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No.07

お待たせしました!

∞∞∞


なみだで少し湿ったシャツに顔を押し付けたままの私を抱いてジェイドはスタスタと歩く。


……まただ。


ジェイドから雨の匂いが香る。安心させるような、ほのかな匂いがジェイドから香る。

その香りを嗅ぎながら目を閉じる。

一定の揺れに体の緊張が少しずつ解れていく。なみだも治まった。

そのことに気がついたのかジェイドが声をかけてくる。


「おい。」


呼びかけられて顔を上げる。


「? 」


こちらをチラリと見たジェイドと目が合ったかと思ったら、すいっとまたジェイドはまた目を正面へと戻した。


「……甘いのは苦手、なのか。」


そう質問されて思わず目を見張ってしまった。

あんなに美味しいものが苦手な人がそもそも居るのか、と私はおどろいた。

否定の意味を込めて首をブルブルと振る。

それをチラリと見たジェイドは眉間のシワを深くした。


「……そうか……。」


そう言ってジェイドが押し黙る。淡々とした返事だが、なぜかますます眉間のシワをジェイドは深くしていく。

そんなジェイドの顔を見ているとどうやら私の部屋に着いたようだ。


扉の前に立っていた人が二人、ジェイドに気がつくと敬礼をする。

それを見てジェイドは二人を労う。


「ご苦労。」


「「はっ! 」」


「どうぞ、お入りください。」


そう言った一人が扉を開ける。

開かれた扉にジェイドは足を踏み入れた。そのまま進んだジェイドは私を部屋にあるソファーに降ろした。

私も争うことはせずにジェイドから離れる。ジェイドはそのまま向かいに座った。

ジェイドは足を組んで組んだ手をその上に置く。

私はその動作をボーッとしながら見ていると、ジェイドが口を開いた。


「おい。……お前はどうする。」


「? 」


首をかしげる。


「交流会の事だ。」


「? 」


こうりゅうかい? ……なんのこと?


更に首をかしげると、ジェイドが眉間にシワを寄せた。


「先程王妃が言っていたものだ。」


「……! 」


ああ! 確かにそういうようなことを、言っていたような気がする。

でもその“こうりゅうかい”がなんのかがわからない。

その事で首をかしげると、ジェイドが正しく意味を読み取ったようで少し考え込むように黙る。


「……食べ物がたくさん出る。子供もいるだろう。……綺麗な服が着れる。……音楽が流れる。」


それだけだ、と言うようにジェイドは私を見る。

私は首を傾げながらジェイドを指差す。


「私か? 」


コクリと頷く。


「私ももちろん居る。」


その事を聞いて私はあっさりと行く事を決めて、力強く頷いた。


ジェイドはそんな私を見て不可解そうに眉を寄せた。

しかし、ジェイドもとりあえずといったように小さく頷く。


「分かった。ならば侍女たちに王妃にそう伝えるよう言っておこう。」


そう言ってジェイドは組んでいた足を解き、サイドテーブルに歩を進め鈴を鳴らした。


チリリン


涼しげな音がなりすぐに一人分の足音がした。

コンコンと扉が叩かれる。


「お呼びでしょうか? 」


「入れ。」


「失礼いたします。」


ガチャリと扉を開いて侍女が入ってきた。


「この子供が交流会に参加する旨を王妃に言付けてくれ。」


「承知いたしました。他にはなにかございますか。」


「ない。行ってくれ。」


そう言ったジェイドに礼をして侍女は出て行った。

ジェイドはまたソファーに腰をかけ、こちらをジッと見つめる。

首をかしげるとジェイドは頭を振る。


「いや、気にするな。」


その事に少しの疑問を覚えながらもコクリと頷く。

ふと窓の外を見ると太陽がさんさんと輝いていた。


皆さん、お久しぶりです!

ここまで待たせてしまい本当に下げた頭が上げられません……

ここまで待ってくれた皆様誠に有難うございます!

感謝のあまり涙が止まらない気持ちです……


さて、今回少々短いのですが明日にも更新しようと考えておりますのでご安心を!

しかし……なんとも余裕が取れないような日程が最近続いておりまして……更新が少々不定期になるかと思います。

どうかこれからもエル達の事よろしくお願いします!


今回、ジェイドとエルが広間から出て交流会に参加する事に決めたようですねー!

ここでエルに良い縁があるといいんですが……

ジェイドにはもう少し頑張ってもらいたいですねー……

ジェイド、ファイト!


ではでは、皆さんまた次回にてお会いしましょう!

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