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No.05

本日は二話更新!

これは二話目です!

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


しばらく固まっていたかと思うと突然テル爺は復活した。

ガックリ額に手を当てて項垂れて私に謝った。


「すまんな、お嬢ちゃん。さっきジェイドの若造にお嬢ちゃんの所に行ってくれとだけ唐突に言われたんだよ。初めて会った時は声が出ていたから、てっきり……」


すまんなともう一度言われて首を横に振った。


「そうか……じゃあ、暫くはお嬢ちゃんでいいかの?」


コクリと頷く。

するとテル爺がニコリと顔を緩ませた。

そのまま手を伸ばすとテル爺は私の頭をワシワシ撫でた。

髪の毛がグシャグシャにかき回される。


その感覚にふとエディーの事が横切る、また目から水が溢れるが決して暗くなるのではなく暖かいモノに包まれながらテル爺に頭を掻き回された。

細まった目の目尻から塩辛い水が流れていった。


そんな私を見ながらもテル爺は何も言わずにグシャグシャと頭をかき回した。


暫く頭を掻き回された後、テル爺が頭を掻き回していた右手で目を拭ってくれた。

視界が鮮明になる。


「ほれ、もう泣き止め。この部屋の中で少しの間私と遊ぼう、な?」


この、目から水が流れる事を“なく”って言うのかな……


頭の片隅でそう思う。

そしてテル爺の言葉にコクリと頷いた。

そう言った後テル爺は側に置いてあった“うさぎ”を取り自分の顔の前に翳す。


「僕と遊んでくれるかい?お嬢ちゃん。」


先ほど聞こえた無理やり声を高く上げた声で“うさぎ”の声を出した。

その無理やり上げた声に思わず口角が上がった。


それを“うさぎ”の陰から見たテル爺顔を緩めた。


じゃあと言ってテル爺は“うさぎ”を私に差し出す。


「このうさぎ達は私からのプレゼントだ!」


“プレゼント”?

それって今まで皆んなが私にくれてたパンとかの事?

後は、連れて行かれた後皆んながこっそり取ってきた針金とか木のスプーンとか?

貰ったものは壁を掘るために使った。

殆どはすぐに折れてしまったけど……


でもこの“うさぎ”は柔らかいから壁を掘るものではなさそうだし、そもそも此処に“あの”壁がない……じゃあ、食べ物か!


そう思いついて受け取った“うさぎ”の頭にかぶり付く。

モコモコとした毛が口に広がった。


「こらこら、何やってるんだ!そうやって遊ぶものじゃないぞ?」


すぐにテル爺に引き剥がされた。


「?」


キョトンとテル爺を見つめるとなぜか変な顔をされた。

口の端は上がっているが先ほどとは違う顔だ。


「それは人形だぞ?食べ物ではない。」


本物だったら料理すれば食べられるが……とテル爺が呟く。


“にんぎょう”?


「?」


また、テル爺をキョトンと見つめる。


「あ、もしかして知らない……か?」


コクリと肯定する。


そうすると、何か納得してテル爺はウンウンと頷いた。


「なるほど、分かった。……うん、わかった。」


もう一度頷くと私を見る。


「いつも何もしていない時はどんな事をしていたんだ?」


「?」


いつも?

……あの部屋に居るとき?

皆んなといた時は大体寝てたかな?

食べ物がある時は食べたり。

あとはたまに扉から漏れる光で手でできる事とか、壁を削ったりとか……


それを身振り手振りで伝える。


そうするとテル爺が手でできる事に反応した。


「何だその手をもしょもしょさせているのは?どういう事だ?」


それを聞かれて頑張って身振り手振りで説明する。

しかしテル爺には伝わっていないみたいだった。


「えーと、つまり扉が光っている時?に何かしていたのか?」


頭を横に激しく振る。

扉が光っている訳じゃない!

扉の隙間から光が漏れてる時!


