6話_訓練①
「遊びに誘われたと思ったら訓練場とは聞いてないッ」
伊織が叫んだ。
「あれ?うちらにとっては遊びも一緒なんだけどなぁ...おかしいな」
「おかしいわい」
え?おかしいのか......?うちらって?
「ま、とりあえず自己を守る霊能力を手に入れないと!」
伊織は不満そうに「なんでそんなことわざわざ......」と言いたげな顔をする。
「なんでって思ってるでしょ?」
伊織は「え、うん」と言う。
「伊織は悪霊を惹きつけやすいんだからいつまでも私に頼ってたら意味ないじゃんか」
「ウッ、御もっともです...。」
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霊能力訓練 {内容}
1.コントロール力
2.霊力量
3.言霊の暗記テスト
上の三つをクリアすれば一人前の霊能力者なのじゃ!
作: 佐藤 哲郎
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「これ書いたのって...佐藤のお爺ちゃん?」
日和は冷めた顔をして答えた。
「ウン。マーソーダヨ。ウン。」
嫌いなのかな...?でも、日和と似てる説明の仕方...。
うん、血縁だからか。
【1.コントロール力】
・距離15m以上の的を動かす。
「あのさ、そもそも言霊くらいしかした事ないんだけど。」
すると日和はこっちに近づいてきていった。
「まぁまぁ、安心しなさいよ。これから教師を呼ぶから。」
「え?」
俺には意味がわからなかった。
「訓練を始めるのは夏休みに入ってからよ?行ってないっけ」
そんな事一言も言われてません。
「じゃあ霊力を動かす練習をしよっか」
日和が笑顔で言った。
「動かすって言われても....感じることすらないんだが...」
「私が教えるんだよ☆」
「えぇ...」
正直不安だが、実力は確実。
「はーい、手出して」
「...手出すだけで良いのか?」
「もっちもちのろんろんろん」
相変わらず情緒不安定で安心した。
「手を前に出してから〜」
俺は手を前に出す。
「⦅言霊 『砲』 我が敵に攻撃を与えよ⦆って言う〜」
「....それ言霊ノートに書いてなかったんだけど...?」
「あー、忘れてた!すまんね☆」
絶対悪いと思ってない。
とりあえず俺はその言霊を発した。
「⦅言霊 『砲』 我が敵に攻撃を与えよ⦆」
【『《ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッッッッッ》』】
『っえ?』
結果は、訓練場の壁を吹き飛ばして終わった。
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「出力調整大事!水道の蛇口を捻るように慎重にっ!」
「伊織は生命力も霊力も多いから慎重にィィィィ!」
俺は正座をさせられて怒られた。
日和と日和のお母さんに...。
明日から気をつけよう...。
「もう二度とこんなことは致しません...。」
土下座して家に帰った。




