第23話 世界樹 治療
会議が終わり俺は世界樹のもとへ向かう。
「世界樹、いくぞ」
俺が〔生物共感〕で世界樹に話しかけると、
《あいよ。》
世界樹はゆっくりとした声で答える。
「おぬし誰と話してるのじゃ」
長がそう言って聞いてきた。
「はあ、世界樹に決まってるだろうが」
長は目を丸くした。
俺は久しぶりに神化を使った。すると俺の体は一瞬輝き、輝きが収まると神々しい闘気を纏った。そして右手を世界樹の幹にあて、
「さあ、生き返れ」
「万生を司る八百万の神々よ。我の呼びかけに答え、この者に生を与えよ。我は個なり、者は集なり。我の呼びかけに応じ者に生を与えん。」
俺が詠唱をして、世界樹に魔法(神魔術?)を使うと世界樹の葉は見るからに生き生きと生き返った。
「さあ、これでいいか」
俺がそう言うと、
『ありがとうございます。』
そこにいたエルフ全員が跪き俺に礼を言った。
「まあ、いい。俺は自分の目的の為にしたまでだ」
そこからは早かった。世界樹の復活の祝いにとエルフ全員で宴会を開いた。そして、
「彼が世界樹様を救ってくれたユウマ殿だ」
そう言って長が俺をエルフ達に紹介した。
「ありがとうございます。」
「素敵ですぅ」
「ありかとおぉ」
エルフ達が一斉に礼を言う。俺は前にたつと、
「あぁ、お前達俺は世界樹を治したが、自分の為に治したまでだ。それでも感謝するのであれば好きなだけするがいい。」
会場は一瞬しーんとなって、大歓声となった。
宴会は順調に進み、
「では、今日はこれでお開きじゃ。皆の衆ではのぅ」
長がそう言い宴会を締めくくる。
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「ドッド爺、私お兄ちゃんについて行きたい」
「わしは、マリンのしたいようにすれば良いと思うんじゃ。マリンはどうしたいんじゃ」
「ついて行きたい」
「じゃあ行っておいで」
ドッド爺はいつものように答えてくれた。
「ありがとう、ドッド爺」
私はそう言って部屋を出た。
「お兄ちゃん、私お兄ちゃんについてって良い。」
私がお兄ちゃんに聞くと、
「俺はいいが、ユイはいいのか。」
お兄ちゃんはそう言って私に聞いてきた。
「いいよ、」
私はそう答え、お兄ちゃんに抱きついた。
「はあ、仕方ないなぁ」
お兄ちゃんはそう言って私の頭を撫でてくれました。
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「お兄ちゃんは、何で旅してるの」
「あぁ、自分の正体を知るためだ」
「正体?」
ユイは不思議そうに首をかしげた。
「ユイはまだ分からなくていいよ」
俺はそう言ってユイの頭を撫でる。〔真相解明〕俺は自分に使った。
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霧崎 勇馬 身長183センチ、体重61.9キロ
(■■■■)神により転生させられた地球人。
しかし、■■■■の転生した人間
であり高い戦闘センスを持つ。
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やはり■■■■のところは見えないか。俺の目的はこの黒塗りを解明すること。今はまだユイには言わないでおこう。




