No.02
早足に廊下を歩いて行くのユーリを筆頭にデュアル、執事そして護衛と続いた。
誰一人声を出さないが心境は同じであった。
なんできちゃってんのおおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおお!?!?!?
顔はもちろん真っ青だ。
その魔族を対応するユーリなんて吐く寸前の顔色である。
だがさすが王子だけあって応接室に近づくにつれなんとか嘘くさい笑顔を貼り付けることに成功している。
応接室の前に着く。
執事がサッと前に出て「フェノーラ国第一王子ユーリ・ディ・フェノーラ様、フェノーラ国宰相デュアル・フェイ・オリエラ様方が参られました。」と言って両開きの扉を両手で押し開けた。
執事の後に室内に入ると向かい合っている四人ぐらいが余裕で座れるようなソファーに二人の男が座っていた。
ユーリ達が入ってきたのを見ると二人とも立ち上がった。
一人は17歳のユーリと同じぐらいの身長であり普通の17歳の青年よりは少し高いぐらいだ。
髪の色は黒と見間違えるような藍色で光が透けているところはちゃんと藍色とわかるような色をしている。
その藍色の髪が伸びているところを赤い紐で結わえている。
目は秋晴れの空のような色をしている。
顔立ちは目つきが少し……いや、かなり鋭いが女性の視線を集めて離さない端正な顔立ちをしている。
もう一人はデュアルと同じくらいの年代で二十代後半から三十代前半だと思われる顔立ちをしている。
長髪の髪を下の方で結わえている。
その結わえている髪の色は烏の濡れ羽色だった。
瞳も真っ黒で何もかも見透かされているかのような気分にさせる。
身長はもう一人の頭一つ分ぐらい大きい。
どちらもあまり表情を浮かべない。
ユーリとデュアルはとりあえず彼らの向かいのソファーにの前に立ち目線を合わせる。
代表してまずユーリが口を開く。
「ようこそ、御出で下さいました。十分なおもてなしができずに申し訳ない。」
とにかく当たり障りないところから聞く。
それに答えたのは藍色の髪の方だった。
「いや、こちらの方こそ前触れもなく予定より早くに来てしまってすまない。」
「何かトラブルでも?」
みんなが疑問に思っていたことをユーリが聞く。
「いや、当初はゆっくりとこの国を見ながら城に来るつもりだったのだが……こちらに早く来て対処しなければならない事案が出たようでな……」
そういった藍色はハッと何かに気づいた様に顔色を変えた。
「すまない……自己紹介がまだだったな。私がジルオス国第一王子リオン・ラノ・ジルオス。リオンと呼んでくれ。それで横のが……。」
そう言った藍色……リオンは目線を隣の人に目線をやる。
それを認めたのか目を不機嫌そうに細めつつも口を開いた。
「私がジルオス国宰相のジェイド・グエン・アルフェイトだ。」
それだけ言ってジェイドという人は口を閉じた。




