第1話
「ふぁ〜あ」
おっと失礼、俺の名前は三条遊馬。どこにでもいる普通の高校1年生…というわけではない。
とは言ってもパッと見はそこらへんの高校生と変わらない。
黒髪、黒い瞳、平均的な顔に身長、そして学ラン。俺が他の奴らと違っているところ、それは…
「おはようございます」
振り返ってみるとそこには一人の女の子がいた。彼女の名前は御巫桜、
黒の長髪、整った顔立ち、大和撫子という言葉がよく似合う思う。運動も勉強もなんなくこなす、まさに容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能の完璧少女である。
「おはよう」
「どうでした?昨日のストーカー退治は」
「無事解決、まったくあんな夜遅くに出んでもいいだろうに」
そう俺が他の奴らと違っているところ、それは頼まれればなんでもやる「なんでも屋」を
営んでいることである。昨日はある女子高生の依頼でストーカー退治をしていた、そのおかげで寝不足気味である。
「なんか依頼入ってる?」
「落書き消しが1件に、飼い犬探し1件、引越しの手伝いが1件です」
「…」
「どうします?全部やりますか」
「うん…」
まぁこういう仕事のが多い、大きな金は入らないがこういう仕事もこなしていかないと生活できないのだ。両親は数年前に死んだ。親戚という親戚もなく、いま俺は一人暮らしをしている。だから俺は自分で学費や生活費を稼がなくてはならないのだ。桜にはその仕事の手伝いをしてもらっている。桜との出会いも仕事でかかわった事件がきっかけだ。
「では、そのように」
「いつも悪いね」
「そんな、私がしたくて遊馬さんを手伝っているんです。気になさらないでください」
と彼女は微笑みながら言った。彼女の手伝いのおかげで俺の仕事はかなり効率が良くなった。
「ありがとう。しかしもっとまとまった収入がほしいな。今月もきっつきつだよ」
昨日の仕事以外お使いや掃除、いなくなったペット探しなど、小さな仕事しかなかった。
今後のことを考えると少し余裕がほしかった。とその時、桜の携帯が鳴った。
「もしもし、はい…はい…少しお待ちください。遊馬さん仕事の依頼です」
「どんな?」
「ある人物の護衛をしてもらいたいと」
「護衛か…金にはなるだろうけど、危ないことはあんましたくないんだけどなぁ。
依頼主は?」
「それが、私たちの学校の校長先生です」
「校長が?校長がなんで護衛の依頼なんかを俺に?」
校長は俺がなんでも屋を営んでいることを知っている数少ない人物だ。
「さぁ…ただ話だけでも聞いてほしいと」
「わかった。とりあえず話を聞いてみよう」
「わかりました」
桜はそのことを校長に伝えた
「学校着いたら校長室にきてほしいとのことです」
「うし、じゃあ学校に急ぎますか」
「はい」
俺たちは学校に向かった。
文章能力のない作者が初めて書く小説です。初めてなのでいろんな小説をまねしながら書いていきます。あたたかい目で見守ってください。