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婚約破棄された。

作者: 121
掲載日:2016/05/21


「ーー、お前に婚約破棄、国外追放を言い渡す。

この人をいじめていた証拠もある。

最後に言うことはあるか?」


「・・・ドンマイ、ヒロイン」




時をさかのぼること十年前、僕は前世の記憶を思い出した。


そこで気づいた。ここが前世ではまっていた乙女ゲーであることに。

・・・僕が悪役令嬢(男の娘)であることに。


ちなみにはまっていたといっても、題名も覚えていない。

ファンタジーな感じだったけどね。


友達がゴミ箱で拾ったけど、このゲーム飽きたからあげる、

と言ってたしね。


それでもらったわけだけど、結構面白かった。


特に裏ルートが。


逆ハールートはそれは悲惨なものだったけどね。



僕は少し百合ルートに期待して、悪役令嬢をかばいまくった。

すると、悪役令嬢は実は男でいじわるはただのツンデレだったことが発覚。


なんで女装していたかはよくわからなかったけど、悪役令嬢は研究者になり、

ヒロインと幸せになっていた。


突っ込むところはたくさんあるけど、面白かった。

でもそれは、ゲームだからだ。


現実は違う。


ということで、何故女装をさせられているのかと聞いてみた。


お父さんは言った、


「この国に復讐するためだ。王子に婚約破棄されてこい」


どういうことなんだろうね。もう全く意味が分からない。

でも、理由を聞いても教えてくれないんだよね。


とりあえず、お父さん恐いし、男と結婚は

御免なので、言うことを聞いた。


当然ヒロインのことは好きにならなかったし、

自分が悪いことをするのは嫌だった。


だから僕は人をそそのかしたりして、いまの結果につなげた。


彼女達は今後後悔するだろうけど知らない。

僕はこれから君達とは関係がなくなるのだから。




「ヒロイン?どういうことだ?」


おお、すっかり忘れていたよ。

このヒロイン逆ハー作り上げていたんだった。


「何でもないよ」


つい素に戻ってしまった。

まあ、いいか。


王子達が驚いている。


「何を驚いているのかな?僕は国外追放されるんだ。

地位何てないようなものだよね。

口調も気にしなくていいはず。

また会える日を楽しみにしているよ。

じゃあね」


さて、城を出るかな。


ヒロインのこれからは、同情しかないけど、

僕のためってことで。


それにしてもこれからはどうしようか。


最近知り合った魔王様専属の研究者になろう。

勧められたし。





チートな悪役令嬢(男の娘)が婚約破棄されて、活躍する(魔王のところで)、

よくある話の筈・・・


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― 新着の感想 ―
[良い点] 文体、主人公のノリ。 [一言] 残された謎が多すぎるので続きが読みたいです。
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