第17話 魔族との因縁②
あれから数日。一人のストーカーを捕らえながらも護衛の依頼を完了した。
今日は俺一人で街を歩いていた。すると、
「ユウマか、」
いつもの鎧姿ではなく、普通の女の子らしい服装のエリーさんがたっていた。
「エリーさん、今日可愛いですね」
俺がそう言うと、顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「エリーさん、そういう服も着るんですね」
「私も年頃の娘だぞ。少しくらいはおしゃれするぞ」
エリーさんがそう言って怒ると、
「すいません、エリーさん。それはともかく、一緒に街を回りませんか。」
「あぁ、ぜひ」
俺達がこうして一緒に街を回ってると、
「ユウマ、あこに入らないか。」
そう言って洋服屋さんを指さした。俺は苦笑いして一緒に入っていった。
「ユウマ、これはどうだろうか」
そう言って、長いスカートに黒色の服を着たエリーさんが出てきた。
「あぁ、似合ってますよ。エリーさんの魅力が引きだされています」
エリーさんは顔を赤くそめてしまった。
エリーさんが服を戻そうとすると、
「店員さん、この服下さい。」
俺はそう言ってさっきの服を買って、
「これ、プレゼントです。エリーさんに似合ってたからぜひ貰って下さい。」
「ありがとう」
エリーさんは顔を真っ赤にそめながらも笑顔で応えてくれた。
「今日は楽しかったぞ」
エリーさんはそう言って帰って行った。
「さぁ俺は仕事に戻るか」
俺はそう言って闇に消えた。
「さあ、今日一日俺達を尾行していた理由、教えて貰おうか。」
その路地裏からはただならぬ悲鳴が聞こえたとい
う。
今日は護衛最終日、
「エリーさん、今日も頑張りましょう」
「ユウマ、今日は城壁の外の魔物退治だ。といいたいが、アイリスとセラはどうしたんだ。」
「今日は用事があるみたいです」
「あぁ、そうか」
そう言って、城壁の外へ出ると大量の魔物がわいていた。
「エリーさん、本気でしますね」
俺はそう言うと、龍王化を使った。
すると、俺の両手は鱗に包まれ、尻尾がはえた。そして翼がはえる。
「ユ、ユウマ、その姿は」
「あとで説明します」
俺は空に飛びたつと地上に向けブレスを数万と放つ。すると地上にいた魔物の9割程度が消滅した。
「さぁ、行くぜ」
俺はそう言って群れの中に飛び込んだ。俺は右の魔物を拳で吹き飛ばし、左から前にかけてを蹴り飛ばした。こんな調子で群れを殲滅すると地上の魔物は一掃された。俺は殲滅作業を終えると龍王化を解いた。
「ユウマ、さっきの姿は」
「あぁ、俺の固有スキルですよ」
俺は精神魔法を使いながらごまかした。
その時、濃い霧がでてあたりは見えなくなった。
「エリーさん、離れないで下さいね」
「ユ、ユウマ分かった」
エリーさんがそう言ったのを確認すると、俺は〔自然魔法・突風〕魔法を使い霧を吹き飛ばそうとするが、
「なに、」
霧に吹き飛ぶどころかどんどん濃くなっていく。
「きゃぁぁ」
近くで悲鳴が聞こえそのあたりに目を凝らすが
なにも見えない。
「エリーさん、」
俺が名前を呼ぶが、返事は返ってこない。
俺は龍王化を使う。今度は半人ではなく、完全な龍だ。真っ黒の鱗に大きな翼があり眼は赤く光っている。日本で言うドラゴンのようだ。
「こんなものか」
俺はそう言って飛びたつ。するとすぐ霧を抜け、地上が見える。すると大きな砦らしき建造物があり、そこからは魔族の気配も感じる。
「あそこか、」
俺はそう言って砦に急降下した。
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「エリーさん、離れないで下さいね。」
ユウマがそう言って私に言うと、
「ユ、ユウマ分かった」
私はそう言ってその場で警戒を強めていると、
「ブモオォ」
オーク達が私に群がりそのままどこかへ連れていかれた。
「ここは、どこだ」
