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No.01

本日二話目です。

エディーの運命やいかに!?

っていう感じの回です!

「エル。さっきの話は覚えているだろう?ブロックの話はもう忘れて。あれは今は使えない。

逃げるのに絶好の機会だ。今の混乱に乗じて真っ直ぐ北に……えと……外に出たら先ずは周りに人がいないところに行くんだ。

そうしたら周りを見渡して大きな白い山が…一杯並んでいる所に向かうんだ。

そうすれば他の仲間が見つけてくれるはずだ。魔族は人間の多くいる所には出て来ることはない山で誰かとすれ違う時に魔力を感じればその人は魔族だ。

その人に助けを求めなさい。」


エディーの呼吸が浅くなってくる。


「……魔力はわかるね……?」


さっきの男たちやあの男にない波のような感覚のことだろう。

皆には感じていた波。

エディーや私にもある。

その事だと理解してコクリと頷く。


「よしいい子だ……。」


エディーはそう言って私の頭に手を乗せた。

だがそれは頭を撫でる事なく力なく滑り落ちた。

どんどんエディーの呼吸が細くなっていく。


どうしよう

どうしよう

どうしよう

どうしよう


遠くから変な掠れた声が叫んでいるのが聞こえる。


「あ……ああああああああ……ああああああああああああああああああああ!!!!!」


しばらくしてやっとそれが自分の喉から出ている事に気が付いた。

自覚した途端に声がもっと大きくなるのを感じた。


「ああああああああああああああ!!!ああああああぁぁああああああ!!」


周りの状況がどうなっているのかも分からず、ずっと叫んでいた。

どれほどそうしていたか分からない。

数秒かもしれない数分かもしれない数時間かもしれない。

いつの間にかエディーは冷たくなって呼吸すらしなくなっていた。

全てがぼやけて見える。

後ろで怒鳴り声が聞こえる。

バタバタと足音が響き渡り悲鳴と何かを切り裂く音が聞こえる。

だがそれに何も感じる事ができない。

他人事のようだ。


数人の足音が背後に近づいてくる。

何人かは“波”を感じる。

未だに喉が音を絞り出している。


なぜ自分が叫んでいるのかワカラナイ。

何故こんなにも胸が苦しい?

誰か教えて。

エディーはどこに行ったの?

ねぇ……誰か……応えて。


誰かが私に話しかけてる。

それすらも他人事のようで自分が何を考えているのかも分からない。


ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ


いきなり何かが軽く首に当たる感覚がして全てが暗転した。


悲しいかなエディー……せっかく色々な脱出計画を練ったのに、結局使われない……(泣)

さて今年も終わりです!

皆さん良いお年を!

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