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No.01

ちょっとグロ注意です!

爆音が響いて地面が揺れる。

屋敷内がにわかに騒がしくなる。

怒号のようなものまで聞こえてきた。

エディーは咄嗟に気を失った振りをした。

男たちはあの男の安全が一番なのか僕の腕を放して駆けていこうとした。


しかし、一方の男が立ち止まってこちらを振り返った。


「なぶり殺す事はできないか……。ならばじっくりと、苦しんで死ねるように背中から腹の方向にナイフを入れておこう。」


「おい、相棒!早く行かねぇとお館様を助けることができねぇ。もしかしたらもう捕縛されかけてるかもしれねぇ!」


もう一人が焦っているかのように声を荒げた。


「あぁ、分かってる。おい、魔族。お前が狸寝入りしてるのは分かってるんだ。いいか?お前の想像力を最大限に生かして想像しろ。」


男はもう一人に返事をし、僕の耳元にささやくような低い声で命令をした。

ヒヤリと背筋が冷えるのがわかる。

男はいつの間にか僕の背中にナイフの切っ先を軽く当て、撫でるように行ったり来たりする。

冷や汗が額を伝って床に落ちるのがわかる。


「いいか?よく聞け。ナイフをただお前の背中に刺すだけじゃない。まず最初にお前の薄汚い背中の皮膚をナイフが少しずつ食い破る……その次にお前の赤い筋肉の筋を一本ずつまるで張った糸を途中で切るように食い込んでいく。そこを過ぎると次は内臓だ。考えても見ろ自分の中に異物が入るんだ……さあどんな感じだろうな?」


男はまるで暗示をかけるように、まるで楽しい遊びを思いついたかのように弾むようでいて冷静な声でつぶやいた。

男の言葉が頭にじわじわと浸み込む。

冷や汗が止まらない。

喉がごくりと鳴る。

健康体で腹を刺されたならまだ生き残る可能性はあるだろう。

だが、僕の体では一時間も持つかどうか解らない。

この男たちが去った後騒ぎにまぎれてエルと一緒に……いやエルだけでもいい逃げ出せるか?


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