少し気を失っていたようだ。薄暗い牢獄のようなところだ、すると
「ふふ、起きましたか。栄光ある生贄のかたが。」
生贄、私のことか。
「私のことか」
「はいそうですよ。貴女は今からオーク達の母体となるのです。栄光ある魔王軍に捧げれることを泣いて喜べばいい。」
「言い忘れていましたが、貴女にはユウマという男の餌にもなってもらいますよ」
ユウマをつる餌だと、なぜ私なのだ
「私など、ユウマが助けに来るはずがなかろう。」
出来れば助けに来てほしいが来てくれるはずがない。
「なにを言っているのですか。貴女を使えばユウマは必ずここに来るでしょう」
「何故そう思う」
「へ、ユウマは貴女が大事では無いのですか」
分からない、ユウマが私をどう思ってくれているのだろうか。
「とにかくユウマは確実に来ます。貴女のせいで」
私は絶望した。私のせいでユウマが、そう考えると私は悲しくなる。
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俺は龍王化を解き、獣王化を使い、すると獣耳と尻尾がはえる。俺はそのまま建物の中に入っりまっすぐ魔族のいる部屋に向かう。
そして俺が扉を蹴り破ると、
魔族がエリーさんを連れてきた。俺が飛び出すと、
「そこまでですよ。この娘の首が飛ばされたくなかったらね」
俺は他のオークに取り押さえられた。
だが、
「ははは、」
「なにがおかしい」
魔族の男が大声で怒鳴るが、
「おかしいのはお前だ。まわりを見ろ。他のオークはすべて死んでるぞ」
魔族があたりを見回すとオーク達は皆、黒焦げになって倒れていた。
「お、お前なにをした」
魔族がさけぶが、
「俺の女に手を出した罰、しかと受けてもらう」
俺はそう言うと殺さない程度の炎拳を魔族に叩き込む。続けて次は十分に殺せるだけの魔力を込めた雷拳を放つ。〔創造魔法・雷鳴正拳〕魔族は吹き飛び、そのまま動かなくなった。
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私はあの薄暗い部屋を出され、大きな部屋へやって来た。すると魔族が、
「そこまでですよ。この娘の首が飛ばされたくなかったらね」
魔族がそう言い狼の獣人を取り押さえる。私は分かってしまった。この獣人はユウマなのだと。魔族の言うことは本当だった。今私のせいでユウマが捕まってしまった、そう思うと自分の無力さに腹がたち、悲しくもなる。すると
「ははは、」
ユウマが笑うと私などどうでもいいのではないかと不安になった。しかしその後、
「俺の女に手を出した罰、しかと受けてもらう」
ユウマがそう言ったとき私は今の状況も忘れ歓喜に包まれた。ユウマが私のことを俺の女なんて言ってくれた。私はそれだけで幸せだった。
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俺は魔族の死体を回収し、
「エリーさん大丈夫ですか」
俺が尋ねると、
「あぁ、大丈夫だ。それと、ありがとう」
エリーさんは顔を赤くそめて礼を言う。
「いいんですよ、俺がエリーさんのこと助けたいと思っただけです」
俺がそう返すと顔をよりいっそう赤らめてしまった。俺はとりあえず
「よかった。無事で」
そう言ってエリーさんを抱きしめた。そしてエリーさんも抱きしめてきた。
二人が少し落ち着きを取り戻すと、
「ユ、ユウマこれはあれだ、」
などと言って言い訳をするエリーさんに
「大丈夫ですよ。俺もエリーさんが大好きですから」
俺がそう言うとエリーさんは頭からゆげが出るほど顔を真っ赤にした。
「さあ、帰りましょう」
俺がそう言いエリーさんの肩に手を置く。そして瞬間移動を使い屋敷に転移する。
「エリーさん、今日はすいません。また明日」
俺がそう言い屋敷を出ようとすると
「ユウマありがとう」
エリーさんは精一杯の声でそう言った。




