SSSS級・超絶神スキル【うんち爆発】を手に入れた俺が召喚直後に追放されたけど異世界を救うぞ!!!!!!!!!!!
ファンタジーは初投稿です!!!よろしくお願いします!!!!!!!!
俺が異世界召喚されたのは外出中にウンチが漏れそうになり半泣きでようやく見つけた公園の個室トイレへ駆け込んだ瞬間だ。
それはもうのっぴきならぬ状況で、俺のあまりの剣幕に後ずさる掃除のおばちゃんを尻目にザリガニのようにケツを突き出したバック・ステップで個室へ突入、跳躍中にズボンと下着を同時に下ろして便座へ着座。仁王の形相で腕を伸ばして内鍵をかけつつ今まさにアスホールが開門しサタンが産声を上げんとする時光に包まれて異世界へ呼ばれた。
光が収まった時、俺は面食らった。薄汚い公衆トイレでウンチしようとしていたはずが、きらびやかな大理石で作られた広大な空間にケツ丸出しの空気椅子状態で放り出されているのだ!
周囲にはよく分からん魔法陣がごちゃごちゃ描かれ、えっちな格好をしたダンサーたちが決めポーズのまま固まっている。その後ろには偉そうなおじいちゃんがたが気もそぞろといった爪先立ちでこちらを伺っていた。
俺は絶句した。彼らも絶句していた。
俺は無言でパンツとズボンをあげてベルトを締めた。
「あ、あー、勇者殿!よくぞ我らの呼びかけに応えて下さった!」
一番偉そうな王冠をかぶったおじいちゃんが言うには、なんでも異世界召喚魔法とやらで俺を呼び出したらしい。
呼びかけに応えたというが俺は一切応えたつもりはないし、今この瞬間堪えているのは肛門である。
脂汗を垂らしながら蚊の鳴くような声で俺は訴えた。
「ぬ?すまぬ、聞こえなかった。もう一度言ってくれるか?」
声が小さすぎた。
「勇者殿、すごい汗ですぞ」
「尋常ではないご様子」
「いきなり異世界と言われてものう。現実を受け入れられないのも無理はあるまい」
「ここはひとつ、ここが異世界である証拠をお見せするのがよろしいかと」
ジジイどもが小声で相談している。
肛門は今まさに悪魔の破城槌でガンガンとノックされている。「開門セヨ。開門セヨ」黙れ悪魔め!俺は屈しないぞ。脳裏に聖なる十字架を浮かべ、腹痛の時のみ祈る神へ呼びかける。その神は正露丸で出来ている。祓え給い清め給え。ジュ~~~~ッ、脳内の悪魔は蒸発したが便意は消えず。現実の俺は俺は寄り目のひょっとこ顔で、か細くヒョーヒョーと呼吸する他ない。
「勇者殿!【ステータスオープン】と唱えてみてくだされ!」
意識朦朧状態のため反射的に復唱してしまった。その瞬間、目の前にブンッと音をたててゲームのステータスウインドウのような半透明の板が出現した。びっくりして少々肛門の中身が飛び出た。
雲地 満太郎
状態:うんちが漏れそう(ちょっと漏れた)
HP:100
MP:100
ATK:20
DEF:20
INT:10
AGI:10
ウンチ:99
POINT:100
「ほほほ、驚かれるのも無理は無い。これはこの世界独自の技術です。現在の勇者殿の力を数値化し表示しております」
「さらにこの画面で力を成長させることも可能ですじゃ。異世界召喚で得た力が【POINT】として貯まっているでしょう」
「伸ばしたい項目を押してみると良いでしょう。さすれば力が得られます。おすすめはATKやINTなどの・・・・・・」
俺は一切の話を聞いていなかった。ただ、未知の技術で表示された画面に見覚えある三文字。【ウンチ】。それに俺は釘付けになった。これを押せば、俺は救われるのではないか。うんちがどこかへ消えるのではないか。そんな気がした。
俺は無言で【ウンチ】の文字を連打した。
雲地 満太郎
状態:決壊寸前
HP:100
MP:100
ATK:20
DEF:20
INT:10
AGI:10
ウンチ:199
POINT:0
「んほお~~~~~~~~~~~~~~~」
腹部膨満感を通り越して腹に銀河が生まれる感覚。破城槌など生ぬるい。肛門をツァーリ・ボンバが直撃している。これでは今すぐに開国してしまう。ペリー提督助けて。
「おや、ステータスを振り終わったようですな。勇者殿、割り振りはどのようになされた?」
「?、勇者殿、いかがなされた」
「【ステータス酔】かもしれませんな。急激にレベルを上げたのです、無理もない」
「むう、そうか。魔術師殿!勇者殿のステータスを拝見しろ」
「はい、陛下」
ドスケベ衣装を着た色っぽい姉ちゃんが俺の方へ進み出る。普段なら大興奮だがこちとら開国寸前だ。攘夷に色恋などいらんぜよしぇんしぇ!あ、いかんこいつは最終的には開国側だ。俺の脳内から出て行け悪魔め!聖なる十字架!祓え給い清め給え!ジュ~~~~ッ、悪魔は死んだ。世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る。
「・・・・・・こ、これは!!!」
「どうした!?」
「陛下!勇者殿は・・・・・・すべてのポイントを【ウンチ】に振りました!!」
「な、なんだと!?なんということを!!【ウンチ】は何の役にも立たないクソステータス!!血迷ったか!!」
「衛兵!!勇者を、いやこの愚か者をつまみ出せ!!追放処分だ!!」
「はっ」
「たわけ者が!!貴様を呼び出すのにどれほどの犠牲を」
「AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHH~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
衛兵に肩を掴まれた途端、こらえていたものが決壊した。
野に放たれた俺のダミアンは大爆発。俺を呼び出した小国ブリリアントのすべてを巻き込んで消滅させた。
巨大なクレーターの中心で呆然と佇む俺。開国を拒んでたら壊国しちゃったあ。
突如、脳裏にファンファーレとともに声が鳴り響いた。
【スキル取得条件を達成しました。[スキル:うんち爆発]を習得しました。スキルランク:SSSS】
俺は、うんちで世界を救うことになる。
続く
続かない