その事を手で説明する。


そうするとテル爺は分かってくれたみたいだ。


「なるほどの!光が扉の隙間から漏れていたのか!それで何かしていたのか?」


コクコクと頷く。

そして、手でエディー達が教えてくれた“おおかみ”や“ちょうちょう”をやってみる。


「あー!なるほどの!影絵か!」


「?」


テル爺に“影絵”というのがこの事かと視線で聞く。

それにテル爺は頷いて答えた。


「なるほどのーー……、じゃあ折角だそれで遊ぶ事としようか?」


その問いに私は頬を緩ませて頷いた。

じゃあその前にカーテンを閉めるかと立ち上がるテル爺を見上げて目で追うとテル爺は窓まで行って両脇にあった布を引く。


先程まで部屋を焦がしていた赤は微かな名残を残し、細く繊細で頼りない様な月の光が緩く差し込もうとしていた。


周りを見渡すと少しずつ闇が部屋を飲み込んでいる。


テル爺が三つ目のカーテンを閉めると同時に扉が軽く叩かれる音がした。

その音に肩がビクリと揺らいだ。


「ろうそくの火を灯しに参りました。」


侍女のだろうと思われる声が聞こえた。

その声を聞いてテル爺は扉まで行き、開ける。

テル爺の陰からチラリと侍女の服が見えた。


「今は大丈夫だ。ちょっと影絵をしようと思ってな。……ああ、光の方は私がやる。」


「……か?」


「いや、ほら私には魔法があるからの。」


「そ、そうですか……では……さい。し……す。」


なぜかテル爺の声ははっきり聞こえるのに侍女の声は聞こえない。

途切れ途切れ。

小声で話しをしている様だった。

しかもテル爺が扉を閉める前に礼をしていた侍女の手の中にはロウソク立てに火の灯ったロウソクが握られていたが、その手は強く握られロウソクの火は揺らいでいた。


そんな事に注目しているといつの間にかテル爺がベッド私の近くに座っていた。


「では、始めるかの。」


そう言われて周りを見渡すが影を作り出せる様な光がない。

どうするのだろうと首を傾げていると、テル爺が小さく呟く声が聞こえた。


「光よ、灯りを」


そう呟いたテル爺の掌から小さな光の玉がポワンと浮かび上がった。


「!」


“驚いて”凝視していると、それに気がついたテル爺が口角を上げた。


「これは魔法の一種でな、光魔法の一種なんだが中々便利なんだ。触ってもいいぞ。」


余程触りたそうな顔をしていたのかテル爺はクククと声を漏らしながら言った。

その言葉に遠慮なく、そばまで来ていた光の玉に両手で触れる。

ポワンと光の玉は私の掌に押し返された。

そのままテル爺の元まで戻っていく。


なんだかあんまり感触はなかった……


掌を見つめながらそう考えているとテル爺が私に声をかけた。


「感触があまりなかっただろう?この光魔法、簡単に光玉こうきゅうと言うんだが、これはまだ解明され切れてはいなくてな、どうやら色々と小難しい説明がある様だがよくは覚えてない。まあ、今はとにかくそういうモノだと思っておいてくれ。」


大雑把に説明されとりあえず頷く。


それじゃあと言ってテル爺は光玉をベッドの上に置いた。

するとベッドの表面が照らされる。

光玉の方に手をかざすと手の形を伸ばした様な陰ができた。


「!」


影ができた事を見せようとテル爺を振り返ると、テル爺もこちらを顔を綻ばせながら見ていた。

それにつられる様に私の顔もニッコリと綻んだ様に感じた。


今回もお読みいただきありがとうございます!


いやー、今回はエルにとって初めてのものが結構出ててきたかなと思っています!

テル爺もよく喋ってくれるので大助かりです!

それにしても今回ちょこっと魔法が出てきました!

本当にちょこっとですけどねーでもなんか達成感がある……なんででしょう?笑

これからもドンドン魔法が出せていけたらなーなんて思っていたりします!


しかし、エル達実は監禁されている時ちゃんと子供らしい遊びをしていたのにはホッとしたんではないでしょうか?

閉じ込められたまま呆然としている訳ではなったのです!彼らは!

エルのためにと希望を見失わずにいたのでしょうね……


それにしても前回が意外と難産だった為、今回も苦労するかな?なんて思っていたのですがなんとか……安産とは言い難いですが産めました!

良かったです!


それにしても、私『word』というアプリを使ってこの小説を書いているんですが……振り仮名が振れないやつなんですよね……ですので振り仮名がちょっと読みずらいかと思いますが……読んでいただければ幸いです!


という事で!今回もお読みいただき本当に感謝感激雨嵐です!

ではでは、また次回お会いしましょう!



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