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第8話前篇

バルバートルさんがこの学校に来てから3カ月がたった。毎日のようにバルバートルさんは誰かにつけられているがなにもしてこない。バルバートルさんはこのことを知らない。今もクラスメートたちと楽しそうに会話している。

「なにじぃっとバルバートルさんのこと見てるんだよ」

兼一が話しかけてきた。

「別にバルバートルさんを見てるわけじゃねぇよ」

「嘘つけ。お前登下校の時も一緒じゃないか。この前なんか一緒に買い物にまで行ったそうだな」

その言葉を聞いてクラスの男子が殺気立つ。登下校のことはいいとして、買い物のことは誰情報だ?

「お前ら付き合ってんのか!?付き合ってんだろ!?」

俺の胸倉をつかみ大声で言う兼一。


バキッ



「黙れ」



俺は思い切り兼一の顔面を殴りつた。

「普通殴る前に言わない…」

そう言って倒れる兼一。このやり取りはバルバートルさんが転校してきてから週に3回くらいの割合で行われている。もううんざりだ。

「ほかに何か言いたいことある奴…いるか…?」

「いません!!」

俺の問いにクラスの男子は息をぴったり合わせて言う。

「よろしい」

満足して俺は席に座りなおす。


「三条君って一体…」

「このクラスに三条君に勝てる人はいないわ」

バルバートルさんの言葉に一人の女子が答える。


「三条君、今日は迎えが来るらしいから送ってもらわなくていいわよ」

授業も終わりそろそろ帰ろうかという時にバルバートルさんが行ってきた。

「わかった」

「こっちに来てだいぶ経つけど何もないわね」

「俺としてはこのままずぅっとなにもないままの方がいいんだけどね。危険なめには会いたくないし」

忍者はもともと暗殺や情報収集などが本業だ。だからなるべく一戦交えるということはしたくない。

「それは私も同じよ、はやくこんなことから解放されたいわ」

「お父さんのほうはどうなの?」

「まだ何とも言えないらしいわ。組織の居場所もいまいちわかってないらしいし…」

残念そうな顔をしながらバルバートルさんが言う。

「そっか」

「まだまだあなたたちのお世話になりそうね」

「まっ依頼料も貰ってるし、最後まで付き合うよ」

「ありがとう」

俺たちが話していると校門の前に黒い車が止まった。

「迎えが来たようね、さようなら三条君」

「また明日」

そう言って教室出ていくバルバートルさん。それと入れ替わるように桜が入ってくる。

「バルバートルさんを送っていかなくてよろしいんですか?」

「今日は迎えが来るんだってさ」

「そうですか」

俺は目線を窓の外に移す、バルバートルさんが車に乗るのが見えた。

「何か心配ごとですか」

俺の顔を見ながら桜が言う。

「なんでわかるんだ?」

「なんとなくですよ」

ほんと桜に隠し事は無理そうだ

「いやなんとなく嫌な予感がするんだ。これと言って理由はないんだけどな」

なにもなければいいんだが。


『1年7組の三条遊馬、至急校長室まで来なさい』


「遊馬さん…」

「ああどうやら俺の予感が当たっちまったらしい」





「お迎えにあがりました」

「ありがとうございます」

車の前で運転手に挨拶をして私は車に乗った。すると突然車のドアが閉まった。運転席の方を見ると後部座席との間を透明な板でしきられている。

「これはどういう事!?」

運転手は何も答えない。

「ここから出して!」

私がそういうと、どこからかガスが流れ込んできた。

「なに…こ…れ…」

私は睡魔に襲われ、そのまま意識を失った。

「娘を確保した、いまからそちらへ向かう」

誰かに連絡すると運転手は車を出した。
























部活で忙しくてなかなか更新できませんでした。誤字脱字があったら教えてください。

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