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プロローグ2

長いプロローグのその2てす。

 『parallelパラレル linkリンク onlineオンライン


 〈並び繋がる世界。数多在る隣り合い並び列なる世界の可能性。己が魂の可能性を力に変えて、己が運命を切り開け〉


 『ノアギャラクシー社』初のVRMMO。βテスター達は今までのゲームとはひと味違うとネット上で語り合う、公式情報は公式ホームページにアップされてる物のみ、一切の問い合わせに応じずホームページ上の一次出荷本数五万本の予約もあっという間に埋め尽くされた。


 (頑張った甲斐が有ったとゆうか、運が良かったとゆうか…、手に入ったからどっちでも良いけど)


 暗かった周りの空間が徐々に白くなり始めた


 『ようこそ、parallellinkonlineへ!これより貴方には

彼方あちらの世界でお使い頂くキャラクターを製作して頂きます』


 女性の声が聞こえると、目の前に俺の姿が3D映像で現れたーー真っ裸で…大事な部分は簿かしてあるけど…


 『それでは先ず、彼方での名前を決めて下さい』


 名前か…、ん~………、何にするか……


 「ん~じゃぁ《クドー》で」


 『データベースを検索……、重複が無い為名前を《クドー》にします。よろしいですか?』


 yesっと


 『では次に【キャラメイク】です。顔・身体の大きさは自由にいじれます。弄れますがが、身長等違いすぎる場合行動に支障をきたす恐れがあります。よく考えて製作して下さい』


