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婚約破棄された。

作者: 121


「ーー、お前に婚約破棄、国外追放を言い渡す。

この人をいじめていた証拠もある。

最後に言うことはあるか?」


「・・・ドンマイ、ヒロイン」




時をさかのぼること十年前、僕は前世の記憶を思い出した。


そこで気づいた。ここが前世ではまっていた乙女ゲーであることに。

・・・僕が悪役令嬢(男の娘)であることに。


ちなみにはまっていたといっても、題名も覚えていない。

ファンタジーな感じだったけどね。


友達がゴミ箱で拾ったけど、このゲーム飽きたからあげる、

と言ってたしね。


それでもらったわけだけど、結構面白かった。


特に裏ルートが。


逆ハールートはそれは悲惨なものだったけどね。



僕は少し百合ルートに期待して、悪役令嬢をかばいまくった。

すると、悪役令嬢は実は男でいじわるはただのツンデレだったことが発覚。


なんで女装していたかはよくわからなかったけど、悪役令嬢は研究者になり、

ヒロインと幸せになっていた。


突っ込むところはたくさんあるけど、面白かった。

でもそれは、ゲームだからだ。


現実は違う。


ということで、何故女装をさせられているのかと聞いてみた。


お父さんは言った、


「この国に復讐するためだ。王子に婚約破棄されてこい」


どういうことなんだろうね。もう全く意味が分からない。

でも、理由を聞いても教えてくれないんだよね。


とりあえず、お父さん恐いし、男と結婚は

御免なので、言うことを聞いた。


当然ヒロインのことは好きにならなかったし、

自分が悪いことをするのは嫌だった。


だから僕は人をそそのかしたりして、いまの結果につなげた。


彼女達は今後後悔するだろうけど知らない。

僕はこれから君達とは関係がなくなるのだから。




「ヒロイン?どういうことだ?」


おお、すっかり忘れていたよ。

このヒロイン逆ハー作り上げていたんだった。


「何でもないよ」


つい素に戻ってしまった。

まあ、いいか。


王子達が驚いている。


「何を驚いているのかな?僕は国外追放されるんだ。

地位何てないようなものだよね。

口調も気にしなくていいはず。

また会える日を楽しみにしているよ。

じゃあね」


さて、城を出るかな。


ヒロインのこれからは、同情しかないけど、

僕のためってことで。


それにしてもこれからはどうしようか。


最近知り合った魔王様専属の研究者になろう。

勧められたし。





チートな悪役令嬢(男の娘)が婚約破棄されて、活躍する(魔王のところで)、

よくある話の筈・・・


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― 新着の感想 ―
[良い点] 文体、主人公のノリ。 [一言] 残された謎が多すぎるので続きが読みたいです。
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