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ヒトメボレ〜君はどこにいるの?  作者: 秋葉隆介
第4章 ふたりで
32/54

第31話〜触れたい。触れられたい。

久しぶりの投稿です。

間がとても空いてしまいました。

 それは思春期の健全な男の子、女の子らしいと言える悩みである。

 異性への興味が強まり始めるお年頃、お互いの好意を確認し合った二人には、相手の熱や感触を確かめたいと思う気持ちは、至極当然のことだろう。

 反面、高校生らしい色々な恐怖心や罪悪感、それに若者らしい恥じらいが、二人をこれ以上の行為に及ぶことを躊躇させている。

 そんな二人の心の葛藤を、それぞれの視点で見ていきたいと思う。


 その日二人は、いつものように寄り添って、駅までの道を歩いていた……




○ サヨside


 リュウスケ君は私に興味がないのかな?


 右隣を見上げれば、いつもと変わらぬ優しい彼の顔がある。でも彼は……


 あの日から手も繋いでくれないの。


 クリスマスイブのあの日、思い出すたび恥ずかしくなるようなことをしてしまったけど、本当に嬉しかったの。

 でもね、あれから1ヶ月、デートもしたし、学校の行き帰りだっていつも一緒なのに、少し距離を感じるのは気のせいかしら。


 私、ひょっとして避けられてる?


キスをせがむようなことをして、はしたない女だなんて呆れてる? 汚らわしい女だって軽蔑されてる? でもね……


 リュウスケ君だから、してほしかったの。


あの時あなたがくれた「愛してる」の言葉。涙が出る程嬉しくって、もっとあなたを感じたくなってしまったのは確か。

 だけどあなたにしか触れられたくないの。あなたにしかキスして欲しくないの。それだけはわかって。


 私を拒否しないで!


私は本当にあなたが好き。あなたを愛してしまったの。だからあなたも私が好きなら……


 私に触ってほしい

 私をもっと感じて欲しい

 私ももっとあなたを感じたいから

 私にもっと触れて欲しい


これをあなたに伝えたら、あなたは私をキライになりますか?




○ リュウスケside


 どうしたもんかなぁ……


リュウスケは途方に暮れていた。

 時々視線を感じてそちらを見やれば、目を逸らして俯いてしまう彼女。

 彼に向けられる彼女の視線は悲しげで、また批判的な色も帯びているようだ。


 サヨちゃん、やっぱり怒ってるのかな?


クリスマスイブの夜の自分の行為は、もしかしたら彼女の意に添わないことだったのかもしれない、と思えば、後悔ばかりが先に立って、ため息の一つも出ようってもんだ。


 キスしちゃいけなかった?


あの時僕は、どうしても君と口づけしたかった。「愛してる」の言葉だって、心から言えたと思ってる。だから君のことを感じたいと思ったんだ。


 それは間違いなの?


ひょっとして、軽い男だと思われてる? エッチなことされるなんて警戒されてる?(したいとは思ってるけどね) だけど……


 サヨちゃんだからしたかったんだよ。


手を繋いだり、抱き締めたりするたびに、君を感じたい気持ちがどんどん高まっていくんだ。

 君しか触れたくないんだ。君にしかキスしたくないんだ。

 あの時君も同じ気持ちだと感じたのは、僕の勘違いだったのかな? そうは思いたくないんだ。だから……


 君にもっと触れたい

 君をもっと感じたい

 君にも僕を感じて欲しいから


これを君に伝えたら、僕は嫌われてしまうのでしょうか。




 ふと視線が絡み合い、思わず声が出てしまう二人。

「「あのね、」」

同じタイミングで発せられた言葉に、ビックリして息を飲む二人だったが、次の瞬間、どちらからともなく触れ合った手が、しっかりと繋ぎ合わされる。

 

 もう二人に、言葉はいらない。


こんにちは、秋葉隆介です。


約3週間ぶりの投稿になってしまいました。

話の展開に行き詰まってしまったり、年末年始の色々があったり(取ってつけたような言い訳)で、なかなか執筆活動が出来ませんでした。

本当につたない文章で読みづらいとは思いますが、出来ましたら根気よくお付き合いいただいて、出来ましたら感想でも頂けましたら励みになりますので、宜しくお願い申し上げます。


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