなりということよりは解けるかどうかの焦りだろう。


 俺は後ろのほうの席に席を見つけて座った。

どうすればもっと面白くできるのか、意見などがあれば教えてください!意見がなくても評価してください!(渾身)

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