脇役令嬢 ベリー編5
ルドヴェール様とお茶(^^)
ここはレイツェルト家の庭園で、私とルドヴェール様はお茶を楽しんでいる。
「どうですか?私のおすすめ、ミックスベリーのフレーバーティーです」
ルドヴェール様がティーカップから口を外した後、そう言うと、彼は私を見つめて微笑んだ。
「うん、いいね。ベリーを食べちゃった気分」
……?
どういう事だろうと首を傾げていると、ルドヴェール様は席を立ち、こちらへ歩いてきた。
「ごめん。意味分からない事言っちゃったよね?ミックスベリーって名前だったから、どうしてもベリーの事考えちゃって」
笑ってルドヴェール様がそう言う。
……恥ずかしい。
なぜか分からないけど……。
「ベリー、好きだよ」
一人で赤面していると、ルドヴェール様の綺麗な顔が私の目の前にくる。
「んっ!?」
不思議に思っていると気づいた時にはもう私とルドヴェール様の唇が重なっていて、びっくりした。
「嫌だった?」
「いえっ」
唇が離れた後、私がびっくりして黙っていたからか、少し悲しげにルドヴェールがそう言い、私は慌てて否定した。
「ちょっとびっくりしただけで嫌ではありません!」
そう言い切るとルドヴェール様は微笑んだ。
「本当?じゃあ、本当に俺のこと好きなのかもね。知ってる?キスされて嫌じゃなかったら、その人の事好きなんだって」
流されるままに手を絡められ、突然のスキンシップの多さに心臓がバクバクする。
ルドヴェール様の言う通り私、本当にルドヴェール様の事好きになっちゃったのかも……。
恋愛小説にも、好きな人を見ると心臓がドキドキするって書いてあったし……。
改めてルドヴェール様を見ると、彼はまっすぐ私の事を見つめていて、なんだか恥ずかしくなり顔を背ける。
「目、逸らさないで」
すると、私の頬を戻して目を合わせられた。
「好きだよ」
照れてしまったけれど、そう言って笑うルドヴェール様を見ると幸せな気分になった。
「私も好きですよ」
気づけばそう言っていて、ルドヴェール様と微笑み合う。
「嬉しい」
率直に想いを伝えてくれるルドヴェール様は私を優しく見つめてくれていて、今度は胸がトクトクした。
「これからもよろしくね、ベリー」
「はい。ルドヴェール様」
ーー恋がどんなものか分からなかったけれど、ルドヴェール様と一緒にいる時の気持ちが“恋“なのかも。
これからルドヴェール様の事、たくさん知っていきたいな。
ーールドヴェール様が好きだから。
私はお気に入りのミックスベリーフレーバーの紅茶が入ったティーカップに口を付け、ルドヴェール様に微笑んだ。




