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非道な実験を受けた俺は高校生活で何気に成り上がる  作者: 聖なる悪の株式会社
1章 学園入学編・1年生編
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04 ネットカフェで出会うもの

 ネットカフェがどんな場所かを知識では知っていても勝手がわからない。

 何がどこにあるのかや、ネットカフェの不文律(マナー)などの、知識ではどうしようもない部分があるのだが、さすがに一日でそれをすべて理解するには情報が足りない。

 そもそも、パソコンの扱いにもあまり慣れていない。これぐらいであればすぐになれるとは思うが、それまでのじれったさは自分でも感じる。

 施設でスマホの使い方と同時にパソコンの使い方についても学んだが、パソコンは実践する機会が少なく、あまり慣れていないのだ。


 仕方ないので漫画というものを読むことにする。

 施設で「漫画は面白いものだ」とさんざんヲタクの大人に叩き込まれたので、俺の中で漫画は面白いという定義が出来上がってしまっている。

 しかし、俺が今まで面白いと思ったことがないので、これが面白いのかもわからないし、何が面白いのかもわからない。

 元あった本棚に漫画を戻し、どれだけ俺が学習したことを覚えているのかを確かめるためにも、スマホで小学校から大学まで、大学院のカリキュラムにもかじってみた。


 結果から言えば、すべてわかっていた。

 小学生と中学生、大学まで、ほとんど施設で覚えさせられたので10分で終わった。

 ただ、大学院のカリキュラムだと偏りが多かったのでとりあえず一般的な工業系のカリキュラムを3分で終わらせた。

 暇だったので、円周率をいま求められている値まで記憶してみたり、万葉集を記憶してみたりした。


 そうこうして、時間をつぶしているといつの間にか夜の2時を回っていた。

 しかし、もともとの体質と人体実験によって全く眠くならない。登校まではまだ6時間近くある。。


 風呂はネットカフェに隣接しているジムで入っている。

 食事もコンビニで売っていたカップラーメンで済んでいる。もともとクスリのみで生きていたので、カップラーメンすら本来は食べなくてもよかったが、どうにも味が気になったのだ。

 短時間で作ることができ、おいしいと定評のあるカップヌードルがどんなものなのかが。


 ということで、することもないのでパソコンでゲームをしてみることにする。()()()()()()()ではなく、()()()として扱えばいいと思ったのだ。実際、大抵のゲームには操作の説明やコマンドが記されているはずだから。

 プレイガイドさえ覚えれば楽しめるはず。


 探り探りでパソコンを操作し、何とかゲーム画面まで持ってくることができた。


 ゲーム名は《ソード・イルガリアス》。MMORPGというジャンルで評価も高く、プレイヤー数も多い。

 ダウンロード不要だったので、そのままプレイを始め、アバターを作り、初期装備を設定していく。

 ちなみに、俺の初期装備は無難に剣である。

 ゲームの内容としては、プレイヤーが自身のアバターを作り、そのアバターがそれぞれの武器や道具、魔法などを使って無限に出てくるダンジョンを攻略していくというもの。

 レベルが上がるたびに強くなり、一定のレベルにまで達すると稀にユニークスキルという唯一無二のスキルが手に入ることがあり、うまく活用すれば格段に強くなるらしい。


 操作自体は簡単で、すぐに操作に慣れた。


 俺は順調にプレイを進め、4時間ほどでダンジョンを56個クリアして、50レベルに上がった。

 クリアを祝うエフェクトが表示されていた画面がさらに派手になり、一行の文が表示される。


 「ユニークスキル、《複刀流》を獲得」


 俺はなぜかユニークスキルを獲得したらしい。

感想とかくれたらもっと書けそうです。

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