表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

007予選終了

ちょっと強キャラにしすぎたかな

そのまま俺は天候操作で蜃気楼を解除する。

 首を切られた幻影が消えていく互い思う事は同じか。

 次にいまだリべナス付近に滞空させていた刀を炸裂させる。

 その破片を天候操作で感じ取ったルベナス転移するであろ場所に移動させる。

 軽快なポンという音が聞こえた。


 「これは!? 考えましたね」

 

 俺が狙ったのはルベナスの転移の魔法の弱点だ。

 瞬間移動には大きく分けて三つ方法がある。

 一つは身体能力で高速移動するモノ。

 ルベナスの瞬間移動はそれとは違う、その場の空気が動いていないからだ。

 二つは空間と空間をつなぎ移動するゲート方式。

 それも違う。

 空間をつないだにしては出現が遅すぎる。

 意図的に遅らせているとも考えられるが、出現のタイムラグが絶妙過ぎる。

 となれば残るは三つ目。

 体を分解し再構成する分解再構成方式。

 その弱点を付くために刀を破壊し粉に出現位置に配置したのだ。


 「どうだい機体に異物の混じった感覚は?」


 「中々どうして新鮮ですな。君となら私も人生で初めて本気が出せるかもしれない。それを確かめるためには第五魔法万能引力!」


 その言葉とともに俺に機体がルベナス引っ張られた。

 これは相手を引き寄せる能力かだが。

 まだ手の内にあるショットガンを発射。

 

 「第五魔法万能斥力!」


 すると引力の加速で高速でルベナス向かっていたショットガンの弾丸が反転し、俺に向かってきた同時に俺からだが吹き飛ばされた。

 だが、これなら俺はショットガンを四連射で撃ち落し、喰牙で撃ち漏らしを捕食する。


 「第五魔法は引力と斥力二つで一つなのですお気を付けを」


 「随分サ-ビス精神が高いな。大丈夫なのか」


 「私どもマジシャンはサービス業お客様を楽しませるのが仕事でございます。そして久しく忘れていた戦場の感覚を思い出させてくれた礼にございます」


 さてどうしたものか。

 接近遠距離戦ともに回避能力はルベナスは長けている。

 おそらく攻撃に転用すれば……かなりの強敵だ。

 物語によってはラスボスレベルこれで予選だぜ?

 俺が運が悪いにのかそれともこの大会のレベルが高いのかはわからないが。


 「では私から行かせもらいます。第四魔法魔術の糸(マジシャンズソー)


 ルベナスは糸を伸ばしレイピアの形に変化させ右手に構える。

 ピンとたてたレイピアは細く一見貧弱だが。

 さきほど俺の幻影の首を切り割いた糸だ。

 おそらくこのレイピアも同じ能力を持つ。

 それを承知で俺は先ほど同じく喰鉄穿ちを刀に変化させる。

 

 「機体の節々の異物で本調子とは言えませんが、ではまいります! 一刀斬撃!」


 ルベナスは高速で俺の間合いに移動してきた。

 早い! だがこれぐらいなら!

 俺はルベナスのレイピアの横なぎに刀で受ける。


 「なるほど恐ろしい切れ味ですね。私の魔術師の刺突剣(マジシャンズソード)の糸を三百四十八本をきるとは驚きです」


 「そのわりに変化がないようだが」


 「それはそうです。この魔術師の刺突剣は髪の毛の細さより遥かに細い極細の糸の集合体。一本が切れれば即座に新しい糸が補強するのですから」


 「解説ありがとさん」


 俺はルベナスのレイピアを無理やり押しだし距離を取る。

 動きは素早いがパワーは俺が上か。


 「まだまだ行きますよ! 私は宣言する! 後三刀で貴方の獲物を切りさきます! 三連斬撃一の斬」


 何をするのか分からないが、喰鉄穿ちで刀を厚くする。

 次にルベナスは下段で俺の刀を払った。

 これはたぶん単純な力の差ではなく技術の差だ。

 これで胴体はがら空きだが腹部の喰牙があるので問題はない。


 「二の斬!」


 俺の予想に反してルベナスは、がら空きになったと見えるはずの腹部を狙わず。

 跳ね上げられた俺の手の刀を狙い上段の一撃。

 その刹那俺は刀を強引に引き寄せ何とか防御し体勢を立て直す。

 そう言えばルベナスは腹部が竜巻を消滅させた種だと見抜いていた。

 わざわざ未知数の能力を持つ場所に切り込んではないか。

 

 「終焉の三の斬!」


 ルベナスは少し距離を取り居合切りのような体制で腰を落とす。

 動きが止まった数呼吸の刹那。

 俺の懐に俺は剣を斜めに構えた。

 刀とレイピアが当たる寸前。


 【これにて予選は終了にございます! 各自戦闘を速やかに終了し地上の係員の誘導に従ってください! 修復と弾薬エネルギー補充を行います!】


 「ここまでのようですな」


 ルベナスはレイピアをしまう前に俺の刀に軽く触れた。


 「そうだな。で俺はアンタのお眼鏡には叶ったのか?」


 「及第点といった所でしょうか、貴方が私の期待通りのお人ならまたまみえることもあるでしょう。ではお先に失礼若人よ」


 その言葉とともにルベナスは地上に降りてしまった。

 俺は刀に違和感を感じ刀を見た。

 すると俺の手の刀の刀身が折れて落ちた。

 すぐさま落ちた刀身は液体のように変化し腹部内の喰鉄穿ちに吸収された。


 「俺の負けだった。あのまま続けていたら……」


 二回目の斬撃時点で俺の刀は切られていたのだろう。

 あのまま続けていれば三斬目で俺は刀ごと切り裂かれ負けていた……。

 本調子なら言うまでもない。

 ルベナス強敵だな。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