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 目が覚めたら蛇だった。舌の先から尻尾の先まで青い蛇だった。下手したら眼球まで青いのかもしれない。そして蛇のくせに、この体には魔力がない。

 こんなときは黒須お兄ちゃんの助けが必要だと思ったんだけど、蛇には腕がない。助けを求められない。

「うわああああ、もうおわりだあああああ」

 ──ってなったので、最初に起きるのはやっぱりお兄ちゃんでお願いしますとかわいい弟に頭を下げられた。


 ふふっ、やっぱりボクの弟はかわいいなあ。

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