 「ふぅん…、てコトは弄るのは顔だけの方が良いのか…」


 変更可能部位は髪・目・鼻・耳・口・肌(長さ、色含む)……結構あんな


 ~~~製作中~~~


 んで決まったのがコレ!


 [髪・色・灰色、長さ・肩まで]

 [目・琥珀色]

 [鼻・デフォルト]

 [耳・デフォルト]

 [口・デフォルト]

 [肌・肌色をやや薄く]


 こんなとこか…あんま変わってないな


 『一度決めると変えるコトが出来ません。これで決定でよろしいですか?』


 yesっと


 『キャラクターを製作しました。次は職業を決定して下さい※一度決めると変えれません』


 「職業か…、どうしようかな?………何か無いか…」


 上から下にスクロールして行くと


 「おっ、何となくこれで良いかな」


 【人形師】(戦闘職)

 {人形に魔力を与え、思い通りに自由自在に操り動かす。又、人形を自分で作ることも出来る。上級者になると複数体同時に操ることも可能}

 『これでよろしいですか』


 ほい、yesと


 『それでは最後に初期スキルを5つ決めて下さ い※初期スキル以外のスキル獲得方法はプレーヤーの行動次第です』


 初期スキル5つか…、それ以外のスキル獲得方法がプレイヤーが行動することか…………


 「うし、決まった!これでいこう!」


 【採取さいしゅ】【採掘さいくつ】【細工さいく】【錬金術れんきんじゅつ】【る】


 『本当にこれでいいですか?』


 「OKだ!」


 『それではこれにてキャラクター製作を終了します。ーーようこそクドー様、parallel link onlineへ』


 そして周りが光に覆われていった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 此処は…、どっかの建物の中か…中世のーー何か教会とか神殿みたいな雰囲気だけど…


 「ようこそ、いらっしゃいませ…異界の方々よ」


  声が聞こえた方を見ると、短く切り揃えられた白髪の70歳前後の、如何にも神父といった黒服を着た老人が立っていた。今気付いたが此処は大聖堂の様な場所らしい、大勢のプレイヤーが集まっている。見たところ一万人も居ないとこから似た様な場所が有るんだろう


 「さて、自己紹介をさせて戴きます。私はこの世界ーー【第256323世界・ティアブルーム】の最高神に仕える信徒、マルスと申します。この大神殿で司教を致しております。最高神である《フィリア》様からの神託で、皆様が此方に来ることが告げられました。此方の世界の事でわからない事があれば出来る限りサポートするように、との御告げです。それと…あなた方は冒険者故に自由に行動するために、サポート以外は基本不干渉で在れーーとのことです。余程の事がない限り我々が皆様に干渉する事は御座いませんので其のつもりで御願い致します」


 目の前の老人ーー司教のマルスさんの話だと、簡単なサポートはするが後は自力で頑張れと言うことだ、そりゃそうだろうな


 「それでは…これから皆様には、職業に合った者の場所に行って戴くことになります。其処であなた方の職業の基礎を学んで戴き、そこからは皆様の御自由に動いて戴いて結構です。もし此方の生活でわからない事があれば、教会か神殿ーー大神殿>神殿>教会の順に規模が小さく為り、教会は大抵の村や街に在り、神殿は大きな街や主要都市等に在るーーに来て戴ければ御答え致します」


 次は職業別のチュートリアルか…


 「それでは良い旅、をいってらっしゃいませ」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 目の前が暗転したかと思ったら、次の瞬間何処かの店の中に居た


 「ん~……、此処は…ファンシーショップ?…いや、

人形ばかり有るから人形専門店ドールハウスか…?」


 店の中を見回していると、店の奥から一人のエプロンを着けた女性ーー髪は群青か紺色に近い色で腰まである髪を首元で一括りにしていて、目は蒼と翠のオッドアイ、顔だちは無表情で在りながら作り物の様でしかし柔らかさのある身長170前後の美人ーーが出てきた


 「おや?お客様ですか?どの様な御用件でしょうか」


 …?何か喋り方に違和感が……


 「ぁ…あぁ、その…大神殿から此処に跳ばされたらしいんだけど…、此処で職業に合った基礎を教えてもらえるって…」


 なんとか話終えると、何故かちょっと目を見開いてこちらを見ている女性


 「そうですか、わかりました。今御主人様(マスター)を御呼び致しますので、少々御待ちください」


 そう言って一礼して店の奥に入っていく女性…、さっき御主人様マスターって言ったか…


 あーだこーだ…と考えていると、奥からドタバタと音を立てながら誰かが勢い良く走ってくる


 「お前か…?!職業に人形師を選んだ奴は!!」


 店の奥から飛び出してきたのは、オーバーオールを着た艶の無い金髪寄りの黄色の髪の女性ーーてか近い近い…、両手で顔を掴まれて目を覗き込まれる


 「えっ…えっと……、その…近いんですけど…」


 顔を掴まれているので逃げられない


 「お前の職業は人形師でいいんだな」


 目がマジだ…


 「そうですが…」


 「嘘じゃないな」


 「嘘じゃないです」


 そこまで言うと手を離し、にぱっと人懐っこい笑み見せた


 「そうか…よしよし!人形師としての基礎だったな、任せろ!こう見えても人形師としちゃぁかなりのものなんだ!バッチリ人形師の基礎を教えてやるよ♪」


 ……一体何がどうなってんだ?


 「御主人様、少し落ち着いてください。お客様が驚かれてますよ」


 「ん…?あぁ…スマンスマン、少々気に触ることがあってな、驚かせて悪かったな」


 「いえ…大丈夫ですが…」


 「そうか…おしっ!じゃあ工房に行くぞ、自己紹介や説明はそっちに着いてからだ」


 …………、


 「んじゃ付いて来てくれ」


 「あ…はい」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「此処があたしの工房だ!ようこそ、私の工房しろへ!」


 連れて行かれた部屋は面積が四方十メートル程の部屋で、部屋の真ん中に高さが腰辺りまでの一辺三メートル位の正方形の机ー作業台ーが置かれ、部屋の壁側には棚や工作機等が所狭しと並んでいて。棚には材料と思われる木材や金属に布地等が置かれ、棚が無い場所にも何やら材料が置かれている。

 

 そんな部屋の一画に大きめの棚が在り其所には造り欠けの人形のパーツが置かれている。


 「さてと…それじゃあ自己紹介といくか、私の名前はリノアってんだ、よろしくな」


 「あぁと…クドーです。よろしくお願いします」


 挨拶と共に頭を下げる


 「ははっ、堅苦しいのは苦手だから普通で良いよ」


  「えっと…でも」


 「私が良いって言ってんだ、気にすんじゃないよ」


 「…わかった」


 「ん…、あ~それとコイツは私が造った自動人形オートマタだ。名前はリアだ、こう見えて高級品なんだぞ、コイツ一体で小さい屋敷が楽に買える位金がかかってる」


 「リアです。リノア様に造って戴いた自動人形オートマタで、リノア様の身の回りのお世話をいたしております。クドー様、よろしくお願いいたします」


 綺麗なお辞儀と共に挨拶される


 「いえ、此方こそよろしくお願いします」


 釣られて頭を下げて挨拶する


 「さて、自己紹介も済んだことだし…早速人形師に付いて教えようかね」


 「よろしくお願いします」


 「おう!大船に乗ったつもりでいな!」


次話がかなり長いです。

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