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平成7年の春の足音が聞こえる前

それ以前から既におかしくはあったし、点と点がうっすらと、線で結ばれつつあったのだ。


長野の松本市でサリンという毒ガスらしきものが撒かれ、重軽傷者を多数出す事件が発生した。

近所に住む男性が生成用の薬剤を所持していたとして逮捕されたが、すぐに冤罪というか、誤認逮捕だったとして釈放された。テレビ朝日のニュースステーションあたりが、薬剤とは発表されたものの、それは農薬として使用している、所持している量も非常に少なかったと、この件における警察の捜査の杜撰さを代表する事例として報道した。


また、TBSの「ギミアぶれいく」という、夜間帯の2時間報道バラエティでは、弁護士一家失踪事件を定期的に取り上げていた。

犯行現場にはプルシャと呼ばれる、弁護士が批判や調査をしていた宗教団体「オウム真理教」のマークを冠したバッジが落ちていたことや、現場の再現映像や、乳児を真ん中にして夫婦が隣あって幸せそうに笑っている写真が何度も放送された。


この時期に警視庁のトップクラスの方が狙撃される事件が起こる。無傷だったかは覚えていないがとにかく死には至らなかった。


「お膳立て」は着々と整っていっていた。

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