004召喚プログラム
『じゃあ行く前に準備をしようか。マップにマーカを表示しておくからそこに向いたまえ』
「そこに何があるんだ?」
『当然戦う準備と言ったら武器に決まってるじゃないか』
そして俺たちは数キロ先の武器庫に移動した。
そこは学校で武器庫のようには見えない。
なんでも喰鉄機の武器の研究は危険らしく。
武器の暴発で喰鉄機に被害がないようにするために離れているらしい。
『ここだよ今偽装機能を解除するよ』
そしてがこんと校庭がスライドした。
『さあ入りたまえ。武器だけは潤沢に用意してある』
そのまま誘導に従い中へ。
そこには大量の武器が無造作に積み上げられていた。
「暴発の危険があるんじゃないのか?」
『そういう武器は整理積みさ。この積みあがった武器は主力武器の弾やエネルギーにするためのさ。全て捕食したまえ』
「こんな大量に食ったら流石に動きが鈍るんじゃないか?」
この機体と同じ20メートルほどの高さに積みあがった武器の山の端と上に視線を飛ばす。
『ふふん僕が開発した喰鉄機には心配無用さ! さっきの群体の捕食した質量は相当な物だっただろ? 僕は人類の夢異次元世界に物体を無尽蔵に収納する技術を見つけたのさ。しかもいくら収納しても重量は一切変わらない』
まさに青たぬきのようだ。
祖父がいっていたが人知を超える人の技術の事をそう言うらしい。
よく分からないけどしっくりきた。
『ではさっそく全て捕食だ』
「分かった喰牙!」
一回の喰牙で武器の山は腹の収納庫に収まった。
『では主力武器だ』
そういって指さす先にあるのは直径2メートルほどの球体。
『これは僕の大発明! 流動式精神感知可変武器球、《くいてつうがち》だ。これは持ち主の意のままに変形するマシンガンからシュットガン、ナイフに斧、鞭何でもね。ただ問題としては想像できない物に変形は出来ない』
そりゃすごい武器だな。
まじで超兵器にしか思えない。
『それも異世界の技術の賜物さ。僕はそれからインスピレーションを受けたに過ぎない。実は十年度前異世界からのコンタクトはあってね。僕は大会に出場することを条件に技術を提供してもらったのさ』
「これも喰えばいいのか?」
『そうだよそっちの方が利便性が高いからね。大丈夫一度捕食して収納すれば後は自由に取り出せる』
喰鉄穿ちを収納し右手に刀のイメージ流動する感覚が腹部から右手につたわり刀の形をなす。
次にハンドガン、ガトリングガン俺たちのコロニーはどこかも軍の武器庫だったから、武器の事は結構知っている。
扱いを間違うと大惨事だから小さいころ祖父に一通り習ったものだ。
『説明はいらないようだね。一つ言っておくと変形はイメージ次第で一瞬で終わる。過程はいいから結果をイメージだよ』
「そう言えばどうやって異世界にいくんだ?」
『召喚プログラム起動するだけさ。それで異世界に召喚される』
随分と味気ないが召喚は唐突にというのはよくある事らしいし、これも祖父に習ったことだけど。
『覚悟したまえタクト君これから向かう先は、様々な世界のロボットの戦い。僕たちの世界より遥かに進んだ技術で作られた強力なロボットだっているだろう。僕らの予想外の未知の技術で作られたロボットだって当然いる。楽な戦いではないよ。覚悟はできているかい?』
「もちろん!」
『いい返事だ。では召喚プログラム起動!』
次回異世界編突入




