4話_思春期
「う〜〜、私、復活!!!」
言霊の副作用で風邪を拗らせて3日休んだ私。
鏡に向かってYのようなポーズをとる。
「完全復活!」
「遊んでないでさっさとご飯食べなさい!」
母からくしゃくしゃの紙を投げられ頭に当たる。
「あてっ、」
『プルルルルルルル』
お、?電話?
「はい、もしもし佐藤ですけども...」
『全身筋肉痛。』
「はい?」
『全身筋肉痛。言霊。休む。』
「え、ちょ、どゆこと?」
ーブツッー
あ、切られた。
まぁ、何となく理由はわかったよ。
つまり、「言霊を使って副作用で全身筋肉痛。登校できないので休み。」って事だな。
まぁ、言霊って霊力も何の素質がない人間が使うと風船みたいに破裂しちゃうからな。
小さい頃、一般人がうちのマネして破裂したなぁ。辺り血まみれでガン泣きしたけど。
とりあえず登校してくるか、
「お母さーん、行ってきまーす。」
「こんにちは。」
うおっ、びっくりした。
目の前にいたのは茶髪で小柄な...多分高校生。
ドアの前で待ち伏せとか何拗らせとるんじゃ。
「伊織くんのご友人の日和さんでしょうか?」
見た目に反してきちっとしてるな。伊織の同級生か?
「そーだけどなんか用?」
わざわざウチまで訪ねるってこと伊織になんかあったのか?
「伊織くんって、何隠してます?」
は?ん?
「ごめん、もっかい言って?」
「伊織くんって、何隠してます?」
意味わからん、うちまで尋ねといて何を...主語、主語が足らんのよ。
私が戸惑っていると気づくと彼は言った。
「僕は伊織くんの友人の佐々木誠です。」
同級生だな。また伊織は拗れせ少年みたいなの友達にしやがって。
伊織って変な人にも好かれるんだな。
「彼とは毎日一緒に登校しているのですが、最近伊織くんの様子がおかしいんですよ。」
ほぅほぅ。
「なので幼馴染の日和さんに尋ねてきたんです。」
ほーん...ぶっちゃけめんどくさい。てか遅刻しちゃうぞ。
わたしは言った。
「登校しながら、話しません?」
「それで、伊織の何処がおかしいの?」
「僕に隠し事してるんですよ」
隠し事?隠し事の何が悪いんだろうか。
「この前は来たトイレで変な事してましたし。」
「変な事?どーゆー感じの?」
少し考えるそぶりを見せると、
「なんか手を前にかざしてました。」
あちゃーそれ言霊のことかね。
「日和さんは何か知ってますか?」
答え様がないよこんなこと、何て言えば...あ
「誠くん...だっけ?彼にも思春期ってのがあるんだよ。」
彼は顔をこちらに向けながら聴いている。
「ほら、思春期って厨二病とかあるでしょ?あれだよ、多分。」
「ではなぜ人気の少ないトイレでやる必要がーーー」
「恥ずかしいからさ。」
彼は「そうか!」と驚いた表情になる。
「伊織にも思春期が来たんですね...ついていって悪かったかも...」
信じちゃうのか。まぁ私でも除霊するに見られんの恥ずいしな。
周りから見たらただの変人だし。うん。
「ありがとうございました、それでは」
彼は早足で去っていった。
いおりにちょっと悪いかな...厨二病。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【佐々木 誠】
厨二病か、なんだ。あほらし。
でもそれで全身筋肉痛とかありえない....。
ハッ、そうか...
筋トレしてたんだな、多分。




