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No.07

色々とすみません!

 アシュレイがそっと手を伸ばすと、素早くカエルを捕まえる。


「ほら! 見て! カエル捕まえたよ!」


 そう言って差し出すカエルを私も持ってみたいと思い、手を差し出す。そんな私におどろいたようにアシュレイが目をみはると、にっこりとわらってカエルを手に乗せてくれた。

 手に乗ったカエルは、なんだかヒンヤリ、ヌメヌメしていたが小さくて目がクリクリしていた。じっと見つめていると突然ぴょんと私の手から飛び降りて行った。

 おどろいて、目で追うとカエルはどこかへと跳ねて行ってしまった。なんだかたのしくなって思わず頰が緩んだ。


「エルディナちゃんは、カエル平気なんだね! カエル持てる女の子なんて、僕のお姉ちゃんぐらいかと思ってたよ! エルディナちゃんすごいね!!」


 すごい? 私が?

首をひねるとアシュレイが「本当だよ!」とにっこりわらった。私もアシュレイにつられて頰が緩んでしまう。

 そういえば、アシュレイは私に痛いことをしないけど、魔族なのかな?

そう思って目を合わせると、アシュレイも不思議そうに私に目を合わせてくれた。

 

……あれ? 魔族じゃ……ない? え? なんで?


ちゃんと見えなかっただけかと思いもう一度アシュレイを"見る"。

でも、やはりアシュレイは魔族ではなかった。


 あれ? じゃあ、なんでアシュレイはこわくないんだろう? 大きくないから? 


「エルディナちゃん? どうしたの? 大丈夫?」


 アシュレイが少し眉を寄せて私に手を伸ばす。ハッとして体をすくませるが、アシュレイはそのまま私の頭に手を乗せて左右に揺らした。


 え? なんで? なんでアシュレイはこわくないんだろう?


 頭をされるがままにされていると、アシュレイが口を開いた。


「大丈夫? 何だか迷子になったような顔してるよ? 弟たちにこうしてやると、落ち着いてくれるんだ!」


そう言って益々手を動かすアシュレイに、何故だかホッとしてしまう自分がとてもおかしく感じた。

 アシュレイをみると眉を寄せ私を見つめている。

この人は私に痛いことをしない。なのに魔族じゃないよ? 服を着替えさせてくれた侍女たちのように何もしない。

頭が、こんがらがっていくように感じる。なんでと、問う声が広がってはアシュレイが手を動かすたびに消えていく。


 ……私に痛いことをしない。なら、それでいいのかな。


 抵抗もしない、誰もいない、今ここで何もしないのであれば……きっと、今後も何もしないのでは……無いだろうか……。侍女達も、そうなのではないだろうか……。

……いや、しないで欲しい。この人達は、こんなにも暖かい手をしているのだから。


 アシュレイに両手を伸ばすと、アシュレイは何をするのだろうと不思議そうにこちらを見ながらじっとしている。

両手が頰に当たる。そのまま軽く頰を摘むとむにゅっと両側に軽く引っ張った。なんだか変な顔になって、思わず顔が緩む。

突然そんなことをした私にあっけにとられたかと思いきや、アシュレイは突然笑い出すとこちらに両手を伸ばし、私の頰にも同じことをした。

 全然痛くはないが、くすぐったく感じる。アシュレイも私の顔を見て吹き出した。

クスクスと変な顔をしながら笑うアシュレイに、私も同じように吹き出してしまう。


 そんなことをしていると、後ろから「ゴホン」と咳払いをする音が聞こえた。


「お嬢ちゃん、アシュレイ君。どうやら仲良くできてるみたいだのお」


後ろを振り向くと、テル爺と他の男の子たちがいた。


「うわあ、にいちゃんが女の子とイチャイチャしてるーー!」


ニヤニヤと一人の男の子が言い出すと、他の男の子もワイワイと騒ぎ始めた。


「にいちゃが、イチャイチャ!」


「アシュレイにコイビトができた!」


ギャーギャーと騒ぐ男の子たちにアシュレイが歩み寄ると、一人ずつ拳を落としてった。

ゴツンゴツンと痛そうな音が響く。


「こら! そんなこと言って! エルディナちゃんが可哀想だろ!」


「ぎゃあーー!」


「いてぇ!」


「アシュレイの鬼!!」


「ひでぇよ!!」


 アシュレイに叩かれた方は、叫び声を上げるがそこまで痛くは無いのかまた笑ってはしゃぎ始めた。その姿に思わず口元が緩んだ。


 その後、テル爺とアシュレイ達男の子達と遊んで回った。ワクワクと胸が弾むような心地がして、ずっと顔が緩んでいた。

 『おにごっこ』という遊びを教えてもらって、走り回ったりして疲れた私は、一休みしようと、木陰の下に座って私たちを見守っていたテル爺の元へと向かった。


「お嬢ちゃん、疲れたのかのぉ。どれどれ、ここに座りなさい」


そう言ってテル爺が自分の隣に懐から出した白いハンカチを敷くと、私に座るように促す。

なんで、ハンカチを地面に置いたのかな?

 よく分からないけど、テル爺の組んだ足の間にちょうど座れそうな空間が空いている。そこに腰を下ろすとテル爺が背後でクスクスとわらう気配がした。

 首を捻って後ろを振り向くと、テル爺は口元を押さえて案の定、わらっている。


「お嬢ちゃんはここが良かったか」


 その言葉に素直に頷く。

 だってそこの地面より、テル爺の膝の方が柔らかそうだったから。それに今はテル爺の側にくっついていたい。

 初めて走り回ったし、新しい人と沢山触れ合って体が重く感じる。

 体をテル爺に任せ力を抜く、瞼も不思議と重く感じて閉じてしまうとすぐに意識が闇に飲まれていった。




皆様、ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!!

そしてここまで待ってくれていた皆様、本当に感謝しかありません!!!

ありがとうございます!!!!そして、本当に遅れまして、すみません!!土下座ならいくらでもします!!

本当にありがとう!申し訳ない!!!!

下手な言い訳はしません! 

これからも、遅れることも多々あるかと思いますが……それでも待っていただける方には本当に感謝の涙が浮かび上がるだけです!!

本当にありがとうございます!!


さて、今回の内容です!


エルとアシュレイが友達(?)になりましたね!

良かった、と今一息ついております……。エルの人間に対する苦手意識は完全には消え去ってはおりません。

ですが小さな一歩をここで踏み出せたかと思います!

それにしても、アシュレイの友達&弟たち、意外と気に入っております笑

悪ガキみたいな感じの男の子って昔周りにいませんでした? 団子みたいに固まって、猿みたいにうるさい奴ら。それの可愛げが足されたバージョンを思い浮かべて、書いております笑


さて、次回は視点が変わります!

誰になるかは、お楽しみに! ……もうバレちゃってるかな……?

まぁ、ともかく楽しみにしてくださると幸いです!

次回の投稿は少しだけ遅くなるかと思います……。でも、三月中には一話上げようと思っているので、待っていてくださいね!


ではでは、また次回お会いしましょう!


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