表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レスティアナ  作者: 藤和
1/9

第1 召喚1

午前の授業が終わり昼休みの時間となった。


「飯買いに購買行こうぜ蓮。」


教科書を片付けていた俺、姫島 蓮に友人の井伊石 拓磨が声をかけてくる。


「ああ、行くか。」


俺はそう返して席を立つ。

俺は、俺たちは、この生活がこのまま続くものだと思ってた。


学校全体を覆った光に飲まれるまでは。




「・・・うっ。」


目が覚めたらそこは教室の中ではなく真っ白な空間だった。


「ここはどこだろ?」


立ち上がってあたりを見回しながらそう呟く。ん?俺ってこんな声高かったっけ?


「目覚めたようですね。」


不意に聞こえた声に振り向くと神官のような服装の女性が立っていた。


「よかったです。この空間にいられる時間内に目覚めてくれて。そうでなければ色々大変でした。」


「貴方は?」


「そういえば挨拶がまだだったわね。私はエレステレナ。パラシャンという世界の神様よ。」


「そのパラシャンの神様がなぜ?」


「それはね。私の世界のね王国の一つが異世界召喚を行ったからなのよね。」


なるほど異世界に拉致されてるところなのか。


「言い方酷く無いかしら。」


「こちらの了承を得ないで勝手に連れてくのは拉致と同じでしょ。」


そう言い返すと


「ぐぬぬ。 事実だから言い返せない。」


物凄く悔しそうな顔でそう呟く神様。

まあそんなことは置いといて、神様に会っている今だからこそ聞かなくてはいけないことが色々ある。


「この話は置いといて。神様。」


「何かしら?」


「いくつか聞きたい事があるんだけど。」


「答えられる事ならいいわよ。」


神様の了承も得られたので色々聞いてみるとしよう。


「何故異世界召喚をおこなったのです?普通の生活ならそんなことしなくてもいいはずですよね。」


異世界召喚なんて普通行う必要はない。それを行うということは普通じゃ無い事が起こっていることになる。


「一から説明する時間が今はないから簡単に話すと遥か昔にいた邪神の創り出した魔王がまた現れたのよ。しかもこの世界の人では傷一つつけられない性質付きでね。それを討伐してもらう為よ。」


なるほど面倒な性質をお持ちのようで。


「つまりその魔王をなんとかする為に呼ばれたと。」


「ええそうよ。貴方以外にも沢山の人が召喚されたからこっちもびっくりね。」


「俺以外の奴らは?」


「クラスもギフトもセットし終えたから貴方以外はもう送ってあるからあと貴方を送るだけよ。」


じゃあ何で送られてないんだろう?


「俺だけ送られてないのは何で?」


「それはね言わなきゃいけないことが2つほどあるからなのよ。」


「それって後ろの事と関係があるのです?」


神様が現れてからずっと正座している二人ー多分神様だから2柱の方が正しいと思うーがみえていた。


「ええそうよ。というよりあれが一番の問題よ。」


何か嫌な予感がするんだが。


「貴方自分の声が高くなってる事に気づいてるでしょ。」


うん。最初は気のせいかと思ったけど気のせいじゃあ無かった。事実自分の声は高くなっている。まるで女性になったみたいに・・・

いやまさかね・・・


「召喚される人は全員私達が一度確認するのよ。その仕事をあそこで正座してる2柱に任せたんだけど、貴方の性別を勝手に男から女に変えちゃったのよ。」


やっぱり的中しちゃったよ。的中して欲しくなかったけど。


「元に戻すことって・・・」


「私の元へ送られる前だったら出来たんだけど戻すの忘れて送ってきちゃったのよ。」


何てこったい。この先女性としていきてかないといけないとは・・・


「いいじゃん別に。元の見た目も女の子っぽかったし。」


「駄目神は黙っててください! とにかく私の部下が勝手に性別を変えてしまいさらに元に戻せなくなってしまった事について私の方から謝罪します。ごめんなさい。」


笑顔でさらっと酷いこと言う正座したままの神様に怒声をあげた後、申し訳無さそうに謝罪するエレステレナ様。


「もう戻せないならどうしようもないですよ。それよりもう一つの方は?」


「もう一つの方は貴方のクラスのことです。」


クラス?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