No.01
本日一話目!
みなさんもう直ぐです!コメディー(?)回がきますよー!
エディーの悲鳴が聞こえた後、辺りが灰色になったように感じた。
エディーはもう居なくなったのだと、認める事ができなかった。
気持ちの悪い汗が背筋を伝う。
私はもうエディーに会う事はできないのか……あの温かな雰囲気を感じる事はもう出来ない……そう考えると胸が誰かに抑え込まれたように苦しい。
また目から水が出できそうだ。
……この水なかなか止まらないんだけどどうしようか……?
呆然とそう考えていると、扉が開く音がした。
あの男たちが私を処分しに戻ってきたのかと思って顔を上げずに水が流れるままにしていると、足を引きずりながらそいつは目の前に来た。
荒い息を口から零している様子を不思議に思って顔を上げた。
そこには、見知った金色の温かい光があった。
そこにいるのが本当にエディーなのか確信が持てずに呆然とその顔を見つめる事しかできなかった。
エディーも柔らかな光を湛えて私を見つめていた。
そうしていると突然エディーの膝が力を失ったようにガクンと揺らいだ。
「ガハッ!ゴホッゴホ!」
咳をするエディーの口から赤黒いドロリとした血が滝のようにい溢れてくる。
私は力が入らずにへたり込んでしまいそうな身体を気力で立たせ倒れているエディーのそばに駆け寄った。
「ぇいー……?」
かすれる声で呼びかけると微かにエディーが反応した。
「エ……エルかい?ごめんね今、目が霞んでてよく見えないんだ。顔をよく見せて。」
そう言ってエディーは弱々しくこちらに手を伸ばす。
私は身を屈め額と額がくっ付くぐらい近くに寄せる。
すると彷徨うように揺れていた手が私の頬に当てられた。
その手にも血がべっとりと付いていた。
「あぁ、よく見えるよ。エルの綺麗な瞳が。希望の光のような白銀が。……ぐっ」
エディーは、何かを吐き出すのをこらえるように顔を歪ませたが堪え切れなかった赤がまた口から出てくる。
エディーが帰ってきてホッとするのに、なぜか苦しい思いが身体を支配するのを感じた。
どうしよう?どうすればいい?
ワカラナイ。
ナニモワカラナイ。
この苦しい思いから解放されたい。
自分の中が嵐の夜のように荒れ狂うのがわかる。
「エル。」
エディーに名前を呼ばれハッとする。
しっかりと目を見ると金色の目が強い光を放っていた。
その目に引き込まれる